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「ご提示」の意味と使い方・例文・類語・正しい敬語なのか

更新日:2024年08月08日

今回は「ご提示」の意味と使い方・例文・類語・正しい敬語なのかと題して、「ご提示」という言葉の正しい意味合いと用法、またさまざまな分野で扱われる「ご提示」の用例についてご紹介します。非常に多く使われる言葉ですので、ぜひご参考にしてください。

「ご提示」の意味と使い方

「ご提示」という言葉の意味は「特定の成果物を差し出して見せること」を言い、主にその成果物を特定の部署へ差し出すまでの期間が決められた中で、その納期にしたがって提出することを意味します。

宿題やレポート提出などが課された場合に「その成果物の提出」によっても、特定の相手にその成果物を見せることを提示と言い、その際でも「ご提示ください」という先方からの指示にしたがって提出するという、あらかじめ決められた約束が成り立っています。

また単純に「特定の物を相手に見せること」も「提示」と言い、その字が示すとおりに「提出して相手にそれを示す」という「見せること」だけを目的とする提出もあります。「身分証明書をご提示ください」や「免許証をご提示ください」などと言われた場合にも、この「ご提示」の意味合いが使われます。

メール

電子メールで何らかの報告を相手に差し出すことも「ご提示」の意味合いに含められ、電子上のやり取りにおいては特に「文語表記による情報」を相手とのやり取りするため、「情報をご提示ください」という形になります。

特にビジネスメールではこの「情報の提示」が多く使われ、「○○につきましての情報をご提示ください」や、「今度の面接日に際してご都合のよい日時をご提示ください」などと、「自分の情報を相手に示すこと」もこの「ご提示ください」という要求にしたがう形となります。

「ご提示」を使った例文

1つ1つの言葉を覚える際には、その言葉を実際に例文などに当てはめ、実践的に言葉の意味・活用を覚える姿勢で学ぶことが大切です。そうすることによって、1つの言葉の意味合いや用法について多角的に理解することができ、「自分の言葉・表現」として使いこなすことができるようになるでしょう。

・身分証明書のご提示をお願いします。
・必要な情報のご提示をお願い申し上げます。
・必要書類をご提示ください。
・ご契約された取り決め内容をご提示ください。
・今年度の経常収支をご提示ください。
・どうかここでアイデアをご提示ください。

実にさまざまな場面で使われる「ご提示」の用法がありますが、どの場合も「特定の情報を相手に差し出す・見せること」を念頭に置いた形となります。

ご提示ください

「ご提示」という言葉を使う上で最も多く使われる表現がこの「ご提示ください」でしょうか。「ご提示ください」という表現は「御(ご)」と「ください」という、尊敬語と丁寧語をミックスした用法となるため、日常生活でも普通に多くの場面で使われる日常用語としても認められます。

・車の車種を明記した書類をご提示ください。
・銀行のキャッシュカードをご提示ください。
・マイナンバーの番号をご提示ください。
・メンテナンスに際しまして、これまでの修理明細をご提示ください。
・ご購入されたパソコンの機種・メーカーの情報をご提示ください。
・ご希望をご提示ください。

主に「ご提示ください」と言われた場合は「形のあるもの」と「形のないもの」の2種類の「提示物」があり、どちらの場合でも一般的に「ご提示ください」という表現で「相手に差し出すこと」が求められます。

ご提示いたします

「ご提示いたします」という表現は文字どおりに「話者が特定の相手に情報を差し出す場合」のことを言い、「ご提示ください」と相手に言われた後に情報を差し出す、「情報を提出する側の表現・動作」となります。

・先日に言われました情報をご提示いたします。
・必要書類をご提示させていただきます。
・車種情報をご提示いたします。
・自転車の見積価格をご提示いたします。
・今回の○○大学の受験に際しまして、合格発表を○月○日にご提示いたします。
・今回の合否の発表はWEB上でご提示いたします。

このように、「ご提示いたします」と言う場合にも多くの場面がうかがえますが、どの場合でも「特定の情報を要求された相手にそのまま差し出すこと」を意味します。

ご提示いただいた日程

これは主に面接試験までの取り決めや、またレジャーなどで日時の予約をするとき、飛行機や新幹線などの公共機関の搭乗券・切符を購入する際にも示される、「予約日の日程」を取り決める際にも使われる表現となります。主に「プラン立て」をする際に取り決められる日程情報として表現されます。

・ご提示いただきました日程をもちまして、この度の新幹線予約をさせていただきます。
・ご提示いただきました日程では、少々面接日といたしましてはご都合が悪いかと。
・ご提示いただきました日程にしたがいまして、この度のご旅行のプランを組ませていただきます。
・ご都合のよい面接日の日程をご提示ください。
・遊園地で遊ばれる日程をご提示ください。

ご提示いただいた金額

「金額を相手に指し示す場合」でも「ご提示」という言葉が使われ、これは主に買い物をするときや、銀行に預金する際などに使われる表現となるでしょう。

・ご提示いただきました金額では、○○商品をご購入することはできません。
・預金される金額をご提示いただきたいです。
・それではご提示いただいた金額を預金させていただきます。
・それではご提示いただきました金額で、この度、○○銀行の方で預からせていただきます。
・ご提示いただいた金額でよろしいでしょうか。
・この度○○商品を購入したいのですが、どうぞ商品価格をご提示いただきたいです。

ヤフオクなどでも「商品の売買取引」の際に、この「金額をご提示ください」という言葉が飛び交うほどで、主に金融機関で金額を提示するときや、何か商品を買う際などに「ご提示いただきたい」という言葉が交わされます。

「ご提示」の類義語

日本語に限らず各国の言葉や表現を覚える際には、その言葉の関連語をワンセットで覚えることが実に効果的です。その関連語には類義語と対義語があり、これらの関連語を一緒に覚えることによって、さらにそれぞれの言葉の意味や用法を多角的に理解することができるようになります。

・見せる
・提出する
・差し出す
・むき出す
・見せ付ける
・贈呈
・出品する
・誇示する
・出展する
・展覧する
・展示する
・露出する
・ディスプレイ(display:表示、展示、陳列、誇示)
・陳列
・供覧(きょうらん:多勢にそれが見えるようにすること)
・ひけらかす
・表す(あらわす:形があるなしに関わらず指し示すこと)
・現す(あらわす:主に姿を見せること)
・顕す(あらわす:一般市民に公示すること)
・示す
・出品する

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初回公開日:2018年04月09日

記載されている内容は2018年04月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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