「ご希望に添えず」の意味と使い方・例文・類語|ビジネス
更新日:2024年07月10日
「ご希望に添えず」という言葉について
「ご希望に添えず」という言葉は「相手の要求・ニーズに応えられないとき」や「相手の理想どおりの運びや結果に落ち着かないとき」などに使われる言葉・表現であり、話者からその相手への「申し訳ない」という気持ちを添えて使われる言葉として認められます。
・ご希望に添えず申し訳ございません。
・この度はご都合が合わずに、どうしてもご希望に添うことができませんでした。
・想定外のことが起きてしまい、ご希望に添えず大変申し訳ございません。
このように、相手への謝罪の気持ちと一緒に伝える表現がなされます。
「ご希望に添えず」を使うタイミング
先述のように「ご希望に添えず」という言葉は、相手の理想どおりに物事を運ぶことができなかったときや、相手の要求・ニーズにきちんと応えることができなかったときに使われる表現であり、主にビジネス上のやり取りで使われる場合が多いです。
「ご希望に添えず」という言葉がすでに敬語表現になっていることから、プライベートのやり取りにおいては、それなりに尊敬している人に対するときや、式典・礼典などの公式の場面において使われる場合がほとんどです。
トラブルを回避する表現として
「ご希望に添えず」という言葉はそのニュアンスによって「相手に対する謝罪の気持ち」が含まれるため、それだけで相手とのいざこざ・トラブルを避ける際の表現となります。特にこの場合もビジネス上のやり取りで使われる謝罪の表現となり、半ば挨拶文句として使われる傾向も見られます。
・この度はご希望に添えず、誠に申し訳ございませんでした。
・この点に関しましてはご希望に沿えず、申し訳ございません。
・今後のプラン設計においておそらくご希望に沿うことはできないため、謝罪いたします。
このように「○○できなくて申し訳ございません」といった旨を全面的に伝える際の表現となり、相手への謝罪を込めて言うことによってトラブル回避に役立てます。
「ご希望に添えず」の意味と使い方
先述のように「ご希望に添えず」という言葉・表現は「顧客とのトラブル回避」や、「どうしてもクライアントや取引相手との折り合いが合わず、その都合が付かなかったことを謝罪する表現」として使われるため、何らかの失敗や力量不足において事業促進が間に合わなかったときなどが、この言葉を使うメインの状況となります。
・先日にいただきましたご提案ですが、どうじても現状をもってしてもご希望に添えず、誠に申し訳ございません。
・せっかくのアイデアでしたが、今回は見送らせていただきます。ご希望に添えず、誠に申し訳ございません。
・○月○日に面接とのことでしたが、どうしても折り合いがつかず、ご希望に添えずに誠に申し訳ございません。
このように他にもさまざまな状況は考えられますが、多くの場面で「ご希望に添えず」という言葉は「○○することができませんで、申し訳ございません」という旨で伝えられます。
ビジネス
「ご希望に添えず」という言葉はプライベートのやり取りよりも、むしろビジネス上のやり取りで使われることが非常に多いでしょう。それは「ご希望に添えず」という表現そのものに尊敬語・丁寧語による敬語表現が使われており、さらに「相手の要求・ニーズに応えられなかった」という状況設定がすでに表れていることによります。
・弊社としては貴社さまのご期待にお応えしたかったのですが、この度はご希望に添えず、誠に申し訳ございません。
・Aプロジェクトの成功を祈って尽力して参りましたが、結果的にご希望に添えず、本当に申し訳ございません。
・あと一歩のところでご希望に添えず、誠に申し訳ございません。今後において、ぜひ改めて精進させていただきます。
このように、何らかの事業計画を一緒に打ち立てた提携会社に対し、結果的に期待に応えることができず「すみません」という旨を伝える形になります。
メール
ビジネスメールで「ご希望に添えず」という旨を伝える際には、口語表現とは違い文語表現となるため、多少「お堅い表現」になってもかまいません。
・この度はご希望に添えず、誠に申し訳ございません。
・わたくしの力量不足の点が目立ってしまい、今回のご企画においてご希望に添えず、誠に申し訳ございません。
・○○さまのご要求の実現のため精一杯努力いたしましたが、ご希望に添えず、この度は本当にすみませんでした。
文語表現(メール、書類など)によって相手に伝える際には、その言葉・表現が残るため、一度作成した文面でも最低2、3度は必ず見直しをしておき、表記ミス・誤字脱字がないようチェックをしておきましょう。
「ご希望に添えず」の例文
初回公開日:2018年04月05日
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