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「お送りします」の意味と使い方・「お贈りします」との違い

更新日:2024年09月13日

「お送りします」という言い回しはビジネスの世界において、あらゆる場面で使われています。この「お送りします」の意味、さらにはどのような場面で、誰が、誰に、どのような目的で、どのように使っているのか、実例を交えながら詳しくご紹介します。

「お送りします」の意味と使い方

「送る」とは、送る対象物によって大きく3つに分かれます。

1つめは、物や情報などを相手に届けることです。たとえば、ビジネスなどで取引先に書類などを郵送する場合、「ご依頼のありましたカタログをお送りします」といった形で使います。

2つ目は、ある目的・役割をもたせた人材を派遣する際に使われることがあります。「今回の案件に相応しい人材をお送りします」といった使い方をします。

3つ目は人をある所まで届ける場合です。「駅まで車でお送りします」といった使い方をします。

「お送りしますので」

「お送りしますので」という言い方をする場合は、物などを相手に郵送やメールなどで送る場合や、人物を特定の場所(たとえば、駅やホテルなど)に送る場合に使うことができます。

【例文】
・先日ご依頼をいただきました○○に関する資料をお送りしますので、ご確認のほどよろしくお願い申し上げます。

・本日の○○の展示会ですが、私(わたくし)が会場までお送りします。集合場所や時間など詳細につきましては、別途添付させていただきましたので、確認いただきますよう、お願い申し上げます。

「お送りします」は敬語?

敬語とは、相手を敬う際に使う言葉で、敬語には3種類あります。一つ目は、相手に尊敬の意を表す尊敬語です。二つ目は、自分を相手よりも謙る(へりくだる)ことで相手に敬意を表す謙譲語です。三つ目は、語尾に「です」「ます」を付け、丁寧さで敬意を表す丁寧語です。

「お送りします」は「送る」の尊敬語であり、謙譲語にすると「お送りいたします」「お送り申し上げます」、さらに丁寧語にすると「送ります」と変化します。

ただし、「お送りいたします」「お送り申し上げます」は二重敬語に気をつけましょう。「お」をつけると丁寧語の敬語になりますし、「いたします」や「申し上げます」は謙譲語の敬語です。二重敬語は、くどい表現になるのでビジネスマナーとしては使わない方が良いとされています。

「お送りします」と「お贈りします」の違いとは?

「お送りします」と「お贈りします」は漢字が違いますが、まったく同じ読み方で「おおくりします」と読みます。この2つの漢字の違いの意味は何なのでしょうか。また、どのように使い分ければ良いのでしょうか。

「お送りします」の意味と使い方

「お送りします」を使う場合は、書類や品物などを郵送などで相手に届けるという意味で使われる言葉です。つまり、直接手渡すのではなく、何かの媒体を使い相手に届ける場合です。

また、人物を特定の場所に送り届けるときも「送ります」という使い方をします。たとえば、「駅まで送ります」「展示会場まで送ります」といった場合に使います。

「お贈りします」の意味と使い方

「お贈りします」の場合は、何かをプレゼントする、贈り物をするときに使います。たとえば、「出産祝いの品物をお贈りします」「入学祝をお贈りします」といった形で使います。

「お送りします」と「お贈りします」の使い分け方

品物や人などを別の場所に届ける場合は「送ります」を使います。プレゼントや贈り物をするときには、「贈ります」を使います。プレゼントを郵送で送る場合もありますが、品物を送ることが目的ではなく、贈り物をすることが目的なので、このような場合は「贈ります」の漢字を使うと良いでしょう。

「お送りします」と上司へ伝える場合の伝え方とは?

敬語の項目でご紹介しましたが、「お送りします」という言葉は、「送る」という言葉の尊敬語になります。つまり、相手を尊敬して使う言葉ですので、上司に使う場合失礼な言葉ではないということです。

たとえば、「先日指示のありました○○についての資料をお送りします。ご確認のほどよろしくお願いいたします」といった形で使うと良いでしょう。もう少し丁寧な印象にする場合は、「お送りします」ではなく、「お送りいたします」という言葉を使うと良いでしょう。

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初回公開日:2017年12月12日

記載されている内容は2017年12月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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