「ご迷惑をおかけして申し訳ございません。」の使い方・種類
更新日:2024年11月12日
ビジネスや改まった場面で相手へ不利益を与えてしまった時、謝罪の言葉として「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」という表現を使います。
この「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」という表現を、実際のビジネスの現場で使ったことがある、聞いたことがある、という人は多いのではないでしょうか。
この記事ではこの「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」という敬語表現に注目し、その意味や使い方などを紹介していきます。
正しい意味を理解し適切なシーンでこの表現が使えると、相手へ気持ちを伝えることができ、謝罪が必要な場面も穏便に、スムーズに切り抜けることができる可能性もあります。
ビジネスシーンで謝罪が必要になった時に、ぜひこの記事を参考にしてください。
「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」の意味
まずは「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」という言葉の意味を確認しておきましょう。
「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」は、敬意を示すべき相手に不利益を与えてしまったことを詫びる時に使う敬語表現です。
「ご迷惑」というのは相手に不快な思いをさせてしまったり、不利益を被らせてしまった場合のことを指すので、全体としてそれに対する謝罪の意を示す表現と言えるでしょう。
「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」の使い方・例文
ここからは「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」という表現の使い方を具体的な例文とともに紹介します。
ちなみに「ご迷惑をおかけして」の部分は、
- ご迷惑をおかけしますが
- お手数をおかけして
などに言い換えて使用することも可能です。ただし、「お手数」は相手に作業を求める意味合いが強いので、詫びる気持ちを相手にしっかり伝えたい時は「ご迷惑」を使うことをおすすめします。
ビジネスシーンで使う場合
まずはビジネスシーンでの「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」の使い方と例文を紹介します。
「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」と似た敬語表現として、「ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします」という表現があります。
「申し訳ございません」は純粋に迷惑をかけてしまうことへの謝罪を表しているのに対し、「よろしくお願いします」は迷惑をかけるとわかった上で相手へ依頼する言い回しなので、無礼と捉えられてしまう可能性があります。
使うケースを見極めて、使い分けする必要があります。
- この度はこちらの確認不足で、○○様にご迷惑をおかけして申し訳ございません
メールで使う場合
次は「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」をメールで使う場合です。
謝罪するときは口頭で謝罪しないことには誠意が伝わりづらいので、まずは電話または直接謝罪の意を示した後でフォローとしてメールを送るようにしましょう。
相手に被らせてしまった不都合を最初に述べ、それに対して「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」という言葉で謝罪を表明すると、わかりやすく誠意の伝わるメールとなるでしょう。
それとともに今後の解決策も記しておくと、相手も納得しやすくなります。
- 先だってお伝えした通りですが、弊社の不手際でお客様にご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。社内の連携を確認し、再発防止に務めてまいります
謝罪をする場合
次は「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」の謝罪シーンでの使い方です。
「ご迷惑をおかけし申し訳ありません」という敬語表現自体が謝罪の気持ちを示す言葉です。状況が許すのであれば、まずは口頭で謝罪の言葉を伝えることをおすすめします。
謝罪で使う場合はくれぐれも「ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします」という表現は、使わないように気をつけましょう。謝罪のシーンでは失礼な表現になります。
相手へ迷惑をかけた上で、それでも相手に何かを依頼したい場合は「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」と謝罪の言葉を伝えた上で、「よろしくお願いします」と言い添えるようにしましょう。
- この度は多大なるご迷惑をおかけして大変申し訳ございません
依頼をする場合
続いては「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」という敬語表現で人に何かを依頼するシーンで使う方法を紹介します。
人に依頼するシーンでは「ご迷惑をおかけしますが」とつけるのは、依頼をすることで相手が不利益を被ることがわかった上で依頼する、ということになり相手に対して失礼です。
このような言い換えをするのが依頼のシーンにはふさわしいでしょう。
初回公開日:2018年02月22日
記載されている内容は2018年02月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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