つつがなくの意味と使い方4例・注意点2つと類語・例文
更新日:2024年07月15日
つつがなくを使うときの注意点
「つつがなく」とは、「病気やけが、事故など災厄のないこと」「平穏無事」であることを意味する言葉です。手紙などにおいて自らの状況を報告したり、相手の健康状態や生活状況を気遣うために使われる表現と確認しました。
冠婚葬祭などの場面で適さないことは上記のとおりですが、他にも注意すべき点はいくつか存在します。自分に対し、相手の立場がどうであるのか。そのことに着目してみましょう。
目上の人/上司
「つつがなく」は、目上の人や上司に対し使うことが可能な言葉です。むしろ目上の人に手紙などを送るときには、積極的に「つつがなく」を使うと良いでしょう。
たとえば「つつがなくお過ごしでしょうか」とすれば、「問題なく平穏に過ごしておいででしょうか」といった意味の表現となります。また「つつがなくお過ごしください」とすれば、「今後の平穏無事な日々をお祈りします」といった意味を表現することができます。
同僚/同年代/年下
「つつがなく」とは、普段見聞きし慣れないように、少々かしこまった堅い表現と言えます。そのため、立場が同じ人間や下の者を相手とする場合には、適切とは言えないでしょう。堅い表現とは、真面目で誠実な印象を与えるものですが、逆に距離感を感じさせる表現でもあります。
相手との関係性や状況によって、砕けた表現を使うことが重要です。「無事に」「元気に」など馴染みのある表現と使い分けられるように心がけましょう。
正しい言葉の意味を知ろう
言葉には、改まった表現と砕けた表現の二種類が存在します。同じような意味でも、状況に合わせて表現を変えなければいけません。よりよい印象を相手に与えるためには、どちらの表現も多く身につけておく必要があります。
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つつがなくの類語と使い方
「つつがなく」とは、「病気やけが、事故や心配事など、災難のないこと」を意味する表現です。順調であることを表すために使われる表現ですが、不適切とされる場面もあるため、使用の際には注意が必要です。
「つつがなく」を使うことが望ましくない場合には、類似する言葉を代わりに使いましょう。類語とは意味の似た言葉を指しますが、それぞれに特有のニュアンスを持ち、異なった使い方ができます。
類語1:「滞りなく」の意味
「滞りなく」とは、「物事が順調に進むこと」を意味する表現です。「滞り」とは、「物事が途中で止まってしまったり、何らかの問題によってつっかえること」を表します。この「滞り」を「無い」と否定することによって、流れがスムーズであることを表現することができます。
「つつが」とは異なり、直接的な害を表さないのが特徴であり、冠婚葬祭など縁起を担ぐような場面においても使用することが可能です。
滞りなくの使い方
「滞りなく」とは、「物事が順調に進んでいる」か、あるいは「物事が計画どおり、問題なく完了した」場面において使うのが一般的です。業務の進捗報告や、企画・イベントの開催、終了の挨拶としてよく使われています。比較的かしこまった場面において使われ、日常会話ではほとんど日の目を見ないでしょう。
例文1「滞りなく進む」
「滞りなく進む」とは、「問題なく、当初の計画どおりに事が運んでいる」という意味の表現です。たとえば企画の準備など、進行状況を報告する必要のある場合に使われます。
・来月のイベントに関する準備は、滞りなく進んでいる。
・今回のプロジェクトに関しまして、企画・製作は滞りなく進んでおります。
以上のようにして、使われます。
例文2「滞りなく流れる」
「滞りなく流れる」とは、「つっかえることなく、順調に物事が進んでいる」という意味の表現です。何らかの物事に関する進行状況を表すこともあれば、単純に水の流れなどを表すことも考えられるでしょう。
・川の水は、滞りなく流れている。
・この度の計画は、滞りなく流れています。
以上のようにして、使うことができます。ただし進行状況に関しては、「進む」とした方が言葉の流れとしてはより自然でしょう。
初回公開日:2017年12月13日
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