「心ばかり」の意味とは?使い方や例文・英語表現もあわせて紹介
更新日:2024年07月13日
のしの場合
お渡しする品物に「心ばかり」という表書きののしを付けることがあります。
基本的には感謝の意を込めたお礼の品であることが多く、その際はのしの水引は花結びや蝶結びの慶事用にします。お盆やお彼岸などに仏前に供える品物にも「心ばかり」と書いたのしを付けることができますが、その際は弔事用ののしにします。
「心ばかり」はのしに使わないという地域や慣習もあるので、事前に確認することも必要です。
ぽち袋の場合
ぽち袋は、お車代やおこづかい、おとしだまなど、現金を少額入れる際に使われる小さな封筒のような入れ物です。
ぽち袋には、シンプルなものからキャラクターがプリントされたものまで色々あり、相手が喜ぶデザインを選ぶことができます。「心ばかり」とプリントされたものもあるので、それを使ってもいいでしょう。
目上の人に渡す時は使わないので、その際は紙幣を折らなくても入れられる白封筒に入れましょう。
封筒で送る場合
品物ではなくお金を渡したい場合は、封筒にお礼金を入れてお渡しします。目上の人から目下の人へ、その逆どちらでも可能です。冠婚葬祭や、相手の行為に対してお礼をしたい時に、お金を渡す場合があります。
封筒は白無地にし、上部に「心ばかり」、下部に名前を書き入れます。送る側が誰なのかはっきりとわかる場合は名前は必須ではありません。ただし、ビジネスシーンでは会社同士の付き合いを含むため、送り手をはっきりさせるために会社名と氏名を書き入れるのが一般的です。
「心ばかり」の言い換え表現
ここからは、「心ばかり」の言い換え表現を紹介していきます。贈る相手や場面によって使い分けられると、より表現の幅が広がるでしょう。「心ばかり」の言い換え表現についてご興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
ささやかですが
「ささやか」とは、「形や規模が大げさでなく、控えめなさま」「わずかなさま」を表します。主に謙遜で用いられる表現です。イベントや式典を催す際に、主催者側がその規模や手土産に対し謙遜して「ささやかながら」と使用します。
・ささやかですが、イベントを予定しております。
・ささやかながら、プレゼントを用意させていただきました。
つまらない物ですが
「つまらない物ですが」は、つまらない物しか準備できませんでしたが、という自分をへりくだっていう謙譲表現です。
ビジネスシーンでは、目上の人や取引先にお土産を渡す場合に使われることが多いです。本当につまらない物を渡すわけではありませんが、〇〇様のように素晴らしい方にとってはつまらなく感じるかと思いますが、という意味が含まれます。
・つまらない物ですが、どうぞお納めください。
・つまらない物ですが、気に入っていただけたら幸いです。
ほんの気持ちですが
「ほんの気持ちですが」は、誰かに贈り物をする場合に使われます。丁寧ではありますが「心ばかり」よりは少しカジュアルな表現のため、ビジネスシーンでは使わない方がいいでしょう。
仲のいい友人や職場の同僚にプレゼントを贈る時に「ほんの気持ちですが」と添えて渡すと、相手も受け取りやすくなります。
・ほんの気持ちですが、どうぞ召し上がってください。
・ほんの気持ちですが、お祝いの品を用意してお待ちしています。
お口に合うかわかりませんが
「お口に合うかわかりませんが」は、食べ物を贈る時に添える言葉です。誰に対しても使えますが、主にお客様や目上の人が相手の場合に使われます。あなたの好みに合うかわかりませんが、喜んでもらえると嬉しいです、という気持ちを相手に伝えたい時に使いましょう。
・お口に合うかわかりませんが、お菓子をご用意させていただきました。
・お口に合うかわかりませんが、どうぞお召し上がりください。
粗末なものですが
「粗末なものですが」は、相手に贈り物をする場合に使われます。「粗末」は「品質などが上等でないこと」という意味があり、贈る相手に対して「たいしたものではありませんが」と謙遜して伝える時の表現です。
本当に粗末なものだと思って贈ることはありませんが、「粗末」という言葉がいい印象を持たれないこともあるため、ビジネスシーンでの使用は控えた方がいい表現です。
・粗末なものではありますが、ご笑納ください。
・粗末なものですが、よければ皆様でお召し上がりください。
「心ばかりの」を使う時の注意点
初回公開日:2018年01月27日
記載されている内容は2018年01月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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