「ご一読」の意味や使い方とは?類語や言い換え表現・英語表現も紹介
更新日:2024年09月09日
自分が読んだことは「拝読」
「ご一読」は相手が読むことに対する敬語のため、自分が読む際には使用できません。
読んだことを丁寧に表現するには「拝読」を使いましょう。
「ご一読ありがとうございます」は適切ではない
「一読」は、ざっと読むという意味と先ほど説明しました。つまり、「ご一読ありがとうございます」は「ざっと読んでくれてありがとう」という意味になり、目上の方に使用するには失礼になります。
お礼を伝える際は、「お読みいただきありがとうございます」を使用しましょう。
「ご一読」に対するお礼の例文
拝啓○○様
お世話になっております。✖✖社の△△です。
弊社の作成した資料をお読みいただきありがとうございます。
○○様から頂いた校閲は私共で拝読し、再度ご連絡いたします。
今後とも、よろしくお願い致します。
✖✖社 営業部 △△
電話:XXX-XXXX-XXXX
「ご一読ください」の丁寧な表現3選
ご一読くださいの意味や使い方が理解できたのではないでしょうか。ここではさらに理解を深めるため、ご一読くださいの丁寧な表現を3つ紹介します。
元々かしこまったような印象を持つ言葉ですが、使う相手や場面でさらに使い分けることができ、同じ意味でも違った印象を与えられます。それぞれ順番に解説しますので、ぜひ参考にしてください。
1:「ご覧ください」
「ご一読ください」は中々言いなれない方は「ご覧ください」という表現がおすすめです。「ご覧くださいませ」「ご覧いただけますか」と言い回しやすいうえに、丁寧な表現のため目上の方にも使用できます。
【例文】
ご不明な点がございましたら、添付ファイルをご覧ください
2:「ご査収ください」
「ご査収ください」はざっと読むのではなく丁寧に読んでもらいたい場合に使用します。「査収」とはよく確認して受け取るという意味を含むため、「ご一読ください」よりも丁寧な表現になります。
【例文】
参考資料を送らせていただきましたのでご査収ください
3:「ご高覧ください」
「ご高覧ください」は「ご覧ください」をさらに丁寧にした表現です。丁寧度が高いため、特に敬意を払う方に対してのみ使用しましょう。
【例文】
弊社の事業報告書をご高覧ください
「ご一読」の類語・言い換え表現
ここでは「ご一読」の類語や言い換え表現を3つ紹介します。
ご一読の類語や言い換え表現には、どのようなものがあるのでしょう。先述の丁寧な言い方とは、また違った言葉や表現を知ることで、言葉を別の側面から理解する助けになり、より適切な場面での使い方がわかるでしょう。
ご自身のボキャブラリーをふやす意味でも、ぜひ参考にしてください。
ご確認ください
ご一読の類語として、ご確認くださいがあります。
物事をはっきりさせる意味の「確認」に、丁寧語の「ください」と接頭語の「ご」をつけた表現で、内容をはっきり確かめてくださいという意味です。ざっと読むが含まれた、ご一読とは違いがあるので注意が必要です。
ご確認くださいは、読むことに限定した表現ではないため、広い範囲で使うことが出来ます。とはいえ、使い勝手の良さに頼りきりにならないよう、積極的に他の表現と使い分けることも大事といえるでしょう。
また、ご確認「して」くださいとするのは、文法上誤りになるので注意しましょう。ご確認くださいが正しい表現になります。
初回公開日:2017年07月06日
記載されている内容は2017年07月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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