「ダメ元」の意味と使い方|例文5つ・丁寧な言い換え表現
更新日:2024年07月14日
「ダメ元」とは
「ダメ元」という言葉を使ったことはありますか。「ダメ元」とは、失敗を前提とした行動の前置きの役割をする言葉です。良い結果は期待できなくても現状維持は可能なので、比較的手軽に若者層を中心に使われています。
「やらずに後悔するより、やってダメなら諦めよう」という意味合いから、ポジティブな状況で使われることが多い反面、自分の能力を超えた物事に向き合わなければならない「崖っぷち状態」でも用いられます。
「ダメで元々」の略語
「ダメ元」とは、文字どおり「ダメで元々」の略語です。もともと無理だとわかっているが、もしできたら儲けもの、という意味で用いられます。何もしなければ100%不可能なことも、行動を起こせば可能性はゼロではなくなります。
しかし、いざ行動する段階になると気持ちが高ぶり、無意識に希望が膨らむこともあるでしょう。本当にダメだったときに落ち込まないよう、ダメ元で行動するときは心を強くしておくことが必要です。
「ダメ元」の意味
「ダメ元」という言葉は、「ダメで元々」の略語であることからわかるように、成功する可能性が低いと自覚している場面において前置き的に使われます。失敗して当たり前とも思えることだけれど、まずはやってみようという意味が込められている言葉です。
ただし、本人は断られるのを承知でも、断る相手には後ろめたさや罪悪感を感じさせることがあります。ダメ元で行動する時は、相手に不快感を与えないような配慮が必要です。
「ダメ元」の使い方
「ダメ元」という言葉は、何かに挑戦する際の前置き、心へのクッションのような意味を持って使われます。自分を奮い立たせる場面の他にも、誰かの行動力を呼び覚ますためにも使うことができます。「ダメ元で○○する」というようにして使うのが一般的です。
あるいは、失敗を慰めるときにも使うことができます。たとえば対象が誰にとっても難しいものであった場合など、難関に立ち向かったことを評価する文脈で使用できるでしょう。
「ダメ元」が使われる場面
「ダメ元」という言葉は、「ダメ」という言葉が含まれていたり、略語であったりするために、使われる場所が限られます。気軽な日常会話では問題なく使えるでしょうが、堅い場面では使用できません。ビジネスにおいては、「ダメ」というマイナスな言葉は好まれません。「致しかねます」などの表現の方が適切でしょう。
また、省略後は失礼に当たるため、ビジネスシーンでは厳禁です。砕けた表現であることを理解しておきましょう。
親しい仲間同士
親しい仲間同士、たとえば友人やプライベートな交流のある間柄であれば、会話の中に「ダメ元」と入れても問題ありません。むしろ砕けた場面では、言葉の形よりも分かりやすさが重要です。短く、かつ理解しやすい言葉が好んで使われるでしょう。
友人が何か行動を起こすのをためらっている場合には、「ダメ元で挑戦してみなよ」と背中を押してあげることも必要です。
家族
家族とは、この世で最も自分に近く存在する人です。家族間の関係がフランクであれば、「ダメ元」を問題なく使うことができるでしょう。
現代においては、親子が友人同士のような関係を築いている場合も多いので、言葉や会話も気軽なものになっているはずです。ただし、礼儀を重んじて厳格な家庭の場合にはその限りではありませんのでご注意ください。
砕けた会話が許される空間でのみ、ダメ元という言葉を使用することが可能です。
立場が上の人から下の人に対して
基本的に、「ダメ元」という言葉は綺麗な日本語ではないため、かしこまった場面では使うことができません。ビジネスにおいては上司や取引先など、失礼に当たるとして厳禁です。ただし、上の者から下の者へ指示を出す場合などでは、使われることがあります。
立場の上の者が下の者に敬語を使わなくて良いように、砕けた言葉もまた、上の者から下のものへ使うことに問題はないからです。礼儀にかける砕けた表現と理解しましょう。
「ダメ元」を使った例文
「ダメ元」の意味や使い方については、上に述べてきたとおりです。「無理だと承知した上で、体当たりすること」、それがダメ元で行動することの意味を表します。使う場面は砕けた間柄の日常会話に限られることを改めて確認しておきましょう。
以下に具体的な例文をご紹介します。「ダメ元」が指す対象にはどんなものがあるのか、参考にしてみてください。
初回公開日:2017年11月18日
記載されている内容は2017年11月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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