「時間を割く」の意味と4つの使用例・敬語表現のポイント
更新日:2024年08月09日
使用例2 時間を工面したことを伝える時
相手のために、自分が時間を作ったことを伝える場合にも、「時間を割く」と使うことができます。前述したように、「自分」を主語にして使うと「わざわざ~した」と自分の行動を強調するニュアンスが強くなります。
例文1:会議の資料の準備をするために、時間を割いた。
例文2:取引先からの依頼に答えるために、昼食の時間を割いて資料を作成した。
使用例3 アポイントメントをとりたい時
会議や会う約束などを相手に取り付けたい時にも、「時間を割く」を使うことができます。相手側の時間をこちらのために使うことを意味していますので、「申し訳ない」と言った気持ちを込めて使うようにします。
例文:お忙しいことと存じますが、本日15時よりお時間を割いていただくことはできませんでしょうか。
使用例4 スピーチで出席に対する謝意を述べる時
「時間を割く」と言う表現は、スピーチなどの公の場で使うことも可能です。その場合は、挨拶の定型文として「時間を割く」を使います。
スピーチの場合は多くの人に向けて使う言葉なので、本当に時間を割いているかどうかは状況次第になります。
例文1:本日はこのような場にお時間を割いていただき、ありがとうございます。
例文2:開催者のご好意で、私にこのような時間を割いていただき、ありがとうございます。
さらにマナーのある敬語表現を身につけたい人へ
マナーがある人と思われるために、「大人のマナー敬語の便利帳」と言う本で敬語表現を学ぶことをおすすめします。日常会話の表現を敬語ではどう言うかということが書かれているので、「こんなことを言いたい」を探すのにも便利です。
大人同士の付き合いになると、たとえ敬語が間違っていても指摘されることは少なくなります。時間を割いてでも、社会人のマナーとして正しい敬語表現を覚えておきましょう。
「時間を割く」の敬語表現
「時間を割く」の敬語表現について解説します。「時間を割く」という言葉は、相手の行動に対しての気遣いや感謝の意味を込めて使うことが多い表現です。
逆に、自分で使う時には、「わざわざ」と言ったニュアンスが強くなりますので、あまり相手に言わない方が良いこともあります。注意して使いましょう。
敬語で表現する時は、「時間」「割く」をそれぞれ尊敬語にして使います。敬語で使う時のポイントを詳しく解説します。
尊敬語として用いる時のポイント
相手の行動について、「時間を割く」を使う場合には、「時間」と「割く」の両方を尊敬語にして敬語表現にします。
自分が「時間を割く」場合の敬語表現は、特にありません。「時間を割く」もしくは「時間を取る」のようにそのままの表現を使うようにします。
「お時間」
まず、「時間を割く」の「時間」を丁寧語にします。時間は名詞なので、「お」をつけて言うようにします。
しかし、敬語にして「お時間を割く」とすると、くどく聞こえる場合があります。その場合には、「時間」はそのままでも使えます。
より丁寧なニュアンスを伝えたいのであれば、「お時間」を使った方が相手への感情も伝わりやすいでしょう。
「割いていただく」・「割いてくださる」
「割く」を敬語表現にする場合は、後ろに「いただく」と「くださる」2つのパターンをつけて使うことができます。
「いただく」の場合は、「割いていただき、ありがとうございます」と使います。
「くださる」の場合は、「割いてくださり、ありがとうございます」と使います。
どちらの場合も、同じように相手への敬意を示す意味が込められていますので、好みのフレーズを使いましょう。
「時間を割く」を正しく使う
初回公開日:2018年02月27日
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