「折り入って」の意味とビジネスでの使い方・敬語と類語
更新日:2024年07月14日
「折り入って」という言葉は、日常会話ではほとんど使用しないと考えられます。また、文章などでも、小説や論文などでは使用されますが、プライベートな手紙などではあまり使用されないと予想されるため、読み方に戸惑っている方もいらっしゃるでしょう。
結論から言うと、「折り入って」の読み方は、「おりいって」となっています。読み方を間違えたまま覚えていると、会話で使用する際に誤った読み方のまま使用してしまう危険性があるので、覚えておきましょう。
「折り入って」のビジネスでの使い方
「折り入って」の基本的な意味や使い方を理解したところで、続いては実際にビジネスで使う場合、どのようなシーンや方法で使うことができるのか考えていきましょう。
上記でも述べましたが、「折り入って」はさまざまな言葉と組み合わせることで、幅広い言い回しや使い方ができる言葉となっています。工夫次第では、ビジネスシーンのさまざまな場面で使用することができるでしょう。
「折り入って」のビジネスでの使い方【1】:メール
「折り入って」という言葉は、直接顔を合わせてする会話以外にも、手紙や文書などの文章でも使用することが可能です。ビジネスメールでも使用することが可能となっており、何か重大な話をするためのアポイントなどを取りたい場合などに使われることもあります。
例えば、上記でも触れたように、メールなどで上司に対して唐突に「退職について相談があります」などと切り出すのは、マナーとして良くないと言われています。退職に関する話をしたい場合に、「今後のことについて、折り入ってお話ししたいことがあります」といった形でメールで切り出し、退職について打ち明けるための時間や場所についてアポイントをもらうといった流れが、理想的だと言えるでしょう。
上記のように、重大な話をしたい場合などに、ビジネスメールで「折り入ってお話ししたいことがあります]などと切り出すのは、「折り入って」という言葉の活用方法の1つと言えるでしょう。
「折り入って」のビジネスでの使い方【2】:会話
上記では、ビジネスメールにおける「折り入って」の使い方についてご紹介しました。もちろん、ビジネスシーンにおける会話やコミュニケーションでも、「折り入って」を使用することは可能です。
会話で「折り入って」を使う場合は、話し方や表情に注意しましょう。上記でもご紹介したように、「折り入って」とは真剣な相談や切実なお願いをする際に使う言葉です。言い方と表情が引き締まったものでないと、相手へ真剣さや切実さが伝わらない可能性があります。また、あまり切実そうでない態度で「折り入って」などと言われると、不快に感じる方もいる可能性があります。ですから、会話で「折り入って」を使用する場合は、言い方や表情まで意識するようにしましょう。
「折り入って」の敬語
ビジネスシーンでの会話やコミュニケーションは、敬語を使うことが常識とされています。「折り入って」の場合は、敬語で表現したい場合はどのようにすれば良いのか、考察していきます。
「折り入って」という言葉は、ビジネスシーンでもそのまま使用されていることが多いため、敬語表現へ言い換える必要はないと予想できます。
しかし、基本的には「折り入って」は単体で使用する言葉ではなく、必ず後に文章や言葉が続きます。ですから、敬語表現で使用したい場合は、「折り入って」の後に続く言葉や文章を敬語にする必要があると言えそうです。「折り入って」を使って敬語で話したい場合は、その後に続く言葉や文章を敬語にするようにしましょう。
「折り入って」の類語
「折り入って」という言葉は、一見すると使い方や使いどころが難しいイメージがありますが、意味や使い方を理解して慣れてくると、便利な言葉でもあります。しかし、あまりにも多用しすぎてしまうと、稚拙だと感じられたり、ワンパターンだと思われたりする可能性があります。また、「折り入って」という言葉に重みが感じられなくなる可能性も考えられます。
そこで続いては、「折り入って」と同じような意味を持っている類語や同義語をご紹介していきます。
・改めて
・特別に(な)
・切実に(な)
・ぜひとも
・無理を承知で
「折り入って」の由来
「折り入って」という言葉の由来は、「折り入る」という言葉にあります。そもそも「折り入って」という言葉は、「折り入る」という言葉を変化させた言葉なのです。「コトバンク」にも、「折り入って」という言葉の由来について、以下のような解説が掲載されています。
動詞「折り入る」の連用形に助詞「て」の付いたもの
出典: https://kotobank.jp/word/%E6%8A%98%E3%82%8A%E5%85%A5%E3%8... |
上記の解説からも、「折り入って」は「折り入る」というもとの言葉の形を変えた言葉だということが読み取れます。「折り入って」の由来である「折り入る」自体は、現在ではあまり使われない言葉となっており、ビジネスシーンなどでは「折り入って」の方が、使用頻度が高いと予想することができます。
ここぞという時に「折り入って」を使おう
初回公開日:2017年11月22日
記載されている内容は2017年11月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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