「細心の注意を払う」の意味と使い方|例文4つ・似た言葉
更新日:2024年09月22日
「細心の注意を払う」とは
「細心の注意を払う」には「細かい部分にまで気をくばって注意する」という意味があります。よく聞く言葉ですが、実際に活用するとなると案外難しい言葉でもあります。
ビジネスシーンにおいてもよく使われる「細心の注意を払う」という言葉ですが、きちんと使い方を理解していない人も多いのではないでしょうか。今回は「最新の注意を払う」について、使い方や例文、類語などを紹介していきます。
「細心」の意味と読み方
「細心の注意を払う」を「細心」と「注意を払う」にわけて確認していきましょう。
まずは「細心」です。「細心」は「さいしん」と読み、「細かい所までよく気をつける、綿密な心・やりかた」という意味を持ちます。「細心」は「細かい心」と書くので、そのイメージで覚えましょう。
例文としては、細心に事を運ぶ、細心の警戒を怠らないなどが挙げられます。細かいところまで目を配るというときに使われる言葉です。
「細心」の類義語
「細心」の類義語は「丁重・念入り・慎重・注意深い・丁寧・丹念・入念」などが挙げられます。どれも、細部まで警戒をするさま、注意を払うさまを示すときに使う言葉です。
「丁重」は「ていちょう」と読み、「礼儀正しく、注意も行き届いて、態度が丁寧な様子」を意味します。「細心の注意を払う」は「丁重に注意する」と置き換えることも可能です。類義語は、セットで覚えておきましょう。
「注意を払う」の意味
続いて、「注意を払う」は「ちゅういをはらう」と読み、「ある人や物事などについて、その詳細や動向を強く意識すること、念入りに調べること」という意味を持ちます。
「注意を払う」の例文としては、細部まで注意を払う、最善の注意を払うなどが挙げられます。「細心の注意を払う」以外の使い方も一緒に覚えておきましょう。
「注意を払う」に似た言葉
続いて、「注意を払う」に似た言葉を見ていきましょう。「注意を払う」に似た言葉は、「留意する・注意する・気に留める・心に留める・気をつける・考慮して注意深く」などが挙げられます。
「留意する」は「りゅういする」と読み、「ある物事に心をとどめて気を配ること。注意」という意味を持ちます。「細心の注意を払う」は、「細心に留意する」というように使うことができます。
「細心の注意」の使用例
ここまで「細心の注意を払う」の意味や読み方、類語表現について理解することはできたでしょうか。続いて、「細心の注意」という言葉を使った、例文を確認していきましょう。
「細心の注意を払う」という言葉は、ビジネスシーンなどの公的な場でもよく使われる言葉です。どのような状況で使うのか、どういった使い方をするのか、理解を深めていきましょう。自分でも一例作ると、さらに理解は深まることでしょう。早速見ていきます。
注意を促す場合
「細心の注意を払う」という言葉は、「注意を促す場合」によく使われます。何か事故やトラブルが起きないように事前に注意を促す場合です。
ビジネスシーンにおいて、事故やトラブルはあってはならないことです。それでも起こってしまうことはあります。少しでも起こる確率を減らすために、できることを企業は努力や工夫をして対策しています。
そのようなときに、「細心の注意を払う」という言葉はよく使われる言葉です。
例文1 持ち運びには細心の注意をお願いします
この「持ち運びには細心の注意をお願いします」という言葉は、運送業者や引越し業者に向けてよく使われる言葉です。物を運び出すときに、物を落とさないようにしてください、というメッセージを伝えています。
その目的は、1つはその物の故障を防ぐためです。物を落とすと、壊れてしまう可能性が高いです。もう1つは持ち運びをしている人の怪我を防ぐためです。人の足の上に落ちると、大きな怪我を負ってしまう可能性があります。
反省や決意を表明する場合
「細心の注意を払う」という言葉は、「反省や決意を表明する場合」によく使われます。何かトラブルが起きた後に、反省や決意を表現する際に使います。
ビジネスシーンにおいて、トラブルはないほうがいいですが起こってしまうことはあります。起こった後の対応一つで、周囲からの印象というのはガラッと変わります。落ちた信用を取り戻すための対応として、「細心の注意を払う」という言葉はよく使われる言葉です。
初回公開日:2017年07月19日
記載されている内容は2017年07月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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