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「昇華する」の意味と使い方・類語・昇華するものの例・温度

更新日:2024年08月03日

「昇華する」という言葉は、どういう意味なのか、どんな使い方ができるのか、意識して考えたことはありますか。化学や心理学など、多様な分野で使われる、非常に興味深いこの言葉。今回はこの「昇華する」という言葉について、さまざまな視点から掘り下げてみました。

「昇華する」の意味や使い方は?

「昇華する」という言葉は、化学的な意味や心理学的な意味など、多様な意味を持つ、非常に興味深い言葉です。今回は、この「昇華する」という言葉について掘り下げていきましょう。まずは、それぞれ使われる場面でどういった意味になるのか、詳しく見ていきましょう。

化学的な意味での「昇華する」は?

化学的な意味での「昇華する」は、固体が液体を経ずに、直接気体になることを表します。また、その逆の現象で、気体から固体に直接変化することも「昇華する」と呼ばれます。通常であれば、固体は液体を経て気体になりますが、一部の物質は一定の条件下において、直接気体になるものがあり、これを「昇華する」と表します。

心理学的な意味での「昇華する」は?

心理学の「昇華する」の意味は、自分の持つ欲望が社会的に認められないもののため、そのエネルギーをそれ以外の社会的にも認められる目標に向けて突き動かすことを表します。やり場のない不満を、運動や芸術活動に向ける場合などにこの表現が使われます。日常の会話ではあまり一般的とはいえない表現なので、「消化する」と間違えられることも多く見られます。

より高い状態へと高めること

ある状態のものを、より高い状態へと高めることを「昇華する」と言います。上記の中では一番シンプルで分かりやすい意味で、その他の意味の元になっているものだといえるでしょう。

「昇華する」という言葉の由来は?

「昇華」という言葉は、「昇る」と「華やか」を合わせた言葉だと考えられます。「昇る」はその字のとおりの「高く上がる」意味ですが、「華やか」は「花のように綺麗」などの意味を表す言葉です。物事をより高い状態へと高める様子がそのように表され、そこから固体が液体という段階を飛ばして気体になる様子や、不満を別の良いものに変える行動をそう呼ぶようになっていったと考えられます。

「昇華する」の類語や別の言い回しは?

「昇華する」という言葉には、数多くの類語や別の言い回しが存在します。以下に例を挙げていきます。さらなる理解に役立ててください。

化学的な意味での類語は?

化学的な意味での「昇華する」の類語は、液体が気体に変わることを表す「気化する」や「蒸発する」などです。その他には、固体や液体が気体に変わることを表す「気体化する」や、溶剤用のベンジンやテレビン油などに見られる、常温で液体が気体に変わることを表す「揮発する」などが挙げられます。

「より高度な状態へと高めること」の別の言い回しは

進歩する、躍進する、発展する、進化する、前進する、成長する、飛躍するなど、いずれも「より高度な状態へと高めること」を表します。これでもまだ一部の例なので、「昇華する」は、別の言い回しが非常に豊富な言葉だと言えるでしょう。

また、英語では「昇華する」を「sublimate」、「昇華」を「sublimation」と言い、「望ましい行いに転化する」を表すことからも上記の言い回しが通用することが分かります。

「昇華する」を使った文章ってどんなの?

次のページ:化学的に「昇華する」ものは?

初回公開日:2018年04月02日

記載されている内容は2018年04月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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