「来社」の意味とは?使い方・例文・言い換え表現についても紹介
更新日:2024年11月20日
「来訪」
「来訪」は「相手が訪ねてくること」という意味です。「来社」が会社に場所を限定しているのに対して、「来訪」は来てもらう場所を問いません。
会社に来てもらう場合でも「来訪」は使えますが、言葉の使い方に厳しい人の場合、使い方が間違っている、失礼だと思うこともあるので、注意が必要です。会社に来てもらう場合には「来社」、それ以外の場所に来てもらう場合には「来訪」のように使い分けをすると良いでしょう。
「ご足労」
「ご足労」とは、「わざわざお越しいただく」という意味です。「来社」と同じく口頭でも文書でも使える言葉ですが、「来社」とは違い、来てくれる(来てくれた)相手にのみ使うことができます。たとえば、山田さんが来てくれたことを他の人に伝える場合、「山田様にご足労いただきました」という使い方はできません。
また、「ご足労」は来社前ではなく、来社後に使う表現です。お礼メールを送るとき、「ご来社いただきありがとうございました」を「ご足労いただきありがとうございました」に言い換えられます。
「来所」
「来社」の類語は非常に多いです。来てもらう場所によって、「来○」の○にあてはまる言葉が変わります。
主な類義語と「来てもらう場所」を以下の表にまとめたので、確認してみてください。
「来社」の類語 | 来てもらう場所 |
---|---|
来所 | 事務所、出張所など「所」がつく場所 |
来場 | 「会場」などの催し物がある場所 |
来館 | 「博物館」「図書館」など「館」がつく施設や建物 |
来園 | 「幼稚園」「庭園」など「園」がつく施設や建物 |
来校 | 学校 |
「来社」の丁寧表現
「来社」は敬語で使うことが多い言葉です。ことに、ビジネスシーンでは丁寧な表現を心がける必要があります。
「来社される」「ご来社になる」は、来社するという相手の行動に敬意を表した敬語表現です。「山田様が10時に来社されます」「山田様は10時にご来社になる予定です」のように使います。
「ご来社いただく」は、来てもらう側の立場を低める謙譲表現です。「本日はご来社いただき、ありがとうございました」のように、来社後のお礼メールでもよく使います。
「ご来社される」という表現は、間違った表現なので使ってはいけません。「ご~する」という謙譲表現に「~される」という尊敬表現を重ねた二重敬語になるからです。
「来社」の英語表現
「来社」の英語表現は「come to our office」です。「our」と複数形を使うことで、会社や組織など、全体を表現することができます。
「本日は、ご来社ありがとうございます」ならば「Thank you for coming to our office today.」となります。
「来社」の正しい使い方を理解して適切な場面で用いよう
初回公開日:2018年03月23日
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