滞りなくの意味・使い方例文3例・類語・滞るの意味と使い方
更新日:2024年11月30日
「滞りなく」とは
「滞りなく」という言葉を使ったことはありますか。ビジネスシーンにおいては計画どおりに物事が進んでいる場合や計画どおりに完了した場合に使われ、セレモニーや冠婚葬祭など改まった場面では問題なく終了したお礼の挨拶などに使われるでしょう。
少しかしこまった表現であり、日常生活で使用することは多くありません。とは言え、改まった場面においては活躍の場面も少なくないため、正しく理解しておく必要があります。
「滞りなく」の意味
「滞りなく」とは、「物事が順調に運ぶ、はかどる」、「流れがスムーズ」という意味を表す言葉です。ビジネスにおいてはプロジェクトや企画、イベントに関する進捗や終了を報告する際によく使われます。また、冠婚葬祭など「準備、進行、完了」までを宣言する必要性の高いイベントにおいてもよく使われているでしょう。
「順調な運び」という意味を表す状況はさまざまあれど、話し言葉など日常的に使うことは滅多にないでしょう。
「滞る」とは
「滞る」とは、「滞りなく」という言葉の反対の意味を表す言葉です。「滞りなく」の元にある言葉ですので、一緒に押さえておくとより理解が深まるでしょう。
使う場面としては「滞りなく」と同様であり、ビジネスシーンなど堅い表現が好まれる場合のほか、準備や進行、完了までの宣言・報告が求められる場面においてよく使われるでしょう。日常会話で使うことはほとんどありません。
「滞る」の意味
「滞る」とは、「物事が順調に運ばない、はかどらない、つかえる」や「お金を支払うべき期限になっても支払わない」、「流れがとまる、停滞する」といった意味を持つ言葉です。それぞれ渋滞、延滞・滞納、停滞などが該当し、「滞る」の字の意味が理解できるでしょう。
さまざまな場面に当てはまる言葉ではありますが、「流れがスムーズではない」という状態として捉えれば間違いありません。
「滞りなく」の使い方
「滞りなく」は、はじめとおわりが決まっているプロジェクトやイベントなどで、問題なく計画どおりに進んだような場合に使われます。また、結婚式や葬式といった冠婚葬祭における式の終了の挨拶で使われる場合も多いです。
問題なく計画どおり進んだケースで使われますので、「滞りなく行われた」など、過去形で使われる場合が多いことも、「滞りなく」の特徴です。以下にいくつかの例文を置きますので、参考にしてみてください。
例文1:滞りなく完了する
「滞りなく完了する」とは、ある物事が「問題なく計画どおりに進んだ」ということを意味する表現です。イベントや式典、プロジェクトなどの完了時に使われます。
・プロジェクトが滞りなく完了したのは、皆様方のご理解とご支援のお陰です。
・若い二人の結婚披露宴は、皆様のおかげさまをもちまして、滞りなく完了いたしました。
・皆様のお支えをいただきながら、告別式も滞りなく終えることができました。
以上のように使われます。
例文2:滞りなく開催する
「滞りなく開催する」とは、ある物事が「順調に進んでいる様子」を意味する表現です。冠婚葬祭など式典の完了時において、挨拶に使われることが多いでしょう。また、準備などが完了し区切りを迎えた場合にも使われます。
・関係各方面のご尽力により、本イベントは滞りなく開催を迎えることができました。
・本連絡橋建設プロジェクトは、開通式を滞りなく開催することができました。
以上のようにして使われます。
例文3:滞りなく進む
「滞りなく進む」とは、ある物事について「順調に事が運んでいる、進行中である」という意味の表現です。特にビジネスシーンにおいては企画やプロジェクトなど進捗報告をする機会が多く、「滞りなく進んでいる」という表現を使うことも多いかと考えられます。
・おかげさまで、プロジェクト進捗状況は順調、滞りなく進んでおります。
・上半期の各種予定は、当初の計画どおり滞りなく進んでいる。
以上のようにして使われます。
「滞りなく」の類語
「滞りなく」とは、「物事が順調に進んでいる」、「流れがスムーズである」という意味の表現でした。これに似た意味を持つ表現は他にもいくつか存在します。「滞りなく」とは「滞る」を否定する形で成る表現ですが、「順調でない」意味を否定することのない、ストレートな表現もあります。
「滞りなく」と同様に否定形で表す表現と、ストレートに意味を表す表現と、幅広く言葉を押さえておきましょう。
初回公開日:2017年10月04日
記載されている内容は2017年10月04日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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