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「重々」の意味と使い方・類語と同義語・敬語|承知/お詫び

更新日:2024年09月08日

「重々」という漢字を見た時、どう読みますか。「じゅうじゅう」それとも、「おもおも」でしょうか。どちらとも読めますが、ビジネスシーンでは「じゅうじゅう」の読みと意味で使用されることが多いです。「重々」の意味や使い方を学び、適切に使えるようにしておきましょう。

「重々」の読み方!

「重々」は、2つの読み方をすることができます。その読み方というのが、「おもおも」と「じゅじゅう」です。「重」を「じゅう」と読むのは「音読み」で、「おも」と読むのは「訓読み」になります。「重ね重ね」といった言葉もありますが、これは「かさねがさね」と読み、このように「重」を「かさ(なる)」と読むのも「訓読み」とされます。

「重々」の意味とは?

「重々」には「おもおも」と「じゅうじゅう」といった2つの読み方が存在しますが、「おもおも」と「じゅうじゅう」では、同じ漢字表記でも意味が異なります。口頭上で使用する際は読み方によって使い分け、文章上ではつながる内容と合わせて、意味を読み取ることになりますので、「重々」を含めた全体的な表現が大事になります。

それでは、「重々」と書く「おもおも」と「じゅうじゅう」の意味を紹介します。どのような場面で使用するのか、どういったことを表す時に使用することが正しいのかを考えながら、各「重々」の意味を見ていきましょう。

「おもおも」の意味

「重々」を「おもおも」と読む時は、「重々」は副詞の扱いになります。意味は2つあり、1つは「いかにも重さがあるようなさま」です。もう1つは「落ち着いて威厳がある」であり、こちらの意味では「重々しく」という形で使用されることが多くなります。

前者の意味は「重量的な重さを感じる」を表しており、後者の意味は「重力的な重たさからイメージされた雰囲気的なもの」です。重たい物は軽い物と違い、置いておくとあまり動きません。また、硬さもあります。そういった「しっかりとした」感じが「堂々とした」イメージや「落ち着いた」イメージを連想させて、「落ち着いて威厳がある」の意味が存在しています。

「じゅうじゅう」の意味

「重々」を「じゅうじゅう」と読む時は、副詞あるいは名詞・形容動詞の分類になります。副詞として使用する際の意味は、「一通りではなく・かさねがさね」と「十分に」です。形容動詞では「いくえにも重なり合う」と「段階的なこと」「等級」を意味する言葉として扱うことができます。

まずは、副詞の意味から見ていきます。「一通り」とは「始めから終わりまで」の意味もありますが、ここでは「普通」の意味が用いられています。「普通」の意味を持つ「一通り」を「ではなく」で否定しているため、「普通ではない」ということになります。「十分に」は、「不足がないように・よくよく」の意味です。

続いて、名詞・形容動詞です。「いくえにも重なり合う」の「いくえ」は「幾重」と書き、「いくつも重なること」を意味しています。「段階的なこと」は「幾重」と結び付くものがあり、「等級」も段階で分けるといったところが「重なる」とリンクします。

「重々」の使い方!

「重々」を使用する時とは、どんな時でしょうか。ビジネスシーンでは「落ち着いて威厳がある」など副詞としての意味よりも、名詞・形容動詞で使う際の「一通りではなく(かさねがさね)」や「十分に」の意味で使用されることが多いです。たとえば、「注意を十分にする」時や、「理解を満足にする」などを表す時に使用されます。

それでは、「重々」の使い方を紹介します。

注意

「重々」は、「注意をします」や「注意をしてください」を伝える時に使用されることも多いです。たとえば、「重々お気を付けください」といった表現は、目上の人が出かける時などに使用されます。

この時の「重々」は「十分に」の意味で使用されており、「万が一のことを考えて、十分に注意してくださいね」の意味が込められています。自分のことでは、「重々注意して参ります」などの使い方をすることができます。しかしながら、相手に注意を伝える時に使うことが多いです。

理解

「重々」を「理解」を示す時に使う場合も、「十分に」の意味が用いられます。たとえば、「重々理解しております」といった使い方が良くされます。

この意味は「重々に理解している」であり、プライベートにおける敬語を気にしない間柄で「分かってるのか」に対する「分かってるよ」の返答と同じです。「そのことをちゃんと理解してる・分かっている」ことを表す時に、「重々理解しております」や「重々承知しております」などが使われます。

お詫び

「重々」を「お詫び」で使用する時は、「重々お詫び申し上げます」といった使い方がされます。「お詫び」とは「相手に過失や迷惑をかけたことに対するごめんなさい」であり、簡単に言えば謝罪です。また、謝罪の言葉を表すこともあります。

「重々お詫び申し上げます」は、「十分に」+「謝罪の言葉」+「(目上に)言う」の構成です。「申し上げます」は「上げ」と付いているため通常であれば目上の相手に使用しますが、「お詫び」を示す時に関しては相手の位に関係なく、迷惑や過失をかけた身として謙遜を示す意味合いが込められます。

「重々」を使用した用例!

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初回公開日:2017年12月19日

記載されている内容は2017年12月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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