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はなむけの言葉の適切な使い方とは?例文や類義語に加え注意点も解説

更新日:2023年12月15日

「はなむけの言葉」とはどのような言葉かご存知でしょうか。本記事では、「はなむけの言葉」の意味や使い方について解説しています。「はなむけの言葉」という言葉の使い方を覚え、相手に不快な思いをさせてしまうことがないよう注意して使いましょう。

卒業・入学や、入社、退職など、人生の新たな旅立ちを迎えるシーンで「はなむけの言葉」という言葉を耳にしたことがあるでしょう。

「はなむけの言葉」という言葉が使われる場面から、なんとなく意味を推測しているけれど、正しい意味を調べたことがないという方も多いのではないでしょうか。

本記事では、「はなむけの言葉」の意味や使い方、使うシーンなどを解説しています。例文を交えて解説しているので、使う場面を思い浮かべながら、理解を進めていきましょう。

「はなむけの言葉」の意味と使い方を覚えておけば、ビジネスシーンで同僚や上司、部下などを送り出すときにも、間違えた使い方を避けられます。正しい意味と使い方を理解していないと、相手を不快にしてしまうこともあるため、しっかり理解しておくことが大切です。

はなむけの言葉の意味

はなむけの言葉の適切な使い方とは?例文や類義語に加え注意点も解説

「はなむけ」とは、人生の節目での新たな門出や旅立ちの際、祝福や応援の意味を込めて、金品などを贈ること、また、贈り物自体のことを指します。近い意味を持つ言葉としては、「餞別」が挙げられるでしょう。

「はなむけの言葉」は、人生の節目で旅立っていく人、去っていく人に対して、金品や品物ではなく、お祝いや励ましの「言葉」を贈るときに使われます。

「餞」の場合

「はなむけ」に当てるもうひとつの漢字「餞」は、へんとつくりから「少ない酒食」を表し、転じて「こぢんまりとした祝宴」の意味を持っています。

漢字の意味から、「餞」は、盛大な宴の席をイメージさせる結婚のお祝い以外、つまり、転勤、卒業など一般的な「はなむけ」に用います。ただし、既述のように「贐」と「餞」の厳密な使い分けはありません。結婚のご祝儀袋には「贐」と書きますが、それ以外ではひらがな表記が普通です。

「贐」の場合

「はなむけ」の漢字には「贐」と「餞」の2種類があり、どちらを使っても間違いではありませんが、それぞれが持つ意味は微妙に異なります。

「贐」は、へんとつくりから「お金や宝をすべて出し尽くす」ことを表しています。つまり、「贐」は、お金をかけて盛大に「はなむけ」をするときに用いるのが適切です。結婚のお祝いなどは、華やかで盛大な祝宴のイメージが強いため、「贐」の漢字を当てるのが一般的です。

「はなむけ」の由来

「はなむけ」は「鼻向け」が語源です。馬で旅をしていた昔の日本には、遠方に旅立つ際、道中の安全を祈って馬の鼻先を目的地の方へ向ける習慣がありました。そこから「馬の鼻向け」の言葉ができ、省略されて「はなむけ」となりました。

現代では、門出を祝うときによく花を贈ります。そのため「花向け」が由来だと思われがちですが、正解は「鼻向け」です。ただ、「はなむけ」を漢字で書くと「贐」または「餞」となります。

はなむけの言葉の使い方・例文

「はなむけの言葉」は去り行く人に対して、この場に残る者が激励の意味を込めて贈る言葉です。この「はなむけの言葉」の意味を正しく理解していれば、誤った状況で使うことはないでしょう。

念のため、実際に「はなむけの言葉」を贈る場面で、「はなむけの言葉」という言葉がどのように使われているのか見ておきましょう。ここでは「はなむけの言葉」という言葉の使い方を解説し、例文も紹介していきます。

結婚する人にはなむけの言葉を贈る場合

結婚式では、お祝いの言葉はもちろん、新郎新婦への希望や応援、激励として「はなむけの言葉」が贈られ、単に「祝辞」という代わりに使われます。

例文

  • 結婚式ではなむけの言葉をスピーチする場合は、新郎新婦との思い出話などを交えたストーリー展開にすると、本人たちも嬉しいでしょうし、出席者全員が楽しく聞くことができます。
  • それでは、新郎新婦が大変お世話になった担任の〇〇先生から、はなむけの言葉をいただきます。
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初回公開日:2017年11月17日

記載されている内容は2017年11月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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