「失念しておりました」とはどういう意味?正しい使い方と例文を紹介
更新日:2024年09月02日
「失念って忘れたという意味で使って大丈夫?」
「失念は物に対しても使える?」
「先方が打ち合わせを忘れたことを表現するのに、失念を使うのは適切なのか?」
ビジネスシーンでいざ使おうと思っても、この使い方や意味で本当に合っているのか不安になる言葉はないでしょうか。
この記事では、「失念しておりました」の意味や使い方を解説していきます。
記事を読むと「失念しておりました」はどんなときに使うのか、誰の行動に対して使うのかなどを理解することができるでしょう。また、例文もあわせて紹介しますので、スムーズに使えるよう確認しておきましょう。
さらに、「失念」の言い換え表現や英語での表現も紹介しますので、「失念」やその類義語を適切に使い分けることができるようになるでしょう。
最後までしっかり確認して「失念」を使いこなしましょう。
「失念」の意味
まずは、「失念」という言葉の意味について確認していきましょう。
「失念」の意味について、「コトバンク」を参考にしてみた所、以下のような解説が掲載されていました。
うっかり忘れること。ど忘れ。物忘れ。/ 仏語。記憶をさまたげる心の作用。
出典: https://kotobank.jp/word/%E5%A4%B1%E5%BF%B5-521636 |
上記の解説の内容から、「失念」には大きく分けて、2つの意味があることが分かります。上記の2つの意味のうち、ビジネスシーンでよく使われるのは、前者の意味であると言えるでしょう。
上記のような背景から、「失念」とは、物事を忘れてしまったことやど忘れしてしまったことを、ビジネスシーンなどでも通用するように言い換えた言葉であると言えそうです。
「失念」の使い方・例文
では「失念」はどのようなシーンで使用するのでしょうか。ここからは、「失念」の使い方と例文を紹介します。
誤った使い方をして恥をかくことがないよう、「失念」の正しい使い方や例文を押さえておきましょう。
口頭で使う場合
書類の提出や約束を忘れていた場合や、伝えなければならないことを伝え忘れていた場合に謝罪の意味で使用します。口頭で「失念」を使用する場合の例文を2つ紹介しましょう。
・申し訳ございません。16時からの会議を失念しておりました。
・押印をいただくはずの契約書の提出を失念しておりました。
このように、謝罪の意味も込めて使います。
メールで使う場合
メールの確認を忘れていたときなどに使います。使い方としては、メールの確認を失念していたことを伝え、謝罪します。さらに、今後失念しないようにどういった対応を取るかを説明すると、誠意が伝わるでしょう。以下は例文です。
・6月9日にお送りいただいたメールの確認を失念しておりました。大変申し訳ございません。
上司へ使う場合
自分がうっかりして忘れていたことを伝える際に使用します。例えば、ミーティングの時間や場所が変更になった場合や、上司へ伝えるべきことをうっかり伝え忘れていた場合です。例文を2つ紹介します。
・ミーティングの場所が変更になった旨をお伝えするのを失念しておりました。
・ミーティングの時間が変更になったことを失念しておりました。
このように「失念」を使用することで誠実な印象を与えることができるでしょう。
相手から「失念」を用いたメールが来たときには?
仕事をしていると自分自身が「失念」することがあるのと同様に、相手が「失念」することもあるでしょう。
相手から「失念しておりました」と言われたり、メールが届いたりした場合は「お気になさらず」などと相手を気遣う言葉を返すことが無難です。また、「こちらも配慮が足りませんでした」と、相手に声をかけておくべきだったという意味の返答をするのも良いでしょう。
「失念」を用いるときの注意点
初回公開日:2017年09月07日
記載されている内容は2017年09月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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