「幸いに存じます」の意味・使い方とは?例文や言い換え表現も解説
更新日:2024年08月01日
- 「少々お待ちいただければ幸いに存じます」
- 「本日中にご回答いただけると幸いに存じます」
- 「ご都合の良い日時をご連絡いただけますと幸いに存じます」
相手に贈り物をするとき
贈り物をするときに「幸いに存じます」を使うこともできます。「(相手が)喜んでくれたら嬉しく思います」といったニュアンスで使うことで、控えめに気持ちを伝えることが可能です。
贈り物をするとき、手紙などに「お使いいただければ幸いに存じます」などと一言添えると良いでしょう。押し付けがましくなく、柔らかく伝わるのでおすすめです。
例文「お使いいただければ幸いに存じます」
贈り物をするときに使える「幸いに存じます」の例文を紹介します。
- 「心ばかりの品ですが、お使いいただければ幸いに存じます」
- 「お祝いの品をお送りいたしました。気に入ってくださると幸いに存じます」
- 「お気に召されましたら幸いに存じます」
「幸いに存じます」の注意点
ここまで「幸いに存じます」の主な使い方を紹介してきましたが、使うときに注意しなければならない点もあります。「幸いに存じます」の意味と注意点をふまえ、正しい使い方ができるように理解を深めていきましょう。
相手やビジネスシーンで使い分ける
ビジネスの場面では取引先の人と会話をしなければならない場面が訪れることでしょう。そのような状況に遭遇したとしても「幸いに存じます」という言葉を上手に使うことができます。
取引先の人が親切な人であるがゆえに、自分に対して敬意を示してくれたり、特別な取り計らいをしてくれたとします。
そのような取り計らいは自分の会社にとっても利益になるので、相手に対して深い感謝の思いを伝えなければなりません。
そんなときに活躍してくれるのが「幸いに存じます」です。このフレーズをいうだけで、自分が嬉しく感じていることを相手に伝えることが可能になります。
相手としても理解しやすいフレーズになりますので、迷うことなく安心して使うことのできる便利な表現ということができるでしょう。
急ぎの場面では不向き
もう一つ注意点として、「急ぎの要件には適さない」という点です。「幸いに存じます」は丁寧で柔らかい表現のため、「必ずいつまでに〜をしてほしい」という強い意味が含まれていません。
そのため、急ぎの要件や、深刻なお願い事をするときには「〜までに」という期限を添えることが必要です。また、「幸いに存じます」は「できればで構いません」というニュアンスも含まれているので、「必ず実行してほしい」という強い意味があるときは、「幸いに存じます」という表現は避けた方が良いでしょう。
「幸いに存じます」の言い換え表現
「幸いに存じます」という言葉は非常に魅力的なフレーズですが、何度も自分の会話の中で使いすぎると、違和感を覚える人がいるのも事実です。
そのため「幸いに存じます」とほとんど同じ意味ででもあったとしても、他のフレーズで言い換えることができれば、自分の言葉の表現の幅を広げることができるでしょう。
では「幸いに存じます」をどのような類語で言い換えることができるのでしょうか。
ありがたく存じます
「ありがたく存じます」は「幸いに存じます」と同じ「〜してくれるとありがたいです、嬉しく思います」という意味で使うことができます。「幸いに存じます」より親しみがこもった表現です。
「ありがたい」は、古語の「有り難し」が語源です。存在するのが珍しいこと、貴重なことという意味があります。感謝という意味で使われるようになったのは、仏教の考え方が起源と言われています。
「珍しいことは仏教の恩恵を受けて起こっている」という考えから、感謝の気持ちを表す言葉に変化していったそうです。
幸甚に存じます
「幸甚に存じます」は、「この上ない幸せだと思います」という意味があります。「幸せに存じます」よりかための印象を与える言い換え表現です。
「幸甚」の「幸」は「しあわせ」「さいわい」を表し、「甚」は「甚だ」という副詞です。「甚だ」は「大変、非常に」といった「普通の程度を超えているさま」を表しています。
つまり、「幸甚」は「この上ない幸せ」、「幸せの極み」という意味を表します。「幸いに存じます」のとても丁寧な言い換え表現であり、かなり上の立場の人に使える表現として覚えておきましょう。
初回公開日:2018年02月07日
記載されている内容は2018年02月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。