「貸与」の意味と使い方・読み方・反対の言葉・読み方・類語

「貸与」の意味と使い方

貸与という言葉は日常的に使用される頻度はそれほど多くなく、仕事などの義務が関係する場合に使われる言葉と言えます。

しかし義務で使われる言葉はプライベートで使われる場合と違い、そこには間違った解釈をしていると、後で思いもよらず失態を行ってしまう可能性があるので、学生であってもバイトで仕事を体験する機会があるのですから覚えておいて損はありません。

この理解しているようで、その意味を誤解している可能性のある貸与という言葉の意味をご紹介しましょう。

「貸与」の意味

書籍 手 読書 · Pixabayの無料写真

貸与とは自ら積極的に申し出たのではなく、何かの行動を指示されて、その行動を行うために指示を与えた側が必要と考えて物品を貸してあげることを言います。

ここで重要なのは自分から申し出るのではなく、相手側からの配慮であることが貸与の意味になっているという点です。当然相手方からの申し出を受けるかどうかという選択を行わなければいけませんが、受けないと自己負担で対応しなければいけないため、ほとんどはそのまま受けています。

そのため「貸与」は拒否することが行いにくくなっていて、受けることを前提にした申し出になっているのは間違いありません。

「貸与」の使い方

「貸与」とは貸し与えるという意味なので、ただの貸すという意味とは違ってきます。

この「貸す」という言葉に「与える」が付則されているので、貸されている物品の利用目的が終了するまでは、貸与を受けた人物が自由に使えるという意味を持っています。

使い方は、「仕事をするのに手が汚れるから、手袋を貸与する」という使用方法が行われていて、ここでも分かりますが、貸与された物品がある程度損耗しても容認されている部分があり、必ず現状回復をして返却しなければいけないという意味は薄れているとも言えます。

「貸与」の対象になるもの

「貸与」には所有者から相手に物品などを貸すことを言いますが、その対象になるのは物品がほとんどで、金銭は「貸与」とは言いません。

お金の場合は「貸金」が該当しますが、この「貸金」では元々の所有者に利益が発生することになるため、「貸与」の主旨とは違っています。

所有者側から貸す意思がある場合でも、その行いが善意に近くなければ「貸与」とは根本的に内容が合わなくなるので、「貸金」を「貸与」と同類と考えるのは無理があるでしょう。

「貸与」で返還義務の度合い

「貸与」は譲り渡すことはしていないので、原則として使用目的が消失したら返還しなければいけません。

しかし一般的な消耗品と多くの人が認識していて、その価格がそれほど高くなければ返還義務は弱くなっていき、返還しなくてもいい割合が増えて行きます。

その反対に「貸与」された物品などが高価であれば、使用目的が終われば返還してもらい、次の機会で再び「貸与」にしたいと考える場合が出てくるので、その評価額に応じた対応を心掛ける必要があります。

「貸与」の読み方

「貸与」は「たいよ」とよみます。「貸」は「賃貸」という漢字で使用される場合が多いので、そこで読み方がわかるでしょう。

「貸与」は「貸し与える」を短くした言葉であり、日常生活では別の使い慣れた「借りる」の方を多く利用しているので、社会人ならまだ耳にする機会もありますが、子供ではその読み方だけでなく、使い方も知らないケースが多くなっています。

「貸与」の反対の言葉

言葉には反対の意味を持つ言葉が存在していて、「貸与」の言葉そのものの意味がわからなくても、反対の意味から理解できる場合もあります。

「貸与」は業務を行うときに使用される場合が多いので、言葉は知っていてもその意味を間違えて認識している人が多いでしょう。

意味を間違えると実際に「貸与」を受けたときに相手方に迷惑を与えてしまう可能性があるので、どんな形でもその意味を理解するのが大切です。

借用

「貸与」の反対語は「借用」になります。

どちらも同じ意味と考えていた人も少なくないでしょうが、実は意味が正反対の言葉です。

「借用」は自ら物品の持ち主に借りるための申し出をして、それを相手が了承して初めて借りることができ、最初から物品の持ち主から貸し出しを提示される「貸与」とは意味が違うことが理解できるでしょう。

わかりやすい例では、「賃貸」は最初から物件の持ち主が「部屋を貸し出しているので、借りて下さい」と意思表示しているのに対して、「借用」は貸し出しを前提にしていません。

「貸与」の類語

「貸与」という言葉は馴染みがないため、その意味を勘違いされることがありますが、その類語になれば、その意味をきちんと理解している場合があります。

どんな言葉にも反対を意味する言葉があれば、同じ意味で言い回しが違う言葉があるので、「貸与」は使用頻度が高くない言葉と言えるので、通常からよく使われている類語からその意味を把握してみて下さい。

支給