「そんな折」の正しい使い方は?場面別の使い方や言い換え表現も紹介
更新日:2024年11月09日
「そんな折」は目上の人に宛てて書く手紙やビジネスシーンなどでよく使われる言い回しですが、他の言葉に言い換えることはできるのでしょうか。
ここからは、「そんな折」と同じような意味を持つ表現をいくつか紹介します。
そんな時
「そんな時」と「そんな折」の意味は同じで、前に述べた時点や時期のことを示しています。意味は同じですが、「そんな折」は目上の人に対して使う丁寧な表現で、「そんな時」は身近な人に親しみを持って話す時に使うという違いがあります。
「そんな時」は相手に馴れ馴れしく軽い印象を与える言葉なので、ビジネスシーンではあまり使わないほうが無難と言えるでしょう。
<例>
- 1人暮らしで寂しくなることもあると思うけれど、そんな時はいつでも連絡してね。
その際
「その際」は「そんな折」と似たような意味を持つ表現です。「その際」を使う時は、これから起きるかもしれない、未来のある特定の機会を意味しています。
「その際」は「そのさい」と読み、ビジネスなどでは「その際はよろしくお願い致します」という風によく用いられます。「これからそういう時があったらよろしくお願いします」という意味です。
<例>
- また不明な点など出てくる場合があるかもしれません。その際はお気軽にお問い合わせください。
その節
「そんな折」は前に述べたことが起こったちょうどその時を表すのに対し、「その節」は過去に起きた出来事を表す時に使います。
どちらもフォーマルな場面で目上の人や取引先に対して使う言葉ですが、特に「その節」は話のきっかけになる挨拶として用いたり、相手にお礼を伝えるときに使われたりします。
<例>
- その節は大変お世話になり、ありがとうございました。おかげさまで順調に企画が進んでおります。
その場合
「そんな折」はある一時点や機会を意味しますが、「その場合」はある特定の状態のことを表しています。意味が似ているため言い換えて使うこともできますが、当てはまらない時もあるので注意が必要です。
また、「その場合」よりも「そんな折」の方が、柔らかく丁寧な印象を与えるという違いもあります。
<例>
- 機器は落下の衝撃により故障することがあります。その場合は保険が適用されないため、ご注意ください。
「そんな折」の敬語表現
「そんな折」という言葉自体が目上の人に対して使える表現ですが、仕事や初対面で目上の人とやりとりをする際は、さらに敬語表現にすることもできます。
続いては、フォーマルな場面で使える「そんな折」の敬語表現を紹介していきましょう。
その折
「そんな折」を敬語表現にする場合、「そんな」と「折」で分けてみると、「そんな」の部分が口語的表現であると言えます。「そんな折」を敬語表現にしたい改まった場面では、「その折」を使うと良いでしょう。
<例>
- 今度ぜひまた貴社に訪問させていただきます。その折には、ぜひご挨拶をさせていただき、さらに詳しくお話を聞かせていただきたく存じます。
そのような折
初回公開日:2017年12月19日
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