「なのでしょうか」の意味と使い方・敬語での言い方|尊敬語
更新日:2024年07月25日
「〜なのでしょうか」とい言葉でよく起こりがちな間違いがあります。二重敬語です。二重敬語とは、「です」「ます」を1文中に2個以上の敬語表現単語を使用し、表現していることです。
二重敬語とは?
ここで、二重敬語の具体的な例と正しい表現を紹介します。
例えば、私たちの生活の中でよく耳にする「よろしかったでしょうか」、「いただけますでしょうか」、「ございますでしょうか」などの言葉をよく耳にします。
この「よろしかったでしょうか」では「よろしいでしょうか」となり、「いただけますでしょうか」は「いただけますか」、「ございますでしょうか」は「ございますか」という表現が正しいものとなります。二重敬語とは、「です」「ます」を1文中に2個以上使用し表現していることです。「〜なのでしょうか」という言葉ではよくしてしまいがちな間違いです。
また、「いただけますでしょうか」「ございますでしょうか」という表現は間違っています。この場合の正しい表現は、「いただけますでしょうか」であれば「いただけますか」、「ございますでしょうか」であれば「ございますか」となります。
二重敬語 「〜なのでしょうか?」で多発しやすい
実はこの「〜なのでしょうか」という言葉、二重敬語が多発しやすい言葉です。
二重敬語は、相手に対して敬う気持ちを表現したいがためについ二重敬語になってしまいがちですが、場合によっては相手に不快な気持ちを抱かせかねないので、注意が必要です。
「なのでしょうか」を使った例文
「〜なのでしょうか」という言葉は連語(2つ以上の単語が合体することによって、一つの単語のような意味をもつもの)で、「だろうか」の丁寧な表現です。
つまり、「〜なのでしょうか」という言葉をわかりやすく記号で表記すると、「?」というような意味があります。なので、この「〜なのでしょうか」という言葉は、疑問を提示する文章で使用することが多いです。
次では、「〜なのでしょうか」という言葉を使用した例文を数点、紹介します。
なぜ?:「なのでしょうか」を使った例文
「〜なのでしょうか」という言葉は、「なぜ?」という意味合いになるので、例として挙げた文章も疑問文が多くなりました。いくつかご紹介させて頂きます。
「今、何時でしょうか」→意味:今何時?
「今の時刻は何時何分でしょうか」という文章です。この文章の意味としては、「今何時?」という意味の文章となります。
「今の時刻は何時何分になりますでしょうか」という間違った表現を使用してしまいがちであり、二重敬語を起こしやすい文章なので、注意が必要です。正しくは、「今の時刻は何時何分でしょうか」です。
相手に対して敬う気持ちを表現したいがためについ二重敬語になってしまいがちですが、場合によっては相手に不快な気持ちを抱かせかねないので、注意が必要になります。
「あの方が先生でしょうか」→意味:あの方が先生?
「あの方が先生でしょうか」この文章の意味としては、「あの人が先生??」という意味の文章となります。
「こちらでしょうか?」→意味:これ?
「こちらでしょうか」という文章の意味としては、これ?という文章になります。「こちらになりますでしょうか」という間違った表現を使用してしまいがちであり、二重敬語を起こしやすい文章なので、注意が必要です。正しくは、「こちらでしょうか」です。
「 いらっしゃいますか?」→意味:いる?
「いらっしゃいますか」という文章の意味としては、これ?という文章になります。
「いらっしゃいますでしょうか」という間違った表現を使用してしまいがちの文章です。間違えやすい原因は、いらっしゃる(いる)&でしょうか?(???)という文章のために、つい間違えがちです。
正しくは、「いらっしゃいますか」です。二重敬語を起こしやすい文章なので、注意が必要です。
いただけますでしょうか?→意味:もらえますか?
「いただけますでしょうか?」という文章の意味としては、もらえますか?という文章になります。
ただ、間違えやすい表現があり、「いただくことは可能でしょうか?」という言葉です。
すでに「いただく」とい言葉で可能か?不可能か?を問いているのにもかかわらず、再度念を押して可否を聞いていることになるので、相手に対してとても失礼な表現となってしまいます。
ですので、とても必要です。
初回公開日:2018年04月19日
記載されている内容は2018年04月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。