「見受けられる」の2つの意味と使う場面3つ|例文5コ・類語6コ
更新日:2024年06月15日
見受けられるの意味2コ
「見受けられる」という言葉にはどのような意味があるのでしょうか。「見受けられる」とは、「見受ける」という動詞の未然形である「見受け」に、受身・尊敬・自発・可能の助動詞「られる」が付いた形です。
「見受けられる」という言葉には大きく分けて「見て認められる」と「見かける」という2つの意味があります。ここでは、「見受けられる」の2つの意味についてご紹介します。
意味1:見て認められる
「見受けられる」という言葉には「見て認められる」という意味があります。「見て認められる」とは、見ることで、事情や状況を理解するという意味になります。
「見て取れる」「見て感じ取る」とも言えます。「見て取る」という言葉は、「見ただけでだいたいの事情を感じ取る」や「表面的に見えている事から本質を見抜く」という意味です。
「見受けられる」自体に「感じ取る」という意味も含まれていると考えられます。
意味2:見かける
「見受けられる」という言葉には、「目にとまる」「見かける」という意味があります。
「目にとまる」「見かける」は、物や人など、ちらっと見ただけで記憶に残ったことを表現しています。「見かける」は、見たのが一瞬だったり、遠くからだったりする場合に使われます。
見受けられるを使う場面3コ・例文5コ
ここでは、「見受けられる」の使い方についてご紹介します。「見受けられる」が使われる場面や文面には特徴が見られます。
今まで「見受けられる」という表現を使ったことがないという人は、「見受けられる」が使われる場面を覚え、そのような場面になったときには、「見受けられる」という表現に挑戦してみましょう。
使ってみる前には、例文を参照し、「見受けられる」を使った場合の、全体の文面の印象を確認しておきましょう。
使う場面3コ
「見受けられる」は、少しもってまわった言い方が必要なときに使われます。あいまいさを残した表現です。
「見受けられる」に近い表現として、「思われる」「思う」という推測をにおわす言い方があります。あえて「見受けられるを使うのは、「思う」よりも畏まった言い方が必要となる場合です。
ここでご紹介する3つの場面を参考に、似たような状況下では、「思いました」ではなく、「見受けられた」を使うと大人の表現になります。
場面1:遠回しに指摘したい
「見受けられる」は、実際に確定している内容でも、断定して話すと角が立つような場合に、少し遠回しな言い回しとして使われます。
「失敗したのではありませんか」と言ったのでは、ストレートな表現過ぎますが、「うまくいっていないように見受られますが」と言えば、少し状態をぼかした指摘になります。
「見受けられる」を上手に使うことで、相手の気分を害せずに、相手にとってネガティブな内容を指摘することができます。
場面2:確証はないが注意を喚起したい
「見受けられる」は、「確証はないが、確信がある場合」にも使うことができます。断定に必要な証拠はないけれど、状況証拠はあるというような場合に使えます。
本当の内情はわからないが、外観的に見て、推測する限り、ある結論にたどり着き、その結論以外には考えられないという場面で「見受けられる」を使うことが可能です。
実際に「見受けられる」を使うときは、ここまで順序立てて考えているわけではなく、感覚的に状況は判断できます。
場面3:硬い言葉を使いたい
自分で目にした状況から、推測してものごとを述べるときに、「思った」「思っている」という表現を使います。
「思った」という言葉では幼稚な感じを受けるときに、「見受けられる」を使えば、大人の表現方法になります。ビジネスの場などで、「そう思ったんですよ」などと言っては、「学生っぽさが抜けない」とか「いつまでも子供っぽい」と思われてしまいます。
「そのように見受けられました」を使うと、大人の表現に変わります。
例文5コ
ここでは、「見受けられる」と活用した例文を5つご紹介します。主語や目的語などを少し変えるだけで、ほとんど例文をそのまま使うことができます。
例文には、「見受けられる」だけでなく、「見受ける」のほかの活用形態でも使用しています。
主語や状況に応じて、どの活用形態の「見受けられる」を使うかについても、感覚としてつかみましょう。
初回公開日:2017年07月24日
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