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「意向に沿う」の意味と使い方|敬語や「意向に沿う形」の使い方

初回公開日:2017年07月14日

更新日:2020年03月03日

記載されている内容は2017年07月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「意向に沿う」「意向に添う」の違いは、動作を強調するか、それとも敬意を強調するかがポイントになります。通常は「意向に沿う」を用い、特別な時にだけ「意向に添う」を用いるという認識でいると二つを上手に使い分けることが出来ます。

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「意向に沿う」という正しい使い方と意味

仕事で商談を進めていく場合に、相手の考えを受け入れた形として作業を進行する旨を伝えることが多々あります。

顧客の希望に合わない仕事を一方的に進めてしまって、随時修正や状況説明に追われることとなると効率的ではありません。そのため、仕事に関する打ち合わせの後に、「意向に沿う」というビジネス表現がよく使われます。

この「意向に沿う」というのは「商談を進めている相手のリクエストを重視します」というこちら側の意図を伝える使い勝手のよいフレーズです。ここで改めて、「意向に沿う」の正しい意味や使い方を分析していきます。口頭で伝える場合には気になりませんが、文章に表す際には注意点があるので気をつけましょう。

相手の考えを表現する「意向」

相手へ仕事の進捗状況や追加受注などを提案する場合に、「意向に沿う」や「意向に添って」というフレーズをメールや書類の中で見かけることが多々あります。

このシチュエーションで使われている「意向」という単語には、意識や意見の考えを示す「意」という漢字と、どういう方向に対して仕事を進めるべきか、誰が誰に対するサービスを望んでいるかなどといった「向き」という漢字が用いられています。この二つの意味を組み合わせて「意向」という単語になっており、仕事上での考え方全般を指し示すフレーズとして認知されています。

「意向に沿う」という表現も、仕事やプロジェクトの中に携わる人の考え方に合わせていくという意味を表しています。大人数の仕事であればあるほど「意向に沿う」という表現は多く使われます。

「そう」に用いる漢字2種

「意向に沿う」という表現を用いていく中で、気になるのが「そう」という部分にあてる漢字です。「意向に沿う」と「意向に添う」という二種類があります。どちらを使っても変わりはなさそうな気がしますが、それぞれの漢字の意味には違いがあります。

長く設定されている道や工程上から離れずに進んでいく場合に「沿う」という言葉を用います。そして、「付き添い」や「添付」という言葉が代表的ですが、進行している状態を崩さずに何かを追加する場合に「添う」という漢字が用いられます。相手の意向に「沿う」のか、それとも意向に「添う」のか、同じ音でも意味に違いがあります。

状況や強調したい意図を明確にするには、この二種類の「そう」の使い分けが重要になってきます。

誰の意向になるかが重要ポイント

「意向に沿う」という表現を使うシチュエーションとしては、語源から推察すると、相手が決めたプロジェクトに関して用いる場合が適切だと言えます。短期的なものではなく、長期にわたって相手の考え方に従って行動して参りますというニュアンスを伝えることができます。

一方、「意向に添う」は、進んでいる工程やプロジェクトの変化はないけれど、何らかの付け足しということを意図する場合に用いるのが適切です。相手が考えていたものとは違うようにとられるかもしれませんが、相手が希望される形に合わせて自分なりに善処しているという考えを伝えることができます。単純に仕事だから「意向に沿う」というだけではなく、感情的にも同調していますよというニュアンスを付け加えることができます。

「意向に添う」と「意向に沿う」では何が違うか?

