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「お忙しいところ恐れ入りますが」の意味とは?使い方・例文を解説

更新日:2024年08月30日

「お忙しいところ恐れ入りますが」という言葉の意味を正しく知りたいという方も多いのではないでしょうか。本記事では「お忙しいところ恐れ入りますが」の意味や例文、注意点など紹介していきます。ビジネスシーンではよく使うフレーズであるため、この機会に正しく覚えましょう。

ビジネスメールで用いる場合

「お忙しいところ恐れ入りますが」は、社外の人に宛てたビジネスメールで特に活躍します。相手が顧客であっても、取引先や協力会社であっても使用できるフレーズです。「お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします」のように使用しましょう。

基本的には何かをお願いするときに使うフレーズなので、お願いごとをする機会の多い取引先や協力会社などに使うことが多くなります。

主に結びの言葉として使用し、文中で使いすぎないように気をつけてください。使い方としては、文頭に用いる場合と文末に用いる場合があります。

以下、例文になります。

  • お忙しいところ恐れ入りますが、最初に○○の件について3点、注意事項など確認させてください。
  • お忙しいところ恐れ入りますが、ご挨拶を兼ねてそちらに訪問させていただくことは可能でしょうか。
  • お忙しいところ恐れ入りますが、ご査収のほどよろしくお願い申し上げます。
  • お忙しいところ恐れ入りますが、早急なご対応何卒よろしくお願いいたします。

電話応対で用いる場合

「お忙しいところ恐れ入りますが」は、口頭で使うには少々長いフレーズです。しかし、電話の締めくくりに「お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします」と言えば、申し訳ないという気持ちをより強く相手に伝えることができます。

電話の内容や相手の状況などを考えながら、「お忙しいところ恐れ入りますが」を使うといいでしょう。

以下、例文になります。

  • お忙しいところ恐れ入りますが、〇〇様がお戻りになりましたら△△までお電話いただけないでしょうか?
  • お忙しいところ恐れ入りますが、1時間ほど前にお電話いただいた△△です。不在だったため折り返しお電話させていただきました。〇〇様いらっしゃいますでしょうか。

「お忙しいところ恐れ入りますが」の注意点

「お忙しいところ恐れ入りますが」は非常に便利な言葉ではあるものの、使用する際にいくつか注意点も存在しています。適切な形で使えるように、タブーになる使い方はあらかじめ把握しておきましょう。

具体的な依頼内容を明らかにする

相手に何かを頼む際「これから頼もうとしている内容が、負担になることは分かっていますがよろしくお願いします」という気持ちを込めて「お忙しいところ恐れ入りますが」と言うことがあります。

しかし「お忙しいところ恐れ入りますが」という前置きを長く書いてしまうことで、具体的な依頼内容がぼやけてしまう可能性もあるでしょう。

依頼するときに大切なことは、依頼主に正しく依頼内容が伝わるか、という点です。相手が依頼内容を見て、すぐに意味が分かるように、できるだけ簡素に要点を絞って書くようにしましょう。

社交辞令として使われることもある

字面から、「とても忙しい相手にしか使えない言葉」と感じる人もいることでしょう。しかし実は、「お忙しいところ恐れ入りますが」は「忙しくないことが分かっている相手」にも社交辞令として使うことができます。

特に、申し訳ないという気持ちを伝えたいときや、相手に気を配りたいときなどに使用しましょう。

ただし、あまり「お忙しいところ恐れ入りますが」を使いすぎると、くどくなってしまうばかりか、人によっては嫌味に感じてしまう可能性もあります。気配りの言葉であっても、使いすぎないように注意しましょう。

命令形にならないよう注意する

「お忙しいところ恐れ入りますが」を使用する場合、その後に続く文章に「~してください」など、命令形は使用しないよう気をつけてください。

たとえば、「確認してください」という文章を続けたい場合は、「ご確認のほどよろしくお願いいたします」「ご確認いただければ幸いです」という表現に変えましょう。

人は、命令されたと認識すると「簡単に従いたくない」という気持ちが生まれてしまうこともあります。お願いされていると伝わりやすい表現に変えると、言われた相手は「やってあげてもいいかな」という気持ちになりやすいでしょう。

「お忙しいところ恐れ入りますが」の言い換え表現

最後に、「お忙しいところ恐れ入りますが」の言い換え表現を紹介していきます。同じフレーズを繰り返してしまうと、語彙がない印象になってしまうこともあるため、言い換え表現をいくつか知っておくと、知的な印象を与える意味でも役立ちます。この機会に覚えていきましょう。

「ご多用の折お手数おかけしますが」

「多用」は、用事が多いこと、忙しいこと、という意味です。「ご多用の折お手数おかけしますが」は「忙しいところ申し訳ない気持ちを持っていますが」という意味になり、「お忙しいところ恐れ入りますが」の言い換え表現になります。

「ご多用」の場合は、尊敬を表す接頭語「ご」がついているため目上の人が多忙なことを表していて、ビジネスシーンで取引先の相手などにも使用可能です。

次のページ:「お忙しいところ恐れ入りますが」の意味を理解して正しい場面で使いましょう

初回公開日:2017年12月16日

記載されている内容は2022年11月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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