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「ご芳志」の意味と使い方・読み方・ご厚意・寸志との違い

更新日:2024年04月14日

「ご芳志」という言葉を知っていますか。「ご芳志」と「ご厚志」「寸志」は、いずれも同じような意味にとられがちですが、それぞれ意味が異なります。ここでは、「ご芳志」についての意味や使い方、「ご厚志」「寸志」との違い、「ご芳志」を使った例文などをご紹介します。

「ご芳志」と「ご厚志」の違い

「ご芳志」と「ご厚志」は似たような言葉ですが、これらの言葉は「ご厚志ありがたくいただきます」とか「ご芳志ありがたく存じます」などのように、ビジネスシーンにおいてよく使われるフレーズです。

この「ご芳志」と「ご厚志」の違いとはいったい何でしょうか。ここでは、これらの言葉の意味とその違いについてみていきます。

「ご厚志」の意味

「ご厚志」とは、「ごこうし」と読みます。「厚志」とは「厚い志」つまり、「相手からの深い思いやり」のことを意味します。「ご厚志」とは、この「厚志」に「ご(御)」を頭につけた表現で、相手の思いやりや親切な行為に対して敬った言葉になっています。

ビジネスシーンにおける「ご厚志」

ビジネスシーンにおける「ご厚志」とは、通常は歓送迎会や新年会、忘年会などにおいて主賓や上司から幹事に渡されるお金を意味します。歓送迎会などでは、一般的に主賓は料金を徴収されませんので、感謝の気持ちとしてお金を包むことがあります。

また、上司の場合は、新年会や忘年会で部下たちよりも多めにお金を出してくれることがあります。そういった親切で出してくれるお金のことを「ご厚志」といいます。

「ご厚志」はありがたく受け取る

もし、あなたが新年会や忘年会で幹事をやっているときに上司から「ご厚志」をいただいた場合は、ありがたく受け取りましょう。また歓送迎会においても主賓から「ご厚志」をもらった場合には受け取るようにします。

そして、幹事はその会において「○○さんからご厚志をいただきました」「○○部長からご厚志をいただきました」と必ず報告するようにしましょう。

「ご芳志」と「ご厚志」の違いは何か

「ご厚志」と「ご芳志」は、同じような意味だと考えてよいでしょう。ただし、「芳志」とは「親切な心遣い」の他にその言葉だけで「他人を敬って」という意味も含まれるため、「ご厚志」よりさらに敬意の高い改まった表現です。

「ご芳志」の意味と使い方

「ご芳志」の「芳志」とは「他人を敬ったうえで、その親切な心遣い」を意味します。「芳」は、「立派な」とか「好ましい」という意味です。ここでは、「ご芳志」をどういった使い方をするかについて、いくつかの例をみていきます。

「ご芳志」の使い方

「ご厚志」と「ご芳志」は同じような使い方ができます。「ご厚志」は、前述にもありますように、ビジネスシーンにおける歓送迎会や新年会、忘年会で幹事がいただくお金を意味しますが、「ご芳志」にも同じ意味があり、「ご厚志」よりもさらに改まった言い方ということになります。使い方としては、以下のようになります。

(例文)
1.「○○部長よりご厚志をいただきました。」
2.「主賓である○○様よりご芳志を賜りました。」

「ご芳志」の使い方:誠に有難く

「ご芳志」という言葉は、お歳暮やお中元などの品をいただいたときのお礼状に使う場合に「誠に有難く」という言葉と一緒に使うこともあります。たとえば、以下のように使います。

(例文)
「拝啓 師走の候、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。この度は、結構なお品を頂戴し誠にありがとうございます。ご芳志誠に有難く、厚く御礼申し上げます。寒さ厳しき折、どうぞご自愛くださいませ。略儀ながら書中をもちまして御礼申し上げます。」

「ご芳志」の使い方:の程

「ご芳志」は、「の程」という言葉を組み合わせて使われることもあります。たとえば、お歳暮などをいただいたお礼状の言葉として以下のように使います。

(例文)
「拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。この度は結構なお歳暮を頂戴し、誠に有難うございました。ご芳志の程、厚く御礼申し上げます。」

「ご芳志」の読み方

次のページ:紹介でも「ご芳志」の使い方

初回公開日:2018年04月16日

記載されている内容は2018年04月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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