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拝啓と敬具の使い方・例文|位置/改行/手紙/メール

更新日:2024年09月16日

フォーマルな手紙を書く際に使用される「拝啓」や「敬具」ですが、正しい使い方をご存知ですか。「拝啓」や「敬具」を使用する際は、手紙の送付先である先方との関係性や手紙の内容によって「拝啓」にあたる頭語と「敬具」にあたる結語の使い方が変わってきます。

「敬白」とは、謹んで申し上げるといった意味合いがあります。類似語である「敬具」よりもより丁寧となり先方へ敬意を表している挨拶用語となります。

より改まった丁寧なお手紙に向いている挨拶用語となります。

例文
謹啓 菊花のみぎり 貴社におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
(本文)
略儀ながら、書中にてお祝いを申し上げます
敬白

早々

「早々」とは、はやばやと読みます。「早々」の意味合いは、直ちに、急いでといった意味を持ち合わせているため一般的なお手紙に使用するのではなく、急いで発送するお手紙に使用する挨拶用語です。

前文にあたる時候の挨拶及び先方の安否を気遣う文面を省略する際に使用される挨拶用語となります。手短で、簡単な手紙を詫びている意味合いも同じく持ち合わせています。

「早々」とペアで使用するのは、「前略」が一般的となります。

例文
簡単では御座いますが、取り急ぎお知らせいたします。
早々

拝啓を使わずに敬具のみを使うのはありなのか

「拝啓」と「敬具」は、セットとして使用するのがマナーとなるため「敬具」のみの使用はしません。

「前略」と始まる書き出しの場合、最後の締めとなる言葉の後に挨拶用語は使用しないことはあります。

しかし、「敬具」のみを使用して分を終わらせるのはとても不思議な形の手紙となるため、「拝啓」とあわせて使用する事をお勧めします。

拝啓と敬具の類似語

「拝啓」と「敬具」以外にも頭語と結語のペアで使用する言葉があります。使用する際は、先方との人間関係や手紙の目的によって使い分けが必要です。

下記に、「拝啓」と「敬具」の類似語を紹介いたします。

通常の手紙の場合
頭語-拝啓、拝呈 
結語-敬具、敬白、かしこ、拝具

丁寧なお手紙の場合
頭語-謹啓、贈呈
結語-謹言、敬白、謹白、かしこ
手紙の返信の場合
頭語-拝復、復啓、謹復
結語-敬具、拝答、敬答、かしこ

急ぎの手紙の場合
頭語-急啓、急呈、急白
結語-早々、不備、不一、かしこ

前文を省略する場合
頭語-前略
結語-早々、かしこ

英語で書く場合の拝啓と敬具

英語で手紙を書く際には、日本のような敬意を表す文化はありません。

英語での手紙やメールでの最大限の敬意を表す表現として用いるのは、「Dear 」「Mr.」「 Ms.」「 Mrs.」となり結語として「Sincerely」を使用します。

英語での手紙では、挨拶文をいれるのではなく本文の中で先方への敬意を書きます。

例えば、手紙の中で何かをお願いする際に「Please」を使用するのではなく「Would you mind if I ask you to~?」といった丁寧な表現を文中で使用することが重要です。

きちんとした使い方をしよう

敬意を表す相手への書面では、きちんとした挨拶を行うのがマナーとなります。

手紙を書く際は、フォーマルな手紙の構成や「拝啓」や「敬具」といった頭語・結語の言葉の意味を知っておくことが大切です。

上記では、正しい「拝啓」と「敬具」といった頭語・結語の使い方と意味を紹介させて頂きました。先方との関係性や手紙の内容によって正しい頭語・結語を使用しましょう。

また、ビジネスシーンやメールでは「拝啓」といった頭語、「敬具」といった結語は使用をしないことが多いです。十分に注意をして正しい「拝啓」と「敬具」を使用しましょう。

正しい言葉で気持ちを手紙に表しましょう。

初回公開日:2017年11月08日

記載されている内容は2017年11月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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