4週6休の意味・年間休日や労働時間|労働基準法/就業規則
更新日:2024年10月06日
祝日はどう取り扱うのか
4週6休の場合、祝日はどのように取り扱うのでしょうか。
4週6休では、祝日が休みになるとは限りません。4週間のうちに休日と調整した日が休日となりますので、その日が祝日と重なっていた場合は休日となります。つまり、祝日だからといって休日になるわけではないことになります。
4週6休の労働時間
日本では残業を除いた所定労働時間を8時間としている企業が多くなっています。一方で、4週6休という働き方を採用している企業の場合、所定労働時間を8時間とするのは労働基準法に違反することになるため、1日の所定労働時間は短く設定されることになります。
労働基準法第32条には先に述べたように定義されています。8時間という時間は労働基準法第32条2項で定められているため、就業規則に取り入れている企業が多いです。
4週6休を採用している企業で週に2日休みがある場合なら特に問題ありません。しかし、1日しか休みがない週の場合は労働時間が48時間となり、法律違反となってしまいます。そのため、週1しか休みのない週は6時間40分以内にしたり、勤務時間を短く設定した日を儲けたりして40時間以内収めるか、労働時間の超過分を残業代として支給するなどの対応をしています。
変形労働時間制
変形労働時間制という働き方を紹介します。
1週間の所定労働時間を40時間とみるのではなく、1か月もしくは1年単位で見たときの所定労働時間が平均的に法律の制限をクリアしていれば問題なしとされる働き方です。労使間で協定を結び、労働基準監督署長に届け出をすることで可能となります。
1か月単位での変形労働時間制を採用し、1日の所定労働時間を7時間という4週6休制を採用した場合、1か月平均の週当たり労働時間が40時間以内に収まっているため、法律的に何の問題はありません。4週6休の働き方を採用しているほとんどの企業はこの変形労働時間制を活用しています。
1年単位の変形労働時間制を採用している企業で働く場合、通常の休日に加えて、ゴールデンウィークやお盆、年末年始などの休みも含めて労働時間を決めることができます。
職種別の4週6休のライフスタイル
ここからは4週6休という働き方を採用している職種のライフスタイルについてご紹介します。
看護師
看護師は昔から4週6休での就業スタイルが取られてきました。看護師の場合は夜勤もあるため、特別なシフト制も採用されていることから、単純に週1日~2日の休日がある、と考えるのは難しいところです。
これまでにまとめてきたように、4週6休はやはり肉体的な負担が大きい働き方でした。特に看護師という職業は夜勤もあることから、労働環境は悲惨でした。
しかし、現在では労働環境が改善され、4週8休の病院やクリニックが増えてきています。4週8休ということは、週休2日を取得できる制度のことで、看護師もプライベートの時間を充実させられるようになってきました。
病院
土曜日や日曜日、祝日に開いている病院を受診した経験はありませんか。
大学病院や国立病院といった総合病院では。週休2日の働き方を採用している病院が多いですが、地方の病院やクリニックでは4週6休という働き方を採用しているところが多くあります。前述の看護師だけでなく、お医者さんや医療事務スタッフなどもその病院の就業規則に沿って4週6休勤務をしています。
介護
介護の現場においても4週6休という働き方が採用されているところが多いです。特に老人ホームなどの施設においては、24時間365日入居者がいるために介護職員も常に必要となります。介護においては人手不足が問題視されていることもあり、休みの少ない4週6休という働き方を採用しているところが多くなっています。
4週6休のメリット・デメリット
4週6休という働き方がサービス業で多く取り入れられていることがわかってきたところで、この働き方についてのメリット・デメリットをまとめました。4週6休を採用している企業に応募する際の参考にしてください。
メリット
初回公開日:2018年04月03日
記載されている内容は2018年04月03日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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