「真摯な対応」の意味と使い方・類語・目上の人への使い方
更新日:2024年07月26日
「真摯な対応」の意味と使い方
「真摯な対応」の「真摯」は(しんし)と読みます。「真摯」とは「真面目で一つのことに一生懸命になるさま」を指す言葉です。また「対応」とは、「相手に対して応じること」や「相手に合わせて応じること」を意味する言葉です。ですので「真摯な対応」とは、「真面目に一生懸命に相手に応じる」という意味の言葉になります。
例えば、お客様からクレームを受けたときなどに、「真摯に対応させていただきます」と言ったり、問題が起こってそれについてどう当たっていくのか聞かれた時に、「真摯に対応させていただいております」といったりします。
このように真剣に物事に当たることを伝える時に使う表現が、「真摯な対応」と言うフレーズであると言えるでしょう。
「真摯な対応」の「真摯」と似た言葉
「真摯な対応」の「真摯」という言葉は、日常会話ではなかなか使わない言葉であることもあり、どんな意味を持つ言葉なのかイメージしにくい言葉です。ここでは、「真摯な対応」というフレーズで使われている、「真摯」という言葉の類語についていくつかご紹介します。「真摯」と似た意味の言葉を知って、その言葉のイメージを感じ取ってみてください。
真面目
真面目は「まじめ」とも「しんめんもく」とも読む言葉です。「しんめんもく」とは「ありのままの姿」や「本来のありよう」を意味する言葉で、転じて「本当の価値」を示す言葉です。一方「まじめ」は、よく知られているように、「本気で嘘偽りがないこと」や「誠実で真心のあるさま」を指すことです。
「真面目が取り柄」や、「真面目な人」というように、使います。「真摯の対応」といったときの「真摯」の意味も「まじめ」と同じ意味です。
ひたむき
「ひたむき」とは、「一つ事に忍耐強く心を向けているさま」や、「一途に物事に打ち込むさま」を意味する言葉です。「真摯な対応」の「真摯」は、「真面目に一つのことに一生懸命になること」をさす言葉ですので、「一つのことに打ち込んでいる」というところで、「ひたむき」も同じ意味の言葉であると言えます。
「ひたむきに想う」や「ひたむきに勉強する」というように使います。
真剣
「真剣」には二つの意味があります。一つ目が、「竹刀や木刀ではなく本当の刀剣のこと」です。二つ目が「まじめに本気でものごとに向かうさま」です。「真摯な対応」の「真摯」とは二つ目の意味で同じ意味を持つ言葉であると言えるでしょう。
「真剣に取り組む」や「真剣な眼差しで見つめる」といったように使います。
熱心
「熱心」とは、「ある物事に深く打ち込んで気合が入っているさま」や、「物事に打ち込んでいるその様子に情熱を感じられるさま」のことをさします。「真摯な対応」の「真摯」の意味とは少し離れていますが、一生懸命に物事に向かっているさま、という点では似た言葉であると言えるでしょう。
「熱心に指導する」や「熱心に祈り続ける」のように使います。
熱誠
熱誠(ねっせい)とは「強く真心がこもったさま」や、「自分の利益や損得から離れて正直情熱的に向かうさま」のことを指す言葉です。「真摯な対応」の「真摯」とは、「正直に一生懸命に向き合う」という意味合いで、似た言葉であると言えるでしょう。
「熱誠が足りない」や、「熱誠を込める」といった使い方をします。
摯実
「摯実」と書いて「しじつ」と読みます。「摯実」は「まじめで心のこもったさま」という意味を持つ言葉で、「真摯な対応」の「真摯」と同じ意味を持つ言葉です。少し堅苦しい言葉なので「真摯」という言葉と同じように、文章やかしこまった場で使われることが多い言葉です。
「摯実の気質がない」や、「摯実さ」といった使われ方をします。
「真摯な対応」の類語と言い換え表現
初回公開日:2018年03月14日
記載されている内容は2018年03月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。