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「お待ちください」を場面に応じて言い換えよう!使い方を詳しく解説

更新日:2024年11月10日

相手を待たせる「お待ちください」という表現、カフェや電話などでも使われているので耳にしたことがある方がほとんどでしょう。実は微妙にニュアンスやその意味合いが違います。本記事では「お待ちください」についてご紹介しますので、この機会にぜひ知っておいてください。

「お待ちください」は丁寧な表現ではありますが、「待ってくれ」という命令形の意味を持っています。良い印象を持たれない可能性があるため、目上の人に使わない方が良いでしょう。

「待ってほしい」と伝えたい場合は、「お待ちいただけますようお願い申し上げます」などさらに丁寧な表現で伝えると良いでしょう。

曖昧さに注意

「お待ちください」には大抵の場合、その前に「少々」などの「少し」を意味する言葉が付属します。

伝えた側と待たされる側で「少々」の時間のとらえ方が異なる場合、待たされる側が「結構時間がかかるな」と不快な思いをさせる可能性があります。

数秒程度なら特に問題ありませんが、時間がかかることが想定できる場合は「〇分程お待ちください」と明確に伝えることで、不快な思いをさせにくくすることができるでしょう。

返答する

ビジネスシーンで取引先から「お待ちください」というメールが届いた時は簡潔に承知の旨を返信すると良いでしょう。

メールのやりとりとしては一度完結していますが、相手方も待ってくれるかどうか不安に思っている場合もあるため、返信することで安心させることができるのと、良い印象を与えることもできます。

また、どのくらいの期間待てばよいか明確に記載されていない場合は、お伺いを立てても問題はありません。

「お待ちください」の言い換え表現

同じ表現の語句を重ねて何度も使うことは文章としても非常に読みにくくなり、美しさにもかけ日本語の作法ではあまり良いとされない傾向があります。また「お待ちください」の場合はネガティブな印象の言葉ですので、なるべく強調をしたくないところです。

「お待ちください」と同じ意味合いの言葉をご紹介しますので、シーンや相手に合わせていろいろな表現ができるようにしておきましょう。

お待ちいただけますか

「いただく」は「もらう」の謙譲語となり、「ますか」は丁寧語「ます」の疑問形になります。

「お待ちいただけますか」と合わせることで「待ってもらえますか」という意味を丁寧に伝えることができます。目上の方や取引先の方に使用しても失礼にあたることはありません。

また、「お待ちいただけますでしょうか」と耳にしたことがあるかもしれませんが、二重敬語となるので誤って使用しないように注意しましょう。

お待ちくださいませ

「お待ちくださいませ」は接客業でよく使用される表現の一つです。
「お待ちください」に丁寧語の「ます」の命令形「ませ」を合わせることで、より丁寧な表現で「待ってもらいたい」ことを伝えることができます。

「お待ちください」も丁寧な表現ではありますが、命令形の言葉なためお客様に対して失礼にあたるので使用しない方が良いでしょう。また、「ませ」は、柔らかな印象も与えることができるため、女性が使用することが多い表現です。

今しばらくお待ちください

「今しばらく」とは、「少しのあいだ」、「当分のあいだ」などの意味を持つ「しばらく」に、「もう」を意味する「今」をつけることで「もう少しのあいだ」という意味になります。

「お待ちください」に「今しばらく」を合わせることで「もう少し待ってもらいたい」という意味を丁寧に伝えることができます。しかし、「今しばらく」の期間は、メールと口頭、対面など使用する場面によって指している期間が異なるので注意が必要です。

電話などの口頭で使用する際は、数秒、数分、ビジネスメールで使用する際は、数日~一週間程度を指します。長時間、長期間待たせてしまう場合は、相手に失礼にあたるため使用しないようにしましょう。

少々お待ちください

「少し」、「わずかな量」などの意味を持つ「少々」と、「お待ちください」を合わせることで「少し(わずかな間)待ってもらいたい」という意味を丁寧に伝えることができます。

「今しばらくお待ちください」と似ていますが、指している時間が異なるため使い分けが必要です。「少々」は、わずかな時間、数秒、数分を指し、「今しばらく」よりも短い時間を指します。

「少々」は明確な時間の定義がないため、「少々」を使用して相手を待たせる場合は注意が必要です。

しばしお待ちください

「少しのあいだ」の意味を持つ「しばし」と、「お待ちください」を合わせることで「少しのあいだ待ってもらいたい」という意味を丁寧に伝えることができます。「しばらく」と「しばし」は同様の意味を持ちますが、「しばらく」の方がよく使用される表現です。

「今」がつく「今しばらく」より「しばし(しばらく)」の方が長い期間を指しますが、「今しばらく」と同様に明確な期間はありません。あくまで「少しのあいだ」という意味のため、長時間、長期間待たせてしまうことがないようにしましょう

お待ちいただいてもよろしいでしょうか

「よろしいでしょうか」は、「よい」の丁寧語となる「よろしい」と「だろうか」の丁寧語「でしょうか」を組み合わせた敬語表現です。相手に確認や許可、同意を得る際に使用します。

「お待ちください」は命令形となりますが、「お待ちいただいてもよろしいでしょうか」と待つことに対し許可を得る表現にすることで命令形ではなくなるため目上の方に使用しても問題はありません。

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初回公開日:2017年11月13日

記載されている内容は2017年11月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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