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「参ります」の意味と5つの用法・例文|「伺います」との違い

更新日:2024年01月29日

「参ります」はビジネスシーンでもよく用いられる言葉ですが、意味が逆と捉えられる「行く」と「来る」の意味を持っています。そのため、使用の際は一緒に使う言葉によって意味が決まります。「参ります」の意味と使い方、「伺います」との違いなどについてご紹介しました。

相手のことを表す時には使用しない

また、謙譲語である「参ります」は、相手の行動について言い表すときには使いません。謙譲語は「主語に当たる人物」をへりくだらせる機能を持つので、もし相手に使ってしまった場合、相手を見下していることになってしまいます。

相手が自分よりも地位が低い場合でも、相手に謙譲語を使ってはいけません。これはビジネスシーンだけでなく、日本人としてのマナーです。

公用文には使用しない

「参ります」を使う際にもう1つ気をつけておきたいことは、報告書などの公用文では用いらないということです。「参ります」は、丁寧な言葉ではありますが、口語として使われることが普通ですので正式な文章では用いられません。

文章ではあまり用いられません。ただし、メールは話し言葉と文語体の中間のような位置にあり、「参ります」もよく用いられます。

今日から使える敬語表現を覚えましょう

「参ります」のように、ビジネスシーンで頻繁に用いられる敬語表現はたくさんあります。公的な場所では、言葉遣いひとつで能力を打診されてしまうこともあります。誤用は絶対に避けたいところです。

敬語は実践のための言葉ですので、机に向かってじっくり勉強する必要はありません。よく使うような言葉から使いなれていくことが一番です。こちらのハンドブックには、読んですぐ使えるような表現が詰まっているのでです。

「参ります」と「伺います」の違い

「参ります」と「伺います」は意味が混合されやすいとされますが、意味は少し異なります。意味を表面的に見るとどちらも「行く」を表す言葉として使用することが可能ですが、意味合いの部分を見てみると使い方の違いが見えてきます。

これら2つの表現は、意味は似ていますが敬語としての機能が少し異なっています。それでは、「参ります」と「伺います」の違いをお伝えします。

「参ります」=「行く先」に敬意を示す

謙譲語は自分側を下にする表現なので、自分や自分側の人間が「行く」時に使用できます。謙譲語として「来る」の表現をすることは、相手の「来る」行動に敬意を示して謙遜する姿勢を表すことになります。

「参ります」は「行く・来る」を意味する謙譲語です。「参ります」における「行く」や「来る」はその言葉のとおりの意味であり、誰かが足を運んでいる様子を表しています。

「伺います」=「聞き手」に敬意を示す

「伺います」は、その時に話している相手に敬意を表す表現です。この点が「参ります」とは異なっています。「行く」という行動そのものや、行き先ではなく、主に話の相手を敬っています。

この違いはそれほど気にすることはないでしょう。聞き手と訪問先は一緒である場合が多いので、結果的には「参ります」と同じ対象に敬意を示すことになることが多いですが、厳密には上記のような違いがあります。

「参ります」の意味を理解して正しく使おう

「参ります」は、「行く」「来る」の謙譲語、そして「降参する」「困惑する」「肉体や精神が弱る」という意味を持つ、幅広い用法ができる言葉です。頻繁に用いられる言葉の1つでもあるので、正しい意味を理解して適切に使うように心がけましょう。

ビジネスシーンでは言葉遣いがしっかりしていることは、意外なほどその人のステータスに関わってきます。周りからの信用を得るためにも正しい用法をするようにしましょう。

謙譲語を使いこなそう

ビジネスシーンでは、相手の行動よりも「自分が何をしたか」「自分がこれから何をするか」ということを言い表すことの方が多いでしょう。したがって、謙譲語の使用は避けられません。

謙譲語をしっかりと使いこなせるようになると、どんな相手にも自信をもって対応することができるようになります。言葉遣いは聞き手の感情に影響します。お互いに気持ちの良いコミュニケーションをするために、謙譲語をマスターしておきましょう。

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初回公開日:2017年11月28日

記載されている内容は2017年11月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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