「わかりかねます」は敬語表現?使い方や類語、英語表現も紹介
更新日:2024年10月12日
「わかりかねますは敬語なの?」
「わかりかねますの意味は?」
「わかりかねますを使う際の注意点はどんなことがある?」
このように、「わかりかねます」という言葉に疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
ビジネスシーンで使われる言葉ではあるため、耳にすることはあっても、意味や使い方がよくわからないという言う方もいるでしょう。
本記事では、「わかりかねます」は敬語表現なのか、意味や使い方、類語、英語表現など幅広く解説していきます。この記事を読むことで、「わかりかねます」という言い回しについて理解が深まり、仕事の場面でもスムーズに使えるようになるでしょう。
「わかりかねます」という言葉を理解したい方、敬語表現のレパートリーを増やしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
「わかりかねます」の意味
「わかりかねます」の意味は、「わからない」という意味です。「わかろうとしているがわかりません」や「わかることが困難です」というようなニュアンスを伝えたい際に、「わからない」という意味を婉曲に伝えることができる「わかりかねます」が役立ちます。
「わからない」ということを婉曲に伝えることに「わかりかねます」は役立ちます。「わかりかねます」という形にすることで、相手に柔らかい印象を与えることができます。
「わからない」と「かねる」の2つの言葉から成る
「わかりかねます」は、動詞の「わかる」に、不可能を意味する「かねる」がプラスされている言葉です。ここに丁寧語の「ます」がつくことで、「わかりかねます」は敬語に分類されます。
「わかる」とは、「分かる」「解る」「判る」の3つの意味があります。「分かる」は、物事の筋道がわかること、「解る」は意味が理解できること、「判る」は物事の白黒、判断がつくといった意味です。
「かねる」も動詞とともに用いる場合、不可能の「〜できない」、困難の「〜することは難しい」、躊躇する「決められない」という3つの意味を持ちます。
「わかりかねます」と「わかりかねません」の違いとは
「わかりかねる」「わかりかねます」は「わからない」という意味の言葉であるため、ここに「ません」と否定が加わると、逆の意味の「わかる」という意味になります。
つまり「わかりかねます」はわからないという意味、「わかりかねません」はわかることを表すという違いがあります。
ただ、「わかりかねません」は、正しい日本語ではなく、「わかりかねます」と「わかりません」が混ざり合って使われた言葉でしょう。
「わかろうとしてもできない」というニュアンスを敬語で伝えたい意図が読み取れますが、言われた相手は「わかるのかわからないのかどちらなのだろう」と困惑する可能性があります。
「わかりかねます」は敬語表現
「わかりかねます」とは「わかる」という動詞の連用形に「かねる」という不可能を表す言葉と丁寧語の「ます」がついた言い回しです。ですから、「わかりかねます」は敬語に分類されます。
「~ます」という表現がついているので、敬語の中でも丁寧語に分類されます。「わかりかねる」という否定形を丁寧な表現にしています。
「わかりません」より柔らかい表現になる
「わかりません」は、はっきり言い切ってしまうニュアンスの意味が強いため、言われた側とすると不愉快に感じる可能性があります。
しかし「わかりません」を「わかりかねます」と敬語で言い変えることで柔らかい表現になり、断定的で嫌な印象を与えかねない要素を軽減できるでしょう。
「わかりかねます」の使い方・例文
「わかりかねます」という言葉は、ビジネスシーンで「後で確認します」という言葉をつけ加えて使うことが多いでしょう。
確認の意をつけ加えることで、何もしていないからわからないと思われることを避けたり、わかろうとしている姿勢を相手に見せたりすることができます。「わかりかねます」を使った例文は、以下のような文章になります。
・荷物の行方はわかりかねます
・この件はわかりかねますので、確認した後お電話させていただきます
「わかりかねます」の類語
「わかりかねます」を別の言葉で言い換えることも必要です。「わかりかねます」は「わかりません」と言っていることと同じです。ですから、別の言葉を選んだ方が良い場合もあります。
ここでは、「わかりかねます」の類語について紹介していきます。語彙を増やしておくという意味で、類義語を使うなど、「わかりかねます」を別の言葉で言い換えることも考えておきましょう。
初回公開日:2018年03月04日
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