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目を通すの正しい使い方と敬語にした場合の表現|尊敬語/丁寧語

更新日:2024年10月17日

「目を通す」と言う言葉は「ざっと一読する」などという意味がありますが、これは上司の方などに使用するには好ましくない言葉です。正しく目上の方に「目を通す」を言う場合はどうすれば良いでしょうか。正しい使い方などを説明していきます。

目を通すの正しい意味

「目を通す」と言う言葉には「一通り見る」や「一読する」と言う意味が含まれています。使い方の例としては「新聞の広告にざっと目を通す」などというように使います。

職場などで使っている方はいるのではないでしょうか。しかし、この目を通すという言葉は、正しい敬語ではありません。「目を通す」と言う言葉は目上の方やお客様、取引先の方に使うのは、あまり好ましくありません。

上司本人が「目を通す」を使う分には問題はありませんが、逆の立場で使用したら注意されてしまうので注意が必要です。どのように使用することが正しいでしょうか。

目を通すの正しい使い方

さて、それでは正しい「目を通す」の使い方はどうすれば良いでしょうか。目上の人に伝えるから丁寧にすれば良いのでしょうか。「お目を通して頂けますでしょうか」では余計に怒られてしまいます。

もしも目上の方やお客様に何か目を通してもらいたいものを見ていただく場合は、「目を通す」と言う言葉を正しい敬語に変換する必要があります。このまま使用してしまうと「サラッと目を通しておいて」とライトに言われている雰囲気になってしまいます。

このように軽く言われてしまったら相手の方も、軽く見られていると思い不愉快な気分になってしまう恐れがあります。これからシーンに合わせた正しい「目を通す」の使い方を確認して行きましょう。

目を通すを敬語にした場合の表現

前述したように「目を通す」を残したまま使ってしまっては、正しい敬語ではありません。正しく使わないと相手が不快な気分になってしまいますので、しっかりと別の言い方に変えて使い分けていきましょう。

類語

「目を通す」の類語にはWeblio類語辞典などを見てみると、以下のようなものがあります。

一覧する、通覧する、総覧する、ざっと見る、斜め読みをする、さっと読む。これらの言葉を見てどのように感じるでしょうか。どれも敬語には感じられず、どこか軽視されているようにも感じてしまいます。

どこか敬語として使うには考えものな単語が多いと感じられるように、目を通すという言葉そのものも、そのまま使ってしまうと「とりあえず簡単でいいから見て」と上から目線で言われているように感じてしまいます。

尊敬語

「目を通す」が尊敬語ではないとわかった所で、正しい尊敬語での「目を通す」はなんと言えば良いかを考えてみましょう。「お目を通して頂けますか」でもありません。

尊敬語としてベストの「目を通す」の言い方は「ご覧になる」になります。「ご覧いただく」「ご覧くださる」などのような表記が尊敬語としてしっくり来る言い方となるでしょう。

「見られる」でも尊敬語としては間違いはないのですが、より丁寧に尊敬語として使う場合は「ご覧いただく」などで使えることを覚えておくと良いでしょう。

もっとストレートで使いやすい表現を使いたい場合は、「読む」などの表記で「お読みいただけますか」と、使うことができます。また、「拝見」は自分が見せてもらう時に使用する言葉ですので「目を通す」意味にはなりませんので、注意して下さい。

丁寧語

それでは尊敬語の「ご覧くださる」を丁寧語で表現する場合は、なんと表現すれば良いか考えてみましょう。丁寧語は「です、ます」を語尾に付けた言い方で、相手を限定せず全体的に使用できる言葉です。

丁寧語の場合は「見てください」という表現になりますが、これでは少し刺々しい言い方になってしまいます。そこで「ご覧ください」という表現を使用しましょう。わかりやすく、意味が伝わりやすい表現になります。

また、「目を通す」の表現のように書類や手紙のようなものを見てもらう場合には「ご一読下さい」という表現の仕方がより丁寧に相手へ伝わるので、相手を選ばずに活用することができます。

ビジネスメールでの目を通すの正しい使い方

ビジネス文書

ビジネスシーンでは「見る」という表現の言葉は実に多く出てくるので、間違いのないように正しく使いたいものです。ビジネス文書を相手に見てもらいたい場合にはどのような言い方が正しいでしょうか。

やはり前述した尊敬語や丁寧語の「ご覧ください」や「ご一読下さい」がとてもしっくり来る言い方となります。また他にも「お読みくさい」も相手に丁寧な印象を与えている表現になります。「お目を通す」は絶対に使ってはいけません。

また、会議での資料を見てもらう場合には「ご覧ください」を使い、手紙やメール、文書としてのものを相手に読んでもらいたい場合には「ご一読ください」や「お読み下さい」を使うように分けてみると、相手にもわかりやすく伝わる表現になります。

一読するは万能の言葉

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初回公開日:2017年11月05日

記載されている内容は2017年11月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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