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「畏まりました」の意味と使い方・読み方・敬語|承知しました

更新日:2023年11月21日

ビジネスシーンでもよく登場する「畏まりました」ですが、あなたは「畏まりました」の意味や使い方をご存知でしょうか。この記事では意味や使い方、類語などについてもご紹介しています。ビジネスパーソンにとって必須のスキルなので、ぜひ最後までご覧ください。

「畏まりました」は「わかった」の最上級の敬語だと説明しましたが、他に似たような言葉はあるのでしょうか。似た意味をもつ言葉をご紹介します。

「承知しました」との違いは?

「承知しました」も「畏まりました」と同様、「わかった」という意味の謙譲語です。どちらも「わかった」と相手の要求を聞き入れることに変わりはありませんが、敬意の表れ方が少し違います。

そもそも「承知」というのは「要求を聞いて引き受けること」で、まさに「わかりました」というお返事になります。一方、「畏まりました」は「謹んでお受けする」という意味です。どちらも「わかった」の意味ですが、「謹んでるかどうか」で敬意の度合いが少し違います。敬意の度合いで言うと「畏まりました>承知しました」です。

が、どちらも目上の方に向けて使える正しい敬語です。「承知しました、だと敬意を表してない」ということはないのでご安心ください。

目上の方に「わかった」と言いたい場合は「承知しました」でもいいですし、より丁寧にしたいなら「畏まりました」を用いるということを覚えておきましょう。

「承りました」との違いは?

「承りました」も「わかった」という意味で使われますが、「畏まりました」とはニュアンスと使われ方が少し異なります。そもそも「承る」とは「謹んで聞く、拝聴する」という意味を持っています。

オペレーターの方に電話した時など、「担当の○○が承りました」「ご注文、承りました」と言われます。これらを見たら、「(誰が)その話を聞いて、引き受けました」という意味を含んでいることが分かります。

一方、「畏まりました」は主に返事の際に使われる言葉で、「畏まりました。その旨、上司にお伝えいたします」など、「畏まりました」の後には、その後の対応について述べられることがほとんどです。

「畏まりました」の部分を「はい、わかりました」と言い換えることができ、「承りました」は「引き受けました」と言い換えることが可能です。

逆の使い方はできない!

「承りました」も「畏まりました」も厳密に言うとニュアンスが違いますが、ほぼほぼ同じ意味として使うことは可能です。ただ、「承りました」は「畏まりました」の代わりに使うことは可能ですが、その逆はできないので覚えておいてください。

上述した例文の「畏まりました」を「承りました」に変換してみます。「承りました。その旨、上司にお伝えいたします」という文章になりますが、これは何ら問題ありません。ですが、逆に「承りました」の部分を「畏まりました」に変換してみると、「担当の○○が畏まりました」になり、不自然な文章になってしまいます。

以上のことから、「承りました」と「畏まりました」はほとんど同じような意味をもつ言葉ではありますが、文章の中での使い方が少し違いますので、お気をつけください。

「畏まりました」を他の語に言い換えると?

上述した「承知しました」や「承りました」は、厳密に言うとニュアンスや使われ方が少し異なりますが、ほとんど同じ意味として使うことが可能です。「畏まりました。この件は部長へお伝えします」を「承知しました。部長へお伝えします」や「承りました。部長へお伝えします」などと変換できます。

この他にも「了解しました」や「了承しました」も同じような意味として使えます(ただし、「了承しました」も「了解しました」同様、目下の人に対して使う言葉です)。

「畏まりました」は、「承知しました」「承りました」「了解しました」「了承しました」などと言い換えることは可能ですが、使える相手、ニュアンス、敬意の度合いなど、細かいところまで見ると若干の違いがあります。これらの言葉に言い換えることはできますが、相手によって適切な語を使い分けましょう。

「畏まりました」のメールでの使い方

これまで説明してきたように、メールも同様、上司などの目上の人に対しては「畏まりました」を使います。ただ「畏まりました」の一文だけでなく、その後に一言付け加えるとなお良しです。「相手の言ってること、ちゃんと理解してるよ」ってことを表す意味でも、相手の伝えようとしている内容を復唱するのがポイントです。

「『畏まりました』+『一文』」の例文を挙げてみます。

「畏まりました。変更日時は○月○日の○時で承りました」
「畏まりました。時間変更のご連絡、ありがとうございます」
「畏まりました。次の会議までに資料を作成いたします」
「畏まりました。○○の商品を送らせていただきます」
「畏まりました。明日までに確認いたします」

「畏まりました」は目上の人にしか使えない!

「畏まりました」は「わかった」を最上級の敬語で表現したもので、目上の人にしか使えません。上司や先輩だけでなく、お客さまや取引先企業など、立場が上の人に対して「わかった」と述べたい場合は「畏まりました」を用いましょう。

目下(同等)の人に対しては「畏まりました」は使えません。目下の人に対してへりくだる必要はないため、目下(同等)の人に向かって「わかった」を敬語で言いたい場合は「了解しました」「了承しました」などと表現しましょう。

また、「畏まりました」は「承知しました」と言い換えることもできますが、「承知しました」は敬意の度合いとしては「畏まりました」より若干低くなります。なので、より丁寧に、より敬意を表したい場合は、迷わず「畏まりました」を用いて表現しましょう。

正しい言葉遣いを!

正しい言葉が遣える人は印象が良くなります。印象が良くなると、仕事も人付き合いも良い循環が生まれます。なので、仕事を円滑に回すためにも、人との付き合いをスムーズにさせるためにも、しっかりと正しい敬語が使えるよう、日頃から意識しながら使っていってスキルアップを目指しましょう。

初回公開日:2018年04月10日

記載されている内容は2018年04月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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