恐縮至極の意味とは?使い方や恐悦至極との違いもあわせて紹介
更新日:2024年11月02日
普段の生活の中でも「恐縮」という言葉はよく使われています。ビジネスシーンでも日常会話の中でも使われているため、テレビでもよく耳にする、耳馴染みのある言葉でしょう。
しかし、この「恐縮」と「至極」が熟語になったときに、正しい意味を知っている、使いこなせるという方は少ないでしょう。
本記事では、「恐縮至極」の意味や使い方について解説しています。意味がわからないままなんとなく耳にしていたという方や、自分で使いこなす自信がないという方は、この記事を一読することで、自分の言葉として「恐縮至極」を使えるようになるでしょう。
この記事では、類似した言葉との意味や使い方の違いもあわせて解説しています。あいまいな知識のまま、似た熟語を誤用してしまうことがないように、正しい言葉の意味と使い方を覚えておきましょう。
恐縮至極の意味とは?
「恐縮」には、「話しをしている者が、自分の立場や姿勢をへりくだらせて、その身が震えて縮こまるほど恐れ入るような敬意を相手に示す形容表現」という意味があります。
要約すると「相手から厚意を受けたときに感謝する気持ち、相手に迷惑をかけて申し訳ないと思う気持ち」ということです。「ありがとう」の畏まった言い方だと理解しておけばよいでしょう。「至極」は「これ以上の程度はありえないさま」という意味です。
「恐縮」と「至極」という2つの熟語を合わせた「恐縮至極」は「この上なく申し訳ないと思うこと」や「この上なく恐れ入ること」という意味で使います。
大変恐縮するさま
「恐縮至極」は「あまりに恐れ多くて身が縮こまってしまうかと思われるさま」や「大変恐縮するさまなどを表す言い回し」という意味です。
「恐縮至極」の「至極」は状態を極めていることを示しているため、「このうえない」や「大変」といった状態を説明する言葉で説明できます。
プライベートで使われることも多い「恐縮」な状態を極め切っている状態が「恐縮至極」です。恐縮してしまって、申し開きもできないようなときは「恐縮至極」という言葉で気持ちを表現できます。
恐縮至極
読み方:きょうしゅくしごくあまりに恐れ多くて身が縮こまってしまうかと思われるさま、たいへん恐縮するさまなどを表す言い回し。
出典: https://www.weblio.jp/content/%E6%81%90%E7%B8%AE%E8%87%B3... |
恐縮至極の使い方は?
「恐縮至極」は、日常的には使うことが少ない言葉ですが、ビジネスシーンでは使う可能性のある言葉です。ビジネスシーンで、「これ以上にない申し訳なさ」や「これ以上にない恐れ入る気持ち」を伝えたいときに使います。
漢字四文字から難しいイメージのある熟語ですが、ビジネスシーンでは定番ともいえる使い方があるので覚えておきましょう。ここで紹介する「恐縮至極」の使い方を覚えておけば、ビジネスシーンでもテンプレート代わりにして応用できます。
恐縮至極でございます
「恐縮至極」を使いたい相手が顧客・取引先・上司など、目上の人の場合は、敬語である「恐縮至極でございます」を使いましょう。
かなり堅い表現になるので、たとえ上司であっても直属の上司のような気心が知れた相手には使いません。また、少々時代がかった言い回しにも受け取られかねないので、使う相手を選ばなければなりません。
- 「本日はお忙しい中、弊社までお立ち寄りいただき、恐縮至極でございます」
のように使えます。
恐縮至極に存じますが、よろしくお願い致します。
「存じます」も敬語の中ではかなり堅く、一般的にはかなり畏まった相手の場合に限られます。ただし、営業職や接客業など「存じます」を日常的に使っている職種もあります。「恐縮至極に存じます」も「恐縮至極でございます」と同じレベルの敬語として認識しておきましょう。
カジュアルな表現であれば「悪いけどやっておいて」というところを、あまり面識がない人が相手の場合は下記のように伝えるようにします。
- 「恐縮至極に存じますが、よろしくお願い致します」
私事にて恐縮至極です
「私事にて恐縮です」という言い方は多くの人が1度は耳にしたことがあるでしょう。「私事にて恐縮です」を最上級の恐縮度合いをもって表現したいときに「私事にて恐縮至極です」を使います。
たとえば会社でも、気心の知れたグループメンバーを前に私事を発表するときは、
- 「私事にて恐縮ですが、来週はお休みをいただくため」
初回公開日:2018年04月12日
記載されている内容は2018年04月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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