「意向に沿う」という文章が用いられる場合と、「意向に添う」という文章が用いられる場合を改めて比較していきます。「意向に沿う」と「意向に添う」それぞれが用いられる状況の共通点または相違点を見出していくことは、恥ずかしくない振る舞いや対応術を身につけるのに役立ちます。

どういうシチュエーションでは「意向に沿う」を用いることがふさわしく、逆に「意向に添う」という表現にすべき状況はどのような場合なのかを文章の前後の状況を細かく分析することで、区別するポイントを明確にしていきます。

相手の意向に合わせる場合

ビジネスで共同のプロジェクトを行う時には、リーダーシップをどちらが取るかが重要になります。単純に利益率のことだけでなく、何かが起きた場合の責任の所在を考える上でも必要不可欠なことだからです。もしリーダシップをとるのが相手だった場合、円滑に仕事を進めるためには、相手の考え通りに行動する必要があります。

そのような場合には「意向に沿う」という表現を使うのが適切です。例えば「貴社の方針に沿って行動します」という表現にも「沿う」が用いられています。この場合の「沿う」は、考えやプランから外れないという力強い意味を伝えることができます。力強さや勢いが必要な時には「意向に沿う」を使うのがおすすめです。

身内の考えに合わせる場合

自身の行動を示す時に、相手の「意向に沿う」という表現を使うのがスタンダードな用い方です。しかし、相手の行動に対しても「意向に沿う」という表現を使うことができます。例えば、自社や在籍する部署でプロジェクトを行い、その計画に従って相手に行動してもらう時には「弊社が作成したプランに沿って作業を」といった表現を用いることができます。

物理的もしくは理論的なことに関わらず、創り上げられた長い流れに外れずについていくときに「沿う」という表現を使います。流れの発生源が相手の場合は、こちらが「意向に沿う」ことになります。逆に流れや動作主が相手の場合、相手がこちらの「意向に沿う」こととなります。また、「意向に添う」という表現を使った場合は、上記にプラスして謙譲の意味合いを伝えるという効果があります。

敬語で用いる場合の同様の文例

文章やメールにの中では、堅苦しい「意向」という表現を「ご希望」という言葉に置き換えて使うこともあります。「ご希望」は、日常的に使う場合も敬意を込めた表現として使えるので便利です。

例えば、発注を受けた商品の在庫がなく、追加生産が見込めない時には、顧客に断りを入れなければなりません。そのような際には、「在庫を切らしており、商品自体も現在生産されていないので入荷は未定です。お客様のご希望に沿うことができず申し訳ございません。」と表現する方が自然な伝え方が出来ます。かしこまったニュアンスを多少付け加えて「ご希望に添うことができず申し訳ございません。」という使い方もできます。

「意向に沿う」のおすすめの使い方

二つの「意向にそう」の上手な使い方のポイントは「沿う」「添う」の使い方にあることは分かっていただけたでしょうか。

一番問題のない認識は、「沿う」は丁寧語であり、どの状況で使っても問題ないということです。一方、特別な状況であったり、トラブルの可能性があり、極力は避けたいという時には、一歩下がった謙譲の意思を伝える「添う」を使う方がふさわしいといえます。

ただ、普段から「添う」を多用すると、相手との距離感が目立ってしまいます。信頼を築きたい場合には不向きだと言えるでしょう。時にはフランクな関係がビジネスでは求められます。そのため「沿う」8割、「添う」2割くらいの使用割合でいくと、物事が円滑に進められる可能性が高いでしょう。

状況によってしっかりと使い分けよう

「意向に沿う」という場合は自分自身が相手の考えに従いますという「動き」を強調する意味合いとして用いることが適切になります。逆に「意向に添う」にすると、考えに準じますという「精神的な同調」を強く示し、柔らかい丁寧さを感じることが出来ます。

明確にどちらでなければならないという決まりはありません。しかし、一般的に用いていくのであれば「意向に沿う」で十分であり、奥ゆかしさや丁寧さを強調する時には「意向に添う」という表現を利用していく方とよいでしょう。

目上の方や顧客に対するフレーズとして用いる場合は「添う」を使い、自社内における別の部署に在籍している方には「沿う」を使うというのも一つの手です。

その場に合わせて使い分けられるようにしましょう!

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