「お体に気をつけて」の正しい使い方は?意味や言い換え表現も解説
更新日:2024年10月28日
ビジネスシーンで使うメールや手紙、年賀状などには、「お体に気をつけて」を結びの文に使うと、相手を思いやる気遣いも伝えられます。
「お体に気をつけて」で文章を結ぶ前に、季節の話題も交えることで、文章全体が柔らかな印象になります。
例文
- まだまだ寒い日が続くようですが、お体に気をつけてお過ごしください。
- 体調管理が難しい季節ですが、くれぐれもお体にお気をつけください。
- お風邪など召されませんよう、くれぐれもお体にお気をつけください。
転職・退職で使う場合
自分が転職や退職をする場合、または、同僚が転職や退職により職場を去る場合など、相手の今後を気遣う言葉として「お体に気をつけて」と声をかけることができます。
転職や退職で使う「お体に気をつけて」には、体調管理を気遣う気持ちだけでなく「がんばってね」という気持ちも込められます。
例文
- 在職中はお世話になりました。皆さまもお体に気をつけてがんばってください。
- 新天地では大変なこともあるかと思いますが、お体に気をつけてご活躍ください。
強調したい場合
「お体に気をつけて」をさらに丁寧な表現にしたいときに、「くれぐれも」や「どうぞ」という言葉を使います。これらは「お体に気をつけて」という思いを強調する役目も果たしてくれます。
「お願いだから体には気をつけてね」という強い思いを伝えたいときは、「くれぐれも」「どうぞ」といった言葉を使ってみましょう。
例文
- お忙しいこととは思いますが、くれぐれもお体に気をつけてお過ごしください。
- どうかお体にお気をつけください。
「お体に気をつけて」の注意点
「お体に気をつけて」は相手への体調への配慮の言葉としてよく使われますが、使うときに注意しなければいけないポイントもあります。
「お体に気をつけて」だけだと文章として完結していないため、相手への配慮の言葉にもかかわらず、目下の者に向かって言うような命令口調と捉えられてしまうこともあります。また、相手を気遣う言葉だからといって、誰に対してでも使えるというわけではありません。
ここでは、注意すべきポイントについて解説します。
目上の人に命令口調に捉えられる可能性がある
ビジネスシーンや季節の挨拶などで、目上の方への体調の配慮を表す文章として「お体に気をつけて」を使用される方も多いでしょう。
「お体に気をつけて」と言い切ってしまうと、文章として完結しておらず、命令口調ととらえられてしまう可能性もあります。「お体にお気をつけください」や「お体に気をつけてお過ごしください」のように丁寧な文章として完結させて使用しましょう。
より丁寧な文章にするために「くれぐれも」や「どうぞ」をつけるのもおすすめです。「くれぐれも、お体にお気をつけください」「どうぞ、お体に気をつけてお過ごしください」のように使えば、より丁寧な文章になります。
相手が体調を崩している場合は使わない
「お体に気をつけて」には「体調管理もしてください」という含みを感じ取ることもできるため、体調を崩している人に対して使うと失礼にあたります。
この場合は、「体調にお気をつけて」や「お大事に」の方が適しています。
「お体に気をつけて」の類語・言い換え表現
「お体に気をつけて」と同じ気持ちを伝えたいときでも、「お体に気をつけて」という言葉が適していない状況のときには、類語を使って言い換えてみましょう。
ここで紹介している「お体に気をつけて」の類語を使って、「お体に気をつけて」の例文を言い換えてみましょう。「お体に気をつけて」と類語とでは似通った意味を伝えられるものの、まったく同じ意味というわけではないため、それぞれの言葉で伝わるニュアンスを感じ取ってみてください。
「ご自愛ください」
「ご自愛ください」も「お体に気をつけて」と同様、相手への体調を配慮した言葉です。文章の結びとしても適切です。また、「くれぐれも」「どうぞ」などをつけるとより丁寧な文章になります。
「ご自愛ください」とは、自分の体に気をつけて大切にしてください、という意味です。「ご自愛ください」には「体を大切に」という意味が含まれているため「お体、ご自愛ください」とすると意味が重複してしまうため注意が必要です。
初回公開日:2017年11月09日
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