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「徴収」の意味と使い方・対義語・敬語|収納/徴集/回収

更新日:2024年04月13日

徴収には、回収や領収など他にも近い意味の言葉があります。これらはお金に関する言葉なので、使い方を間違えて恥ずかしい思いをしてしまうこともあります。なので、徴収と、徴収に近い言葉の意味をしっかり区別できるようにしておきましょう。

お金を取り立てるという意味では、回収が徴収にかなり近い意味になります。回収には、一度相手に渡したものや、撒かれたものを再び集めるという意味があります。

なので、お金に対して回収を使うときは、相手に貸したお金を返してもらったり、支払ってもらうべきお金を取り立てるときなどに使われます。よく債権回収という言葉で使われます。

徴集

徴収と徴集の意味が混ざってしまう人は多いです。どちらも国や公共団体などが、国民に対して行うことです。徴収は主にお金を取り立てるときに使います。徴集の場合は、お金ではなく人や物に対して使います。

なので、国が国民を強制的に呼びつけるときに徴集という言葉を使います。また、物に対しても使うので、集められた人たちの貴金属などを没収したり、預かるために一度集めたりするときなどにも徴集という言葉を使います。

領収

領収という言葉もお金をやりとりするときに使われます。領収とはお金を受け取るという意味があります。よくお店などで支払いのときに領収書をもらっているお客さんがいます。これはお店がお金を受け取ったという証明書のような役割をします。

なので、店名や明細がしっかりと記載された物であれば、レシートも領収書として扱うことができます。

収納

物を片付けるときに収納という言葉を使いますが、お金でも収納という言葉を使うときがあります。徴収は国や公共団体などにお金を取り立てられるとき、つまり、支払いをする側に対して使われる言葉です。

逆に、国や公共団体がお金を受け取ることを収納と言い、国税収納金や水道料金収納金などのように使われます。

税金や、行政などに不満を持つ人たちの中には、このお金の収納という言葉を使って、「国は収納名人」と皮肉を言う人もいます。

「徴収」の意味を柔らかくする

先に述べた通り、徴収という言葉には強制的や威圧的なニュアンスが強いために、正しい言葉の使い方をしたとしても、相手から反感を買ってしまう可能性があります。

しかし、国や公共団体の人もお金を支払ってもらわないわけにはいかないので、徴収の際には言葉遣いには注意しないといけません。

なので、相手に対して「徴収させていただきたい」、「徴収させていただきます」などのように、丁寧語や敬語、謙譲語などをしっかり使う必要があります。また、正しい言葉ではありませんが徴収を集金という言葉に置き換えることはよくあります。

しかし、中には国や公共団体の人間である自分の方が、支払う相手よりも立場が偉いと勘違いした態度を取る人もいます。このことから、徴収という言葉には強制的や威圧的な印象が付いたと考える人もいます。

「徴収」の意味の対義語

徴収の対義語は「納入」になります。納入はお金や物を納めることです。納入も徴収と同じように似たような言葉が多い言葉です。

供給

物をどこかに渡すという意味で供給という言葉は、納入に近い意味になります。しかし、供給は必要な物を必要な場所に渡すという意味が含まれています。

なので、電気などでは供給量という言葉が使われたりします。また、市場に物を出すことも供給と呼びます。

提供

テレビなどで「視聴者プレゼントを提供していただけました」などという言葉を聞いたりします。提供にも誰かに物を渡すという意味があります。

しかし、提供には相手に差し出すという意味があります。なので、金銭のやりとりや見返りを求めないという意味が含まれています。

しっかりと使い分けよう

徴収や納入以外にも日本語には似たような言葉がたくさんあります。これらは似たような意味ではありますが、少しずつ意味やニュアンスが違ったりします。

なので、間違った使い方をすると自分が恥ずかしい思いをするだけでなく、相手に失礼な言葉遣いになってしまうこともあります。

このような状況にならないように、しっかりと言葉の意味は区別して、使い分けられるようになっておきましょう。

初回公開日:2018年02月01日

記載されている内容は2018年02月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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