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「及び」と「並びに」の使い分け・意味の違い・例文3つ

更新日:2024年02月01日

「及び」と「並びに」。日常生活でもよく目にする機会も多い二つの言葉ですが、この二つにはどのような違いがあるか、ご存知でしょうか。「及び」と「並びに」それぞれの意味やその違い、使い分けを例文を交えてご紹介していきます。この機会にしっかりと理解しましょう。

「及び」と「並びに」の違い

日常生活でも目にする機会の多い「及び」と「並びに」ですが、公文書などでは二つは明確に区別されています。

及び:単一ものを繋ぐ。A及びB(AとB)
並びに:グループごとに繋ぐ。AとB並びにCとD(グループABとグループCD)

どちらも前後を繋げる役割として使用されていますが、「個を繋ぐ」と「まとまりを繋ぐ」という違いがあります。

「及び」の意味

それではもう少し詳しくそれぞれの言葉の意味を見ていきましょう。

「及び」は接続詞として使う場合、「複数の事物・事柄を並列して挙げたり、別の事物・事柄を付け加えて言ったりするのに用いる語」とされています。

法令用語として「及び」は小さな段階の語句を併合するのに用いられます。

類義語として「と」「また」「そして」などがあります。

複数の事物・事柄を並列して挙げたり、別の事物・事柄を付け加えて言ったりするのに用いる語

出典: https://kotobank.jp/word/%E5%8F%8A%E3%81%B3-455131 |

「並びに」の意味

次に、「並びに」は「前後二つの事柄をつなぐのに用いる語」と定義されています。

また、法令用語では「並びに」は大きな段階の語句を併合するのに用いられます。類義語として「また」などがあります。

二つの事柄を結び付けて、並列の関係にあることを表す。

出典: https://kotobank.jp/word/%E4%B8%A6%E3%81%B3%E3%81%AB-590044 |

「及びに」と「並びに」の使い方と例文6つ

ここからは「及び」と「並びに」の具体的な使い方を6つの例文と共にご紹介します。

普段使う場合この二つは区別なく使われていますが、公文書などの場合、明確な区別をもって使用されています。

おおまかな意味としては同じ「及び」と「並びに」ですが、正しい使い分けができると読み手からの印象もぐっとよくなりますので、しっかりと見ていきましょう。

「及びに」の使い方

「及び」は二つ以上の語句・事柄を並べて表記される際に使用されます。例えばAとBという二つを並べて表記したい場合は「A及びにB」という書き方になります。

また、法令用語として使用する際は、「小さな段階の語句を繋ぐ場合に使用される」とありますので注意が必要ですが、「及びに」の場合は単純に「と」と読み替えるだけでも問題ありません。

「及びに」の例文3つ

続いて「及び」を使用した例文をご紹介します。

実際に「及び」を使う際に注意したいのは、並べる語句が多くなった場合「及び」を書く箇所を変えるという点です。

これは明確なルールとして存在しているわけではありませんが、読み手にわかりやすく文章を伝えるために心がけておきたいことです。具体例で見ていきましょう。

例文1:2つ以上を並べる

2つの語句を繋げる場合、「及び」は語句と語句の間に置きます。

(例)改札外及びホーム

この場合、「及び」の後ろに読点(、)はいりません。読点を打っても間違いではありませんが、公文書や法律では読点を使うことはありません。ただし、及びの後に置く語句が、動詞句や形容詞など名詞句ではない場合、「及び」の前に読点を打つという決まりがあります。

例文2:3つ以上を並べる

次のページ:読点をつける時の使い方

初回公開日:2017年12月15日

記載されている内容は2017年12月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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