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「恐れ多い」の意味と使い方・類語・例文・恐れ多いお言葉

更新日:2024年03月27日

「恐れ多い」という言葉は、ビジネスシーンや少しかしこまったシーンでよく聞く言葉です。何か消極的なイメージのある言葉ですが、本当はどんな意味のある言葉なのでしょうか。この記事ではそんな「恐れ多い」という言葉について詳しくご紹介します。

この文章も「自分にはもったいないように感じる」とも「自分には失礼に思えるので、とてもじゃないけどできないように感じる」というように、二つの意味で捉えることができます。ただし、この文章は「自分の気持ち」を表す文章なので、どちらの意味も含んでいると解釈して良いでしょう。

「自分にはありがたすぎる気がするし、分不相応な気がする」といった意味の文章と言えます。

恐れ多い行為

「恐れ多い行為」といった場合には、「自分がするには失礼にあたる行為」と解釈することができます。「自分にありがたい行為」というのは不自然だからです。例えば、自分の尊敬する人や自分より随分目上の人に対してお願いごとをすることなどを、「恐れ多い行為」と捉えることがあります。

「恐れ多い」お言葉の具体例

「恐れ多い」という言葉はよく、「恐れ多いお言葉」という形で使われます。ではこの、「恐れ多いお言葉」とは例えばどのようなことなのでしょうか。これは実は人によって異なります。

というのも、「恐れ多いお言葉」とは、その言葉を受け取った人にとって、それが「ありがたく身にあまる言葉」であるからです。つまり、ある人にとってはなんてことない言葉であっても、その人にとって「ありがたくてもったいない言葉」と感じたのであれば「恐れ多い言葉」であると言えます。

一般に、自分が尊敬する人からもらった褒め言葉や、年上の方や自分より技量の上の人や、身分がずっと上の人からもらう褒め言葉や、励ましの言葉などが、「恐れ多い言葉」と呼ばれます。

「恐れ多い」のビジネスでの使い方

「恐れ多い」という言葉は、「尊敬する人や身分が上の人」に使う言葉なので、ビジネスでこの言葉を使うときには、「お客様」や「取引先の方」、「上司」などに使うことができる、といえます。

例えば、お客様から「あなたの対応は素晴らしい」と褒められたときなどに、「恐れ多いお言葉です」と応えたり、上司から「君に期待しているよ」と激励の言葉をもらったときに、「恐れ多いです」と応えることができます。

このように、自分にとって目上の人から褒めてもらったときなどに、ビジネスでは「恐れ多い」という言葉を使うことができます。目下の人や自分と同じ立場の人には使わないので注意が必要です。

「恐れ多い」の敬語

「恐れ多い」という言葉は、「目上の人に使う言葉」で、「自分にはもったいないこと」や「自分では失礼にあたること」などを表現する言葉です。敬語には「謙遜した言葉遣い」や「目上の方に使う言葉遣い」などがありますので、こういったことを考えると、「恐れ多い」という言葉は敬語との組み合わせがとても良い言葉であると言えます。

特に「恐れ多い」という言葉の意味をふまえると、敬語の中でも「自分に関することをへりくだっていう」謙譲語との相性が良いと言えます。「へりくだる」という言葉は「自分の立場を低く見せること」という意味の言葉です。

「恐れ多い」は「自分には身に余ること」について語る言葉です。これは自分のことを低く評価している、といえます。ですので、謙譲語と「恐れ多い」という言葉の組み合わせは非常に良いといえます。

謙譲語と「恐れ多い」の組み合わせ例

例えば、「恐れ多いお言葉に感謝いたします」という敬語の表現は、「言葉」という言葉に「お」という敬語の美化語にあたる言葉をつけて、さらに「する」という言葉を敬語の謙譲語にあたる言葉で、「いたす」という言葉に変えた表現です。他にも、「恐れ多くも、申し上げます」という言葉も、「言う」という言葉を、謙譲語の「申す」に変えた表現です。

このように、「恐れ多い」と謙譲語は組み合わせて使うことができます。謙譲語が「目上の人に対して、自分について語るときの言葉遣い」であることや、「恐れ多い」という言葉が「自分の身に余ること」を表現することから、目上の人や他の人に関係することに対して、「恐れ多い」という言葉を敬語で使うことはない、といえます。

「恐れ多い」と「おこがましい」の違い

「おこがましい」という言葉も、「恐れ多い」と同じように、自分自身について語るときに使うと、謙遜したり、へりくだったりする表現になる言葉です。この「おこがましい」という言葉と「恐れ多い」という言葉は、どのような違いがあるのでしょうか。この項ではその違いと使い分けについて考えてみましょう。

「おこがましい」の意味

「おこがましい」とは「身の程をわきまえない、分不相応で出過ぎたことや生意気なこと」という意味のある言葉です。例えば目下の人が目上の人に対して「良い仕事しましたね」と褒めたりする行為なども、「おこがましい」という言葉で表現できます。

言葉の意味はあまり良くないといえますが、自分に対して使う場合には、上記でもお伝えしたように謙遜した表現になります。例えば、「私などがいうのはおこがましいかもしれないが、才能があると思う」や、「親である私がいうのはおこがましいが、よくできた娘だ」などというときは、自分のことを「大した人間ではないけど」と謙遜していると言えます。

「おこがましい」と「恐れ多い」

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初回公開日:2018年04月11日

記載されている内容は2018年04月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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