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滞りなくの意味・使い方例文3例・類語・滞るの意味と使い方

更新日:2024年06月18日

ビジネスの場面や改まった場ででよくみる「滞りなく」の意味と使い方を類義語や例文、使用する場面をイメージして整理します。計画どおりに物事が進んでいる場合や、計画どおりに完了した場合に、「滞りなく」を用います。正しく理解し、正しい場面で使えるにようにしましょう。

「成功裏に」

「成功裏に」とは、「せいこうり(に)」と読み、「物事が成功した状態であること」を意味する表現です。「裏」とは、「うち」や「なか」という意味を表し、「成功裏」で「成功のうち、あるいは中」となります。「成功裏のうちに」とすると、「うち」が重複してしまうので間違いです。「裏」という言葉の意味を理解して、上手に使いこなしましょう。

同じ「裏」の使い方としては、「秘密裏に」という表現があります。

「つつがなく」

「つつがなく」とは、「病気・災難などがなく毎日を送る」、「平穏無事である」、「異常がない」、「無事である」という意味の表現です。問題なくという意味では「滞りなく」と似た使い方ができますが、「病気・災難がなく」という意味がありますので、結婚式では使わないほうがよいでしょう。

・今年度もつつがなく終えることができそうです。
・おかげさまで、この年までつつがなく過ごしてまいりました。

以上のように使われます。

「支障なく」

「支障なく」とは、「滞りなく」と同様に、「支障」を否定する形で「物事を進めるに当たって妨げのない」「問題なく」という意味を表す言葉です。

「支障」とは、「差し障り」や「差し支え」のことであり、「物事の円滑な運行を妨げる事柄」を意味します。これを否定することによって、「順調な事の運び」を表すのが「支障なく」という表現です。

「首尾よく」

「首尾よく」とは、「物事が都合よく運ぶ」という意味を表す表現です。「首尾」とは、首から尻尾まで、すなわち「初めから終わりまで」を表す言葉であり、「首尾よく」という表現では「初めから終わりまで良い」という意味を表しています。

日常会話で使うことはほとんどない表現ですが、ビジネスシーンなどかしこまった場面において物事の順調さを表す際に「首尾よく」と使うことができれば、スマートな印象を与えるでしょう。

「遅滞なく」

「遅滞なく」とは、「遅滞」という言葉を否定することによって事の運びの良さを表す言葉です。「遅滞」とは、「物事の進行がとどこおること」や「予定どおりに進まず、期日などにおくれること」を意味します。したがって、「遅滞なく」とは「物事の進行が滞ることなく、予定どおりに進む」ことを意味する表現となります。

「滞り」と「遅滞」では若干の違いはあれど、それを否定する形であれば両者の意味はほぼ同じです。

かしこまった表現を身につけよう

「滞りなく」をはじめ、「成功裏に」や「首尾よく」など、かしこまった場面に適した言葉はさまざまあります。日常的によく起こりうる状況でも、話す相手や状況によって適した言葉は異なります。改まった表現を知らずにいると、恥をかいてしまったり評価を落としてしまったりするでしょう。

「大人の語彙力ノート」では、日常のあらたまったシーンで使える言葉、ビジネスシーンで使える言葉など、実践的な使い方を紹介しています。

「滞る」の類語

「滞りなく」の元となっている「滞る」という言葉についても少しご紹介します。「滞る」とは、「物事が順調に運ばない」「捗らない」「つかえる」という意味の言葉でした。これに類似する言葉を身に付けておくと、「滞りなく」という表現を言い換える場合にも役立つでしょう。

「停滞」や「遅滞」、「膠着」などが「滞り」と類似する意味を持っています。

「停滞する」の意味

「停滞する」とは、「一か所にとどまって動かないこと」あるいは「物事が順調に進まないこと」を意味する表現です。「停」とは、「止まる」「留まる」という意味の文字であり、「停滞」という言葉においては物事が滞っている状態を「停」という言葉で補強していると考えることができます。

したがって、「停滞する」とは「同じ場所から進むことができずにいる」という状況を表す表現といえます。

「遅滞する」の意味

「遅滞する」とは、「物事の進行がとどこおる」あるいは「予定どおりに進まず、期日などにおくれる」ことを意味する表現です。「遅滞なく」が「滞りなく」の類語であるように、「遅滞する」が「滞る」の類語として挙げられます。両者はほぼ同じ使い方として覚えておくと良いでしょう。

「遅滞する」という表現では、滞っている状態が「遅れる」という状況に関わっていることを読み取ることができます。

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初回公開日:2017年10月04日

記載されている内容は2017年10月04日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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