「心ばかり」の意味とは?使い方や例文・英語表現もあわせて紹介
更新日:2024年07月13日
丁寧な言い回しの「心ばかり」ですが、使う時に注意すべきポイントがあります。自分は丁寧なつもりでも相手に対して失礼になってしまったという場面を避けるためにも、注意点をひとつずつ確認していきましょう。
高価な贈り物を渡す時は使わない
「心ばかりですが」と言葉を添えて贈り物をする場合、ブランド品や高価だとわかる商品は贈らないようにしましょう。ささやかな気持ちを意味する「心ばかり」に対して高価な品は不自然です。
さらに、「たいしたものではありませんが」という謙遜を含みつつ高価な品物を渡すのは、相手に嫌味な印象を与える行為になります。
「心ばかりですが」は、相手にとっても負担にならないレベルの贈り物をする日常的なやり取りの中で使いましょう。
頂いた物へは使わない
「心ばかり」は、自分が相手よりもへりくだった謙遜を表す謙譲語のため、自分が贈る品物についてだけ使える表現です。
相手から頂いた物に対して「心ばかりの品をありがとうございました」と使うのは間違いであるため、注意してください。
お詫びの時は謝罪からする
「心ばかりですが」は感謝やお祝いの気持ちを伝えるだけでなく、謝罪の際にお詫びの言葉と合わせて品物を渡す時にも使います。品物を添えるのは謝罪の気持ちを表す上で大切なマナーですが、順番を間違えないようにしましょう。
お詫びの言葉を第一に伝え、その後に「心ばかりの品ですが、お納めください」と言って品物を渡します。先に「たいしたものではありませんが」という意味の「心ばかりの品物」を渡すと、真剣に謝罪しているのか疑問に思われる危険もあるため、まずは先に謝罪することが大切です。
「心ばかり」の英語表現
ビジネスシーンで外国企業の人に贈り物をする場合もあるでしょう。日本の謙遜表現である「心ばかり」を表す英語表現を知ってぜひ使いこなしてください。以下に2つ紹介していきます。
a small gift
「small gift」とは「ちょっとした贈り物」という意味です。「small present」も同様に使えます。ほんの気持ちです、という謙遜の意味を表現できる言い回しです。
・I'm sending you a small gift witch I hope you will like.(心ばかりの贈り物をお送りしました。ご笑納いただければ幸いです。)
・Please accept our small gift.(心ばかりの品ですが、お納めください。)
a little something
「a little someting」は、「ちょっとした何か」という意味で、「small gift」と同様に「ほんの気持ちです」という謙遜の気持ちを表現できる言葉です。
・Here's a little someting for you.(あなたに心ばかりの贈り物です。)
「心ばかり」の正しい使い方を知ろう
「心ばかり」は、相手に対して感謝や謝罪の気持ちを品物と一緒に伝えたい時に使う言葉です。「たいしたものではありませんが」という謙遜を意味し、相手に対して敬意を表します。
お世話になった方や、ビジネスシーンでは取引先に対して大変よく使われる表現のため、間違いがないように正しく使うことが大切です。
大切なのは品物よりも、気持ちを伝えることです。「心ばかりですが」と言葉を添えて、品物と気持ちを相手に届けましょう。
初回公開日:2018年01月27日
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