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「足を運ぶ」の意味と使い方・例文|敬語での表現や似た言葉との違いも解説

更新日:2024年03月22日

「足を運ぶ」という言葉の意味をご存じでしょうか?感謝を表すときに使用されますが、使える場面が限られている言葉でもあります。本記事では「足を運ぶ」の意味や例文、注意することなどを紹介しています。気になる方はぜひチェックしてみてください。

「足を運ぶ」の尊敬語

「足を運ぶ」の尊敬語としては、「足を運ばれる」や「足を運んでいただく」という表現が挙げられます。「足を運んでいただき」は会議や結婚式などの挨拶でよく耳にします。

しかし、これらはあまり一般的な表現ではありませんので、できるだけ類語に言い換えた方がいいでしょう。「ご足労いただく」「いらっしゃる」「お越しになる」などが、目上の人に対して使われる表現です。

「足を運ぶ」は謙譲語にはそぐわない

謙譲語というのは目上の人に対して自分がへりくだった表現です。そのため、「わざわざ向かう」という意味の「足を運ぶ」という言葉は謙譲語には適していません。

例えば「足を運びたいと思います」という文章は、「わざわざ行きます」という意味になるため相手に対して失礼になります。

また、「いただく」という謙譲語をつけた「足を運ばせていただく」も同様です。「自分が目上の人のもとへ行く」という意味に思えますが、「足を運ぶ」という言葉自体に「わざわざ」という意味を含んでいるため、「いただく」をつけたとしても失礼な表現に変わりありません。

自分が目上の人のもとへ向かう場合は「行く」「出向く」「伺う」「訪問する」などの類語に言い換えるように注意しましょう。

「ご足労」との違い

「足を運ぶ」と類似した言葉に「ご足労」があります。

ご足労とは、忙しいなかわざわざお越しいただいた、という意味になり感謝の言葉となります。相手にわざわざ足を運んでもらい感謝している場合は、「足を運ぶ」ではなく「ご足労」を使います。

「足を延ばす」との違い

「足を運ぶ」と類似した言葉に「足を延ばす」があります。

「足を延ばす」は、ある地点に到着した後、さらに遠くまで行くことを意味します。最初に予定していた場所よりもさらに遠くへ来たときなどに使いますので、わざわざ出向く時に使う「足を運ぶ」とは意味合いが異なります。

また、「足を延ばす」の漢字を「足を伸ばす」と書き間違えないように注意してください。

「足を運ぶ」の類語に当たる言葉

ここからは「足を運ぶ」の類語に当たる言葉を見ていきましょう。

「足を運ぶ」は使い方によっては失礼にあたるだけでなく、差別用語と思われている言葉でもあります。実際は差別用語ではありませんので、一般的に使用してもなんら問題はありません。

「足を運ぶ」を使うことに少し不安がある場合は、これから紹介する表現に言い換えた方が不用意なトラブルを避けられるでしょう。立場や状況に合わせてこれらの類語を上手く使って、自分の意思を相手へ明確に伝えてください。

赴く

「赴く」には、何か目的があって、ある場所へ行くという意味があります。単に「行く」という意味ではなく、何か目的や理由があって行くことを表します。

・相談したいことがあるので、会社へ赴く。
・手続きのため、市役所に赴いた。

行く

「行く」は、人や動物がある場所に移ることを意味します。

ビジネスの場では「行く」という表現は適していませんので、丁寧語の「行きます」や尊敬語の「行かれる」という敬語表現で使用します。

・先輩は先に会場へ行かれた。
・面接に行きます。

来る

「来る」は、空間的に離れている対象が、自分の所へ向かって動いたり、近づいたりすることを意味します。

「行く」と同様に、ビジネスの場では「来る」だけでは使いません。尊敬語の「来られる」や丁寧語の「来ます」などの敬語表現で使用します。

・猫がこちらに向かって来る
・フランス語の先生が来られる

向かう

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初回公開日:2017年09月05日

記載されている内容は2017年09月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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