Search

検索したいワードを入力してください

「お体に気をつけて」の正しい使い方は?意味や言い換え表現も解説

更新日:2024年10月28日

「お体に気をつけて」は、多くの人が一度は聞いたり使ったりしたことのある言葉でしょう。本記事では「お体に気をつけて」を使う状況別の使い方や例文を紹介しています。例文を参考に正しい使い方を知り、ビジネスシーンで自信を持って使えるようにしておきましょう。

「お体に気をつけてお過ごしください」や「お体に気をつけてご自愛ください」など、ビジネスシーンだけでなく、プライベートでもよく使われている表現です。何かの折に、一度くらいは使ったことがあるという方も多いでしょう。

学生の方や社会人になって間もないという人は、まだ「お体に気をつけて」というフレーズを使う機会がなかった可能性もありますが、これから先には使う機会があるでしょう。

本記事では、「お体に気をつけて」の正しい使い方と使い方の例文を紹介しています。例文を参考に使い方を学ぶことで、実際の場面に則した使い方が身につきやすくなります。

本記事の解説と例文を参考にして、「お体に気をつけて」の正しい使い方を理解し、相手を気遣う言葉遣いを身につけていきましょう。

「お体に気をつけて」の意味

「お体」と「気をつけて」を合わせた「お体に気をつけて」は、相手の体を気遣い、体調管理に気をつけて過ごすようにという相手への配慮の意味を表しています。

「お体」は、人間の肉体を意味する「体(からだ)」に丁寧な表現の「お」をつけた丁寧語です。「気をつける」は、「物事に対して用心する」「注意を払う」という意味で使います。

「気」には、「元気や精神的な物、心の動き」などの意味があり、「つける」には「装着する、まとう」などの意味があります。

「お体に気をつけて」は丁寧な表現

「お体に気をつけて」は「体」という単語を丁寧に表現する「お」が使われていることから、丁寧表現に該当し、目上の人に使っても失礼にはなりません。

「気をつけて」では丁寧さに欠けるように感じる場合は、「お体にお気をつけください」のように、末尾を「ください」で完結させれば丁寧さが増します。

「お体にお気をつけください」と「お」を二重に使っても、「お体」は丁寧語、「お気をつけ」は尊敬語であるため、二重敬語にはあたりません。自分が納得できる表現を選択しましょう。

「お体」と「お身体」の違いとは?

「からだ」と読む漢字には、人間の肉体を意味する「体」と、心も含めた人間全体を示す「身体」があります。

「身体」の方が相手への配慮が感じられるという人もいますが「しんたい」と読めてしまうこともあり、公式な文章では「体」を使って「お体に気をつけて」とするのが正しい表記です。

「お体に気をつけて」と「体調にお気をつけて」の違いとは?

「お体に気をつけて」と「体調にお気をつけて」は、ほぼ同じ意味として使えます。「お体に気をつけて」には「体調管理に気をつけてください」という気持ちが含まれているためです。

「お体に気をつけて」には「体調を崩さないように気をつけて」という含みが感じ取れるため、体調を崩している人に向かって使うと相手に対して失礼にあたることもあります。この場合は、「体調にお気をつけて」の方が適しています。

「お体に気をつけて」の使い方・例文

「お体に気をつけて」は相手への体調への配慮の言葉としてよく使われますが、使うときに配慮したいポイントがあります。配慮すべきポイントは、「お体に気をつけて」を使いたい相手や状況にもよります。

ここでは、まず例文を交えながら使い方の感覚を養いましょう。「お体に気をつけてお過ごしください」のように、文章を完結させて伝えましょう。

使い方のポイントを押さえて「お体に気をつけて」という言葉を届けることで、相手の体調に対する配慮がより感じられ、素敵な心使いの文章になるでしょう。

目上の人に使う場合

目上の人に「お体に気をつけて」と伝えたいときは、「ください」や「お過ごしください」などを加えて文章の形を完結させて使いましょう。

「お体に気をつけて」という未完成の文だと、命令調に聞こえることもあるため、相手との関係性から判断してより丁寧な表現を使うことも必要になります。

例文

  • お忙しいことと存じますが、お体に気をつけてお過ごしください。
  • 季節の変わり目で体調を崩しやすい時期ですので、お体に気をつけてください。

ビジネスシーンで使う場合

ビジネスシーンで使うときは、相手が顧客や取引先の場合は目上の人に対する丁寧な言葉遣いを心がけましょう。ビジネスシーンでも、同僚や部下・後輩に対して使う場合は「お体に気をつけて」という丁寧な表現の他、「体に気をつけて」という敬語ではない表現でも構いません。

ビジネスシーンで、より丁寧な表現にしたいというときは、「くれぐれも」や「どうぞ」を加えると丁寧さが増します。

例文

  • お忙しいことは承知しておりますが、どうぞお体に気をつけてください。
  • 厳しい暑さが続いておりますが、くれぐれもお体に気をつけてお過ごしください。

メール・手紙・年賀状で使う場合

次のページ:「お体に気をつけて」の注意点

初回公開日:2017年11月09日

記載されている内容は2017年11月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Latests