恐縮至極の意味とは?使い方や恐悦至極との違いもあわせて紹介
更新日:2024年11月02日
「恐縮至極」と一文字違いの四字熟語である「恐悦至極」という言葉もあります。
「恐悦至極」の「至極」については「恐縮至極」と共通しており、どちらも同じ意味で使われています。「恐悦」とは、「畏まり喜ぶこと」「ひどく喜ぶこと」「相手の好意などをもったいなく思って喜ぶこと」という意味です。
したがって、「恐悦至極」という言葉は、「この上なく喜ぶことを示す畏まった表現」という意味になります。
この上なくよろこぶさま
「恐悦至極」の「恐悦」には「非常に喜ぶこと」という意味があります。「非常に喜ぶこと」に「至極」という最上級を表す熟語が添えられているため、「恐悦至極」はこの上なく喜ぶさまを表現するときに適した言葉といえます。
きょう‐えつ【恐悦/恭悦】 の解説
[名](スル)2 非常に喜ぶこと。
出典: https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E6%81%90%E6%82%A6/ |
つつしんで喜ぶこと
「恐悦」には「相手の好意などを、もったいなく思って喜ぶこと」という意味もあります。敬うべき立場の相手に対し「うれしい、喜ばしい」と表現したいときに「恐悦至極」を使えば、「謹んで心からお喜びします」と表現するのと同等の表現になります。
きょう‐えつ【恐悦/恭悦】 の解説
出典: https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E6%81%90%E6%82%A6/ |
[名](スル)
1 相手の好意などを、もったいなく思って喜ぶこと。多く、感謝の意を表すときに用いる語。「―至極に存じます」
恐悦至極の使い方は?
「恐悦至極」は、畏まって喜びを伝えたいときに使う言葉です。目上の人に対して使われることが多い言葉です。目上の人に対して使うため、「恐悦至極」のあとに続く言葉も敬語を使います。ここでは、「恐悦至極」のよく使われている使い方を紹介します。
誠に恐悦至極に存じます
「恐悦至極」は目上の人に対して使う言葉であるため、「存じます」という敬語とセットで使われることも多いので覚えておきましょう。ビジネスシーンで主に使われています。
「日頃より格別のご高配をたまわり、誠に恐悦至極に存じます」はよく使われている文章で、定型文の1つとしてテンプレート代わりに使うこともできます。
恐悦至極にございます
目上の人から褒められたときや何かいただきものをしたときなどは、「恐悦至極にございます」を使えます。「お褒めいただき恐悦至極にございます」や「ご紹介に預かり恐悦至極にございます」などの使い方があります。
恐悦至極の思いです
「恐悦至極の思いです」も褒められたときや何かいただきものをしたときなどに使えるフレーズです。「うれしい」という気持ちを目上の相手に伝えたいときに使ってみましょう。
「わたしのことまで心配していただいて、恐悦至極の思いです」や「身に余る贈り物の数々に恐悦至極の思いです」などの使い方ができます。
恐縮至極の意味を理解して正しく使おう
「恐縮至極」という言葉について解説しましたがいかがだったでしょうか。プライベートで使うことは少ないものの、ビジネスシーンでは使う機会が多い言葉です。
「恐縮至極」という表現は、むやみに使いすぎると大げさになってしまい、会話で「恐縮至極」を使うと丁寧すぎる印象を与えてしまうのが難点です。この難点は「恐れ入る」のような類語を覚えておけば、回避できます。
ビジネスでは、直接的な表現より畏まった印象や難しい漢字を使った表現が好まれるため、「恐縮至極」の正しい意味と使い方を覚え、活用していきましょう。
初回公開日:2018年04月12日
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