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「謹啓」「謹白」の意味・読み方|使い方や例文もあわせて紹介

更新日:2024年03月19日

あらたまった文書で使われる「謹啓」「謹白」の使い方を知っていますか?この記事では「謹啓」「謹白」の意味やシーンに応じた使い方の例文を紹介します。ビジネス文書の作成に不安を感じている方は、この記事を参考に格式高い文章作成のコツをマスターしましょう。

お礼の文章に用いる場合

謹啓 盛夏の候、貴社におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、このたびは結構なお品をお送りいただき、誠にありがとうございます。
日ごろ私どもの方こそお世話になっておりますのに、ご芳志のほど恐縮に存じます。毎々のご配慮に心よりお礼申し上げます。
しのぎ難い暑さが続きますが、何卒ご自愛くださいますようお祈りいたします。
略儀ながら書中を持ちまして御礼申し上げます。                謹白

上記は、お中元をいただいたときに書くお礼状の例文です。正式なお礼状は便箋に書きますが、ちょっとした出来事については、ハガキが使われることも多い印象です。お礼状を出すタイミングは、厚意を受けたその日のうちがよいとされます。

すぐに送るのが難しい場合は翌日までに電話かメールでお礼を伝え、遅くとも3日から一週間以内にはお礼状を出しましょう。文中に遅れたことへのお詫びの言葉を添えることで、より丁寧な印象になります。

招待状や案内状に用いる場合

謹啓 春暖の候、貴社ますますご盛栄のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。
さて、このたび弊社では日頃のご尽力に対する感謝の気持ちを込めて懇親会を催すことといたしました。
ご多用中のところ誠に恐れ入りますが、万障お繰り合わせのうえご出席いただきたくお願い申し上げます。                                 謹白

イベントなどに参加してもらう際、相手側はそのために日程を調整する必要があります。招待状や案内状を出す場合は、文中に「ご多用中のところ~」などの相手を気遣う言葉を入れるようにしましょう。

「謹啓」「謹白」の注意点

「謹啓」と「謹白」を使用する際に、注意するべき点をいくつか解説します。手紙やビジネス文書を書く際に基本となる内容ですので、ぜひ覚えておきましょう。

「謹啓」「謹白」はセットで用いる

頭語と結語には、決められた組み合わせをセットで用いるというルールがあります。それぞれの頭語と対になる結語を使いましょう。

「謹啓」を頭語とする場合は、「謹白」や「謹言」を用います。ただし、年賀状や暑中見舞いなど、季節の挨拶については頭語や結語は使いません。このほか、弔事の手紙や詫び状を送る際も、原則として頭語や結語は不要とされています。

「謹白」は頭語としても使える

「謹白」は謹啓の結語だけでなく、頭語として使うことが可能な言葉です。結語のときと同様に、かしこまった場面で使用します。結語としての使用頻度の方が高いですが、念のため知識として覚えておきましょう。

「拝啓・敬具」と正しく使い分ける

「謹啓・謹白」と「拝啓・敬具」は意味に大きな違いはなく、どちらも「つつしんで申し上げます」のような意味で使われています。

あらたまった手紙で使われる「謹啓・謹白」ですが、同じ状況で「拝啓・敬具」を使うと失礼に当たるのかというと、そうではありません。

使い分けのルールが明確ではないため、どちらを用いるかは、文章の丁寧さの度合いや相手との関係性により判断します。文章の格式をどの程度にしたいかが、頭語や結語を選ぶときの判断基準になります。

敬意の度合いが異なる

「謹啓・謹白」と比較すると、「拝啓・敬具」は親しい友人にも使われる表現のため、敬意の度合いは低い印象になります。裏を返すと「謹啓・謹白」は敬意が高い分、少し硬い表現と取られることもあるということです。

このため、相手との関係性によって使い分けが必要です。初めて文書を送る相手であれば、「謹啓・謹白」を使うと間違いがないでしょう。

「謹啓」の言い換え表現

先にも述べた通り、年賀状には頭語を使用しないのがルールとなっています。では、年賀状に使われる「謹啓」に代わる表現は、どのような言葉になるのでしょう。祝いを述べる言葉として、「謹啓」の類語に挙げられている言葉を2つ紹介します。

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初回公開日:2017年12月05日

記載されている内容は2022年11月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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