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「昇華する」の意味と使い方・類語・昇華するものの例・温度

更新日:2024年08月03日

「昇華する」という言葉は、どういう意味なのか、どんな使い方ができるのか、意識して考えたことはありますか。化学や心理学など、多様な分野で使われる、非常に興味深いこの言葉。今回はこの「昇華する」という言葉について、さまざまな視点から掘り下げてみました。

最近では、Tシャツなどの染色にも昇華が利用されています。これを「昇華プリント」または、「昇華転写プリント」といい、原理としては、専用のインクで転写紙に印刷したものを、高温の転写機に生地と一緒に通すことで、インクを瞬時に昇華させ、生地を染色する染色方法です。

従来の転写プリントは素材の上に熱で貼り付ける方法でプリントされていましたが、この「昇華プリント」は素材自体を染めるため、剥がれない、重くなりにくい、ごわつきにくいなどの特徴が挙げられます。

また、従来の染色方法に比べて色鮮やかな点や、染色の際に発生するガスが少ないため、自然環境にも優しいとされ、「昇華プリント」は転写プリントの歴史を大きく動かしたといわれています。

「昇華する」の対義語は?

「昇華する」の対義語は、化学的な意味と心理学的な意味とでは全く異なります。それぞれの場面における対義語を紹介していきましょう。

化学的な視点では?

化学的な視点での「昇華する」という言葉は、固体から直接気体に変化すること、その逆に気体から固体に直接変化することの両方を表します。このことから、「昇華する」の対義語は「昇華する」になるという、興味深い結果になります。また、中国語では「昇華」の対義語は「凝華」と表され、逆の現象として分かりやすい表現になっているといえるでしょう。

「より高い状態へと高める」の逆は?

「より高い状態へと高める」を意味する「昇華する」の対義語は、「身を持ち崩すこと、低劣になること」を意味する「堕落する」や、その類語の「転落する」「腐敗する」「退廃する」などが挙げられます。「昇華する」という言葉もそうですが、その逆を表す言葉も豊富な言い回しがあるといえます。

意味の理解で広がる表現の幅

いかがでしたか。今回掘り下げた「昇華する」という言葉は、化学的な意味と、心理学的な意味の違いだけでなく、使う場面や文脈によっても意味が変わってきます。この言葉のように、多様な意味を持つ言葉は、場面ごとの意味を理解していることで表現の幅が大きく広がることでしょう。

言葉一つ一つの意味を掘り下げていくことは、まさしく、知識を「昇華する」ことにあたるといえます。普段あまり意味を考えないような言葉も、深く掘り下げてみることで新しい知識の世界が広がっていくことでしょう。

初回公開日:2018年04月02日

記載されている内容は2018年04月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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