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「先日は」の意味と使い方・例文・敬語での使い方|いつまでか

更新日:2024年01月25日

使い勝手が良く、さまざまな用途で見かける機会の多い「先日は」という言葉ですが、ここでは「先日は」と似た意味を持つ言葉と照らし合わせて「先日は」の正確な意味を理解し、プライベートやビジネスシーンで正しく使用するための説明をしています。

「先日は」は「このあいだ」「このまえ」の敬語であると考えても支障はありません。厳密に言えば若干ニュアンスは違いますが、「このあいだ」が柔らかで親しげな印象を与えるのに対し、「先日」はかたくまとまった印象を与えます。

・このあいだは、頼みごとを快くお引き受けくださり、ありがとうございました。
・先日は、頼みごとを快くお引き受けくださり、ありがとうございました。

このように、全く同じ文体であっても冒頭を「このあいだは」から「先日は」へと変えるだけで全体が引き締まり、より相手を敬う気持ちが伝わる文章になります。

「先日は」に近い言葉

先に記した「このあいだ」や「このまえ」のように、先日と近い意味合いの言葉はたくさん存在します。いくつかの例をあげて、簡単にその意味を説明します。

このあいだ

「このあいだ」の「こ」は、このごろ、このところ、これ、と使用法の共通する「こ」です。この「こ」は「今」を意味する言葉として使用されており、単純に解釈すると「このあいだ」は「今のあいだ」となります。

しかし、ここで使われる「この」には「あいだ」という間隔を表現する言葉が続いているため、「(ここ)と(ここ)の」という「あいだ」が何の間であるのかを説明する言葉となります。

つまり、「このあいだ」は「ここと、ここの、あいだ」という意味になり、現在ではあまり現在を含めた言葉としては使用されませんが、「今の」というニュアンスを含めた「今からここまでのあいだ」という意味として「現在に近い過去」を意味すると解釈します。

このまえ

「このまえ」の「こ」も「このあいだ」の「こ」と同じく「このごろ」「このところ」などの「こ」と共通の「こ」であると考えて支障はありません。ただし「このあいだ」と違い「この」に続く言葉が間隔を示す言葉ではなく「まえ」というはっきりとした時間であるため「このまえ」の「こ」は明確に「今」を指し示します。

つまり「このまえ」は「今の(現在の)まえ」と解釈できるため、現在よりも少し前の時間を表す言葉となります。また「これのまえ」と解釈できることにより「前回」を示す言葉としても使用されます。

きのう

「きのう」は「昨日」と書きます。「昨」という漢字は過ぎ去った時間や、ひとまわり前の時期を表し、それに「日」が繋がることで「きのう/さくじつ」は過ぎ去った日という意味になり「今の前の日」という意味になります。

先ごろ

「先ごろ」は「このあいだ」や「このまえ」で説明した「こ」の共通する使い方を考えて貰えたら簡単に解釈することができます。「このまえ」の「こ」が「このごろ」の「こ」と同じ「今」を表す言葉であることを踏まえて「このごろ」が「今のころ」を意味し、現在を含む最近のことがらを表現しているのと同様「先ごろ」は「先のころ」となります。

つまり「先ごろ」は少し先(前)のことを意味する言葉です。

先月

「先月」の「先」は「先ごろ」の「先」と同じ意味で「時間の前」として使用されています。つまり「先の月」を意味し、今の前の月を表現しています。

「先日は」と間違いやすい言葉との違い

ここでは「先日は」と似た言葉であり、混乱されやすい「過日」「先般」「先だって」と「先日は」との違いを説明します。

「先日は」と「過日は」の違い

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初回公開日:2018年09月14日

記載されている内容は2018年09月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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