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「真摯な対応」の意味と使い方・類語・目上の人への使い方

更新日:2024年07月26日

ニュースやテレビでよく聞く言葉に「真摯な対応」というフレーズがあります。しかし、この「真摯な対応」とは具体的にはどのような対応のことなのでしょうか。この記事ではそんな「真摯な対応」という言葉に意味について、掘り下げてご紹介します。

「真摯な対応」という言葉で使われている、「真摯」は似た言葉に「真面目」や「真剣」という言葉があると、ご紹介しました。それでは、この3つの言葉はどのような違いがあるのでしょうか。

「真摯」、「真面目」、「真剣」の三つの言葉の意味は、ほとんど同じです。ただしニュアンスとして、「真摯」は「ひとつの事に一途に素直に向かっている」という雰囲気があります。また「真面目」には「間違いなく支持された通りに動く」といった雰囲気があり、「真剣」には「脇目も振らず本気で向かう」といったような雰囲気があります。

このように、言葉の意味には大きな違いが見られないものの、言葉のニュアンスが微妙に違うということが言えるでしょう。

「真摯な対応」の目上の人への使い方

「真摯な対応」という言葉は「真面目で一生懸命に応じているさま」という意味を持つ言葉ですので、言葉の意味から考えると褒め言葉としても使える言葉です。

しかし、目上の方に向かって「今の対応は真摯な対応でしたね」などというのは、控えたほうがいいでしょう。なぜかと言えば、偉そうに聞こえるからです。褒めるということは、「人を評価する」という行為です。ですので、褒めるということ自体が目上の方に対して、少し失礼なことだと言えます。

その上で、「真摯な対応をした」というように、目上の方のした具体的な行為に対して評価をするのは、さらに上から目線な行為といえるでしょう。

ですので、目上の方に向かって、「真摯な対応でしたね」と褒めたり、「真摯な対応をお願いします」とその人がすることに対して指示をすることは、その目上の方と親しい間柄で、冗談を言えるような仲である場合を除いては、避けたほうが良いでしょう。

「真摯な対応」が求められる場面

「真摯な対応」が求められる場面とはどのような場面のことでしょうか。ここでは「真摯な対応」を求められる場面について、いくつかご紹介します。

過失があったとき

何か事故や事件が起こったときなどに、その事件・事故を起こすきっかけを作った人は、「真摯な対応」を取らなくてはいけません。これはニュースなどでよく見かける場面です。例えば、旅館できちんと火の始末をしていなくて火事が起こったときなど、真摯な対応が求められます。

誰かに何か教えてもらうとき

例えば仕事を教わるときや、伝統的なその土地や分野で、大切な技術を教わるときなどは真摯な対応で向かうことが求められます。

教えてもらうというときは、教えてもらう側だけではなく、教える側にも負担がかかったり、時間を割く事になったりしているので、例えそれが「仕事上知らなくてはいけない事で自分にとって興味のないこと」であったとしても、真摯な対応を取るべきであると言えます。

何か問題があるとき

例えば、会社で社員が働きづらいなどの問題があるときや、大きなところでは世界に戦争があることなど、問題があるときにはそれは真摯に対応していかなくてはなりません。問題の解決には時間がかかることもありますが、その問題に対して真面目に一生懸命にむきあわなければ、問題が解決することはありません。ですので、問題を解決するときにも真摯な対応が求められると言えるでしょう。

言葉のより深い意味を知ろう!

いかがでしたでしょうか。「真摯な対応」という言葉について、似た言葉から類語の表現、どのようなときにそういう対応が求められるのかについてまで、詳しくご紹介してきました。「真摯な対応」に限らず、普段テレビや新聞で見る言葉の中には、日常会話で使わないことも多く、意味を知る機会の少ない言葉が多くあります。

ですが、そうした言葉たちの意味を知ることで、その言葉を使う人の気持ちや姿勢をより深く知ることができ、なんとなく聞くニュースや新聞の内容に、言葉を知る前とは違った視点を持つことができるのではないでしょうか。

初回公開日:2018年03月14日

記載されている内容は2018年03月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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