「ご報告まで」の正しい使い方・例文4つ|「取り急ぎご報告まで」
更新日:2024年08月17日
例文2:上司など目上の人への報告
「ご報告まで」というフレーズを目上の人に使うことは失礼にあたります。なぜなら、この表現は文末を省略した言い方だからです。
「取り急ぎご報告させていただきますが、後日改めてご連絡いたしますので、よろしくお願いいたします」
「たいへん恐縮ではありますが、今回は要件のみのご報告とさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします」
などのように、最後の文末まで書き切るようにした方が良いでしょう。
例文3:親しい上司や先輩などへの報告
自分の親しい上司や同僚であれば、「取り急ぎご報告まで」や「ご報告まで」の表現は問題ありません。
「詳細については追ってお知らせいたします。まずは取り急ぎご報告まで」
「ご報告まで」は要点のみを相手に伝え、相手にアクションを求めない場合に使われますが、相手にアクションを求める場合は以下のような言葉をつけます。
・ご回答お願いいたします
・ご指示をお願いいたします
・ご教示よろしくお願いします
例文4:結婚式や受賞などの際の報告
結婚式や受賞などの際の報告には、お祝い事なので丁寧な表現をすることが大切です。
「ここに弊社の□□製品が、△社主催の〇〇コンクールにおいて金賞を受賞いたしましたことを、謹んでご報告させていただきます」
「〇〇君と△△さんは、去る○月×日に夫婦となりましたことを、ここに報告させていただきます」
英語での「ご報告」
英語での「ご報告」は「report」を使います。
例文
「I will report that」(それについてご報告します)
「I will report my confirmation results」(確認した成果をご報告いたします)
「ご報告までに」の英語表記
「ご報告までに」の英語表記には、さまざまな表現方法があります。
「This is just a short note to inform you」(取り急ぎご報告まで)などのように、報告の部分に「inform」(通知する)を使うこともできます。
「ご報告までに」の英語表記で、インフォーマルな表現方法は「Just a head's up」です。上司や目上・親しくない人には使用できない言い回しです。
「ご報告まで」の使い方には注意が必要
「ご報告まで」という表現の遣い方には注意が必要です。
「ご報告まで」を使う相手は、上司などの目上の人ではなく、具体的なアクションを起こさなくても良い相手を対象としなければなりません。なぜなら、「ご報告まで」と報告のみにとどめている表現だからです。
最後を「ご報告まで」で締めた場合は、相手からアクションが必要だとは受け取れません。答えをもらいたい場合は、「ご報告まで」以外の言い方をしてください。
より正しいビジネスマナーを身に着けてスマートに
「ご報告まで」というフレーズは使い勝手が良くて多用しがちですが、使う場面を選んで使わないと失礼にあたる場合もあるので注意が必要です。また、上司や取引先・顧客に対しては、もっと丁寧な言い回しをするべきであるということもわかっていただけたのではないでしょうか。
「ご報告まで」になどの場面によってはとても便利な言葉を、より正しいビジネスマナーを身に着けてスマートに、ビジネスシーンに役立てていきましょう。
初回公開日:2017年08月31日
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