「つつがなく」の意味と使い方・敬語・類語・目上の人への使い方
更新日:2024年07月08日
つつがなくの意味と使い方
あなたは「つつがなく」の言葉の意味が分かりますか。「つつがなく」は決して日常では頻繁に使われる言葉ではありません。でも、あえて日常会話で使うことの少ない言葉を口にすると、その言葉に対して特別な感情を持つようになります。そして言葉を大切にしたいという、ほかの多くの人とは違ったプラスの感情を自分に抱くようになります。
あなたを見る周囲の目が変わる
その事は「つつがなく」だけにおさまりません。そのほかの言葉を一つでも多く知る事は、あなたにとってとてもプラスになります。そしてその言葉の持つ意味を理解して、実際の場面においてさり気なく使いましょう。そのきっかけとして、普段あまり耳にする事のない「つつがなく」をさりげなく使う事で、周囲のあなたを見る目がいつもと違ってきます。
つつがなくの意味を理解しましょう
まずは「つつがなく」の意味をご紹介しましょう。何となく意味を理解しているつもりでも、実際には違う意味で覚えていることもあります。正しく理解していた人には再認識の機会となり、勘違いして覚えていた人には認識を改める機会となります。果たしてあなたの中では、「つつがなく」は正しく理解されているでしょうか。
恙虫とは関係があるの?
「つつがなく」を漢字で表すと「恙無く」と書きます。「つつがなく」は言葉としては時々耳にしますが、文字として目にする事はそれほどありません。いざ書いてみてくださいと言われても、たやすく頭には浮かんでこない文字です。
「恙」は病気などの災難、わずらい、やまい、うれい、心配事などを表す言葉です。つまり「つつがなく」には、「病気や災難が無く、平穏無事に過ごす」「何事もなく」「無事である」といった意味があります。
ちなみにダニ目ツツガムシ科の「恙虫」はこの漢字を使用します。しかし「つつがなく」が恙虫がいないことから、「つつがない」と言われるようになった説は誤りです。先に「恙」という言葉があり、その後に「恙虫」が出てきました。
つつがなくで相手を安心させる
次に「つつがなく」の意味が理解できたところで、その使い方をみてみましょう。あなたに何かしらの心配事や災いなどが起きた時、友人などがそのことを心配するあまり、あなたのことを気遣うように「大丈夫ですか」と声を掛けてきました。そこであなたが一言「つつがなく」と笑顔で返せば相手もホッとするでしょう。
たとえそれが災難ではなく、大きなイベントなどが無事に終了した時などにも「つつがなく終了しました」と言えれば、相手もその言葉を聞いて安心できます。
このように「つつがなく」は、安心感を与えたり、相手に無事を知らせる時に、ふんわりと柔らかく伝えられるとても良い言葉です。聞く側にとっても、とても耳障りが良く抵抗なく受け入れらる言葉だと言えます。
つつがなくの例文
次に具体的な例文をもとに、「つつがなく」の使い方をより詳しくみてみます。今まで正しいと何気なく使っていた「つつがなく」が、実は使い方が間違っていたという事も考えられます。以下の例文を参考にして、正しい「つつがなく」の使い方を身につけましょう。
大きなプロジェクトをつつがなく終えることができた
仕事などで大きなプロジェクトに取り組む事は、まさに会社にとって一大イベントです。もしそれが社運を左右する一大事業であれば、絶対に失敗する事など許されません。そのためにはあらかじめ入念な計画を練り、そこに関わる全てのメンバーが一致団結してプロジェクトを進行させます。
多少のすったもんだを乗り越えながらも、そのプロジェクトを開始する前に憂いていた事が起きる事なく、最終的には成功裏に終える事ができたのなら、まさに「つつがなく」が使われる事になります。
つつがなくお過ごしください
相手の平穏無事を祈って使われる言葉です。「病気や災難、事故、心配事などに巻き込まれる事なく、平穏無事にお過ごしください」という、大切な相手を気遣う気持ちが込められています。
近頃では実際の手紙をやり取りする機会が少なくなりつつあります。それでも事あるごとに手紙を書いては、文の締めくくりの言葉として「つつがなくお過ごしください」としたためられていれば、それを見た側は思わず嬉しくなります。そして書いた側の人の事を、とても愛おしく感じるでしょう。
もし手紙を書くことが無くても、たまにはめーるやSNSで「つつがなく」などの言葉を使ってみてはいかがですか。とかくSNSなどにおいては口語的な言葉に終始し、意味深い言葉う使うことなど滅多にはありません。「つつがなく」などの言葉を何けなく盛り込むことは逆にオシャレであり、あなたの好感度も各段にアップすることでしょう。
つつがなく暮らしています
今まで大病などを患っていた人が、その後ひと段落した様子を相手に伝えたい時に使います。「その後は何事も無く、平穏無事に暮らしております」の意味で「つつがなく暮らしています」と言えれば、相手を安心させるための多くの言葉を並べ立てる必要もありません。言われた側も「つつがなく」の一言で、相手への心配する気持ちが治り、安心することができるでしょう。
初回公開日:2018年05月29日
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