「ご報告まで」の正しい使い方・例文4つ|「取り急ぎご報告まで」
更新日:2024年08月17日
「報告」の意味
「報告」とは、任務を命ぜられた者が任務を命じた者に、経過や結果の内容を述べるという意味の言葉です。
また、その内容について示す単語です。仕事や研究の結果を知らせる場合に、「報告」という表現がよくされています。
「ご報告まで」の意味
「ご報告まで」は、「とりあえず報告だけしておきます」という意味です。
「ご報告まで」には、「他にお伝えすることがありますが、とりあえず今の段階で伝えられることをお伝えします」の意味なので、長く内容の詰まった文章のあとに使われることはなく、後に詳細な報告をすることを前提として書かれていることが多いです。
「ご報告まで」とは、自分ができるだけ簡素に素早く報告したいという理由が強い場合に使われます。
「取り急ぎご報告まで」の意味
ビジネス文書やメールのやり取りで「取り急ぎご報告まで」や「ご報告まで」という言い回しは、定型文のように使われています。ここでいう「取り急ぎ」は、「とりあえず、急いで」という意味になります。
ここでいう「とりあえず、急いで」という文面は、ビジネスシーンでは使われる定型文のひとつです。丁寧なメールを省略して、必要事項のみ担当者に知らせたいという意味合いで使われます。
「ご報告まで」を敬語にすると
「ご報告まで」という表現は、通常でいう「~した」という語尾を省略した言い方になります。そのため、敬語表現にするためには、以下のようにしっかりと述語をつけることが必要になります。
「取り急ぎご報告申し上げます」
スピーディーに相手に連絡しておきたい、仕事がスムーズに進むようにしたいという場合は、要点のみを連絡して、「取り急ぎ、ご報告まで」という言葉を文書やメールの最後に付け加えることが多いです。
「ご報告まで」の使い方と注意点
ビジネスメールの文末などによく使われている「ご報告まで」という言葉は、どのような場合に使用されているのでしょうか。
報告だけで済ませるほど急いでいるのであれば、直接訪問するか電話をするべきだと考えられます。メールなどの「ご報告まで」という言葉は、本当に時間がなくて急いでいるからという意味で使われているのではありません。
丁寧な言い回しを避け、必要事項のみを担当者に知らせたい場合に使われます。
「取り急ぎご報告まで」を使うときの注意点
「ご報告まで」「取り急ぎご報告まで」を使う場合には、主に以下のような注意点について確認しておきましょう。
・挨拶文などを省略して要点を報告
・長文の詳細な文章後には使わない
・後で詳細な報告は別途行う場合が多い
以上を踏まえて、さらに詳しく解説していきます。
ビジネスメールで使う場合の例文
ビジネスシーンで使われる機会の多い「ご報告まで」のフレーズですが、以下に例文をご紹介します。
例文1:メールにて失礼いたしますが、取り急ぎご報告まで。
例文2:詳細は追ってご連絡いたします。まずは、取り急ぎご報告まで。
「ご報告まで」は、相手を思いやって簡潔に素早く伝わるようにしたいというよりも、丁寧な文面での文書やメールは必要だが、そのような長文はできるだけ省略したい場合に使われます。
失礼のない「報告」メール例文4つ
「ご報告まで」についての意味を見てきましたが、以下にさまざまな立場の人に報告メールを行う場合の、失礼のない例文をあげていきます。
「取り急ぎご報告まで」という言葉の意味は、「取り急ぎご連絡できることをお伝えさせていただきます」ということです。
報告する対象により「ご報告まで」を使い分けることができれば、礼儀をわきまえた常識人として、仕事上の信頼が高まるきっかけになりますので、参考にしてみてください。
例文1:取引先や顧客への報告
「ご報告まで」は取引先や顧客に対しては使うべきではありません。
取引先や顧客に同様の内容を伝える場合は、以下のように付け加えます。
1.「取り急ぎ」を「まずは」に言い換える。
2.「ご報告まで」という省略をしない。語尾には「~申し上げます」「~失礼します」などのようにきちんと語尾を入れる。
(例文)
・「まずはご報告申し上げます」
・「まずは用件のみで失礼いたします」
・「まずはご報告のみにて失礼いたします」
初回公開日:2017年08月31日
記載されている内容は2017年08月31日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